イワオの最期について、なおさんが話をしてくれました。
イワオが行っていたのは、白血病キャリアのモノクロ兄弟の里親になってくれて
発症したオレちゃんを看取ってくださった院長先生の病院。
けれどその院長先生が、今年のお盆前、崖から転落して第三腰椎破裂骨折の重体に。
現在は退院、自宅療養を経て少しずつ職場復帰されているそうですが、
手術のみで、まだ診察はあまりせず、通常の診療は他の先生方がされています。
そんな中の係りつけ医に2度通い、お湯浣腸しても出なかったイワオのウンチ。
「それでもダメならまた連れて来てください」
そうなおさんは言われていたけれど、やっぱりイワオの便秘は治らず。
夏、エイズ偽陽性の可能性が高いと思われたとらーずの遺伝子検査をしに、
初診で『目・耳・鼻・口』等の健康チェックを診てもらったとき、
若い先生は、ユリたん(現チロル)のブタの鼻の孔みたいな真菌に気づきませんでした。
イワオには、先天性の何かがある気がする。
違う病院へ行こうかと思っている。
と、なおさんは言っていて
そして、亡くなる前日。
なおさんが複数利用している病院のうち、係りつけと別の、最寄りの1件の病院*へ。
※先生がひとりきり。待ち時間がオニ長い。職員の態度が横柄過ぎて評判が悪い。
けれど、手術など先生の腕は良い
「レントゲン撮っていいですか?」
結果、イワオのお腹にはウンコがびっちり詰まっていたそうです。
しかも、骨盤より大きなもので、ただのマッサージくらいじゃ出て来ない。
「浣腸していいですか?」
なおさんちの亡きはるちゃん(なおさんのアイコンの右の下半身不随でお空へ逝ったコ)も
経験があるそうだし、私も便秘に苦しむチョコたんの最期頃、ネットで調べたけれど、
お湯の浣腸と違って、マジな猫への浣腸はすごく苦しいモノなのだそうだ。
ケド、ウンチをお腹から取り出すのに、
小さな、体力のないイワオを開腹するワケにもいかない。
ウンチを出すには浣腸しかない。
「やってください」
それでも、ウンチは骨盤でひっかかってしまう。
マッサージどころじゃ無理で、
それこそ『硬くなった絵具をチューブから絞りだすように』
少しずつ出したそうです。
ただでさえ、先生一人で待ち時間の長い病院。
時間のかかる作業。
なおさんは、「自分でやる」と、次の診察をしてる先生の隣で
ずっとイワオのウンチを絞り出し続けたそうです。
それと、何度通院しても原因は特定できず、おそらく『疥癬』だと思われていた
イワオのカラダ中の『ハゲ』
ブラックライトを顔にあてたら、光ったそうです。
係りつけ医でもやっていましたが、あてていたのはカラダだったと。
※詳細は↓に
抗真菌薬を処方してもらい、なおさんと帰ったイワオ。
ケージの中で、なおさんが買ってあげたネックウォーマーにくるまって
グッタリとずっと眠っていたそうです。
夜中に少しだけカロリーエースを食べて、また眠って、
3時頃、大きな声で鳴いて、
そして、朝にはお空へ逝ってしまっていたそうです。
きっと、大きな声は、イワオの最期の声だったんだと思います。
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[覚え書き]
●セカンドオピニオンの大切さ
今回、なおさん係りつけの病院では、イワオの病気の真の原因は診断されず
したがって、治療も適切ではなかったと思います。
病院も院長先生も素晴らしいですが、半療養中の院長先生に代わって診察されている
若い先生たちではできなかった。としか言わざるを得ません。
私も、係りつけの先生は信頼してはいますが、
医者とて人間。
判断しかねたり、誤診をしないとは限らない。
一人の先生の、ひとつの病院の診断が、絶対に正しいと信じるのをやめること。
それは、けっして悪いことでもなんでもない。
飼い主として、違和感を覚えたときは、躊躇せず
別の診断を受けるべきだ。
あらためて、そう強く思いました。
そのためには、イザというときのために駆けつけられる
セカンドオピニオン・サードオピニオンを探して情報を把握しておくことが大切。
●ブラック・ライトでの真菌の見極めについて
何度か『ブラックライトをあてると、真菌の箇所は光る』
そう日記に書いてきましたが、
今回、イワオが真菌だ。となかなか診断されなかった要因として、
『ライトをカラダにあてていた』ことがあります。
顔にあてて光ったのを確認した先生曰く、
真菌で光るのは『毛』で、皮膚の患部にあてても光らない。
というコトです。
この『ぽち』にも細かく毛が生えていた。ということなのかな?
カサブタのフチが青く光って見えたのだけれど、それはどうなのだろう?
エビデンスはありません。ご参考までに。
過去日記↓にも、念のため追記しておきます。
●成猫のFelV(猫白血病)の陰転について
モノクロ4兄弟の母、Wキャリアのキャンディ。
一時、発症したかと思われるほど体調が悪化し、食べなくなったけれど復活し、
子猫のひとりがお空へ逝ってもなお、まだなおさんちの片隅で生きています。
ただ、キャリア故、他のコたちと同じ猫部屋に移すこともできず。
白血病キャリアの子供、モノクロ兄弟のために、
クラウドファンディングで隔離部屋を作ったものの、
子供4にゃんがずっとのおうちへ卒業しても、
他の保護したての子猫兄妹部屋として使われたりで、
キャンディは1にゃんなので、ケージにひとりきり。
しかも、ゴハンやトイレ以外、広いケージの中のBOX型の猫ベッドにずっとお籠り。
夏頃、なおさんが言いました。
キャンディの白血病について調べたら
オトナの猫は、自分の免疫力で陰転する場合がある。って見たんだよね。
思ったんだけど、キャンディは持続感染してない気がする。
キャンディが交尾したとき、オス猫から(抗原が)もらっちゃったんじゃないかな?
落ち着いたら、病院で検査してもらおうかと思ってる。
それで、昨日キャンディのワクチンを打ちに病院へ行き、
一緒に血液検査したところ、エイズ⇒陽性(そのまま)白血病⇒陰性
なおさんの予想通り、陰転していたそうです。
先生(院長先生でない方)曰く、
白血病の抗原は、骨髄や血液以外の場所にも隠れていることがあるとか。
隠れていては、もちろん検査キットでの検出はされないのですが。
これも真相は定かではありませんが、
現在、キャンディはWキャリアではなくなったという事実です。
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3回しか逢ったことがない、病院のお外猫、ファミちゃん。
ファミちゃんも、お空へ旅立ったそうです。
https://ja-jp.facebook.com/Shiraodai/posts/2814791152126509?__tn__=-R
「イワオ、500gくらいでちっこいから裏庭に埋めてあげてもよかったんだけど」
と、なおさん。
今日はイワオが火葬されて、もっと小さなお骨になる日です。
イワオ、ファミちゃん。虹の橋でゆっくり休んでね。
ケンケンも、きっと待ってるよ。