やっと書く気になれました。
賢く世話好きで優しくいい子でした。
ピンチの時は私が絶対助けに行くと信頼されてるなって思うシーンがたくさんありました。
ただ一つ、錠剤の投薬はとても難しい子でした。舌を器用に巻いて喉の奥を塞ぐから。
なぜそんなことができたのか?
実はそれが舌癌だったから。
医者も誰も気づくことなく、
私も1年も前から口臭の変化に気づいたものの歯周病だろうという医者の言葉を信じ治療をひたすらしていたのです。
後から考えれば私も実際舌の下、根元に何かあるのを投薬の際に一瞬見たのですが、
よく見せてもらえず触らせてくれず謀殺してしまいました。
歯石を取る手術も受けています。
その時に医者にも言った記憶があるのですが、やはり謀殺されたのでしょう、気づかれることはなく。
医者からも何も言われなかったので異常ではなかったのであろうと思ってしまい忘れてしまったのです。
ある日、口に茶色いものがつくようになりました。
私も猫は涙や唾液が固まると茶色くなるのは知っています。
でもどうも質感が違う。これは血が混じったものではないかと疑い医者へ。
診察中なんども唾液ですよと言われたけれど、
なんども「私はモンスターでもなんでもいいからもっとよく見て」と言いすがり
仕方なく医者が口の奥まで見てやっと何かあると気づいてもらえたのです。
もう舌癌は破裂して最終ステージでした。
ここから先は辛い内容なので読みたくない人はここまでに。
この日記で何が言いたいかというと、「ペットを普段からよく観察して異変をいち早く察知すること」
その一助になればと思います。
1年遺骨を自宅で安置し、合祀をしてきました。
ずっとそばにおいておきたいけれど、儀式をすると気持ちが前向きになります。
今もたまに窓の外を見に来る気配だったり、私の椅子に背伸びをする気配だったり、ソファーの向こうに黒い尻尾が立ってるのを見かけたり、夢の中で会ったり。それはそれで嬉しいです。
舌癌
切除手術はしたものの舌はどうしても動かしてしまう筋肉なので
患部がくっつく前に糸が外れてしまう。
半年クリティカルリキッドを数時間おきに給仕する毎日でしたが
治ることなく逃げ道をなくしたがん細胞は顎へ。
口は閉めることができなくなっていきました。
(火葬した時に、下顎はほとんどありませんでした)
夜は3階の物置に寝るようになり私も看病のため寝袋を持ち込んで。
本人が辛いのを訴える様子が日に日につのって...ついに安楽死を決断し担当医も承諾するに至りました。
最後の前日は頻繁に血を吐いてしまうのでお風呂で一晩中看病しました。
その日の朝、自分でトイレに行き、廊下で、これまで飲み込んできただろう血を噴水のように吐き戻して。
(もっと早く安楽死を決断すべきだったとこの時思い、
担当医に昨夜と朝の様子を話してそこのところを聞いたのですが、
それは誰にも予想できないことですから気に病まないようにと答えられました。)
吐血した後は少しスッキリしたのか午前中はたっぷり日向ぼっこをして穏やかに過ごしました。
その間、私からのキスをずっと2時間は離さず求めてきました。
ついにその時間に。
車の中でもキスを絶やさず求めてきました。たっぷり応えました。
もっとずっとこうしていたい。
ごめんね、今回は助けられなかった。
これまでチロが困ったときは助けてきたから
きっと痛みを和らげる何かをしてくれると期待してたと思う。
まさかもう起きられないなんて思わなかったと思う。
ごめんね。
ありがとう。
実は寂しがりのチロ、三途の川岸まで一緒に行きたい。そう思いました。
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