哀しい。(猫なし)

2020年11月16日(月) 222 / 3

昨日から『悲しくてやりきれない』が頭の中をぐるぐる流れています。

～胸にしみる　空のかがやき
今日も遠くながめ　涙をながす
悲しくて　悲しくて
とてもやりきれない
このやるせない　モヤモヤを
だれかに告げようか～

喪中葉書が届きました。

母にどことなく似ていて大好きだったオバが
亡くなっていました。
…５月に。

オバ、と言っても。
本当はオバではありません。
私の両親は一人っ子だから、
私にはオバもオジもイトコも居ないのです。
実際にはそのオバは、母の父方の従姉なのですが。

生前母もそのオバのことを慕っていたこともあり。
私も小さい頃から会いに行ったりしたことがあるそうです(記憶にはうっすらとしかない)。

母が亡くなり。
ちょうどその頃住んでいたところがオバの家の近くだったこともあり。
母に雰囲気が似ているオバのところへ、たまに遊びに行かせてもらっていました。

母とは違い、聡明でサバサバしているオバ。
「おばちゃんね、ママにやっぱり似てるところあるね」
「そりゃイトコだからね。でもこんな片パイないシワクチャばばぁと似てるなんて言ったら Kちゃん(母)に怒られるわよ～」とケラケラ笑ってました。
オバは乳癌を患い、片乳房切除。
持病が肝炎だったので(母子感染だとかって言ってました)子供は居ませんでした。

「おむすびちゃん、まだまだ若いんだから。
生きてりゃ辛いこともあるけどね、楽しいこともたくさんあるんだから。
前向いて歩きなさいね」

いつも元気づけてもらっていました。

今年の母の法事は、
春先にも日記に書きましたが
私たちおむすび親子がお墓参りツアーをしてフォトブックにまとめて。
それを各々に送らせていただく形を取りました。

親戚(と言ってもみんな遠い親戚)からも「元気そうで何より」とか「ウチの方のお墓参りにも来てくれたのね」とか。
コロナの自粛が始まる頃だったので久々に電話で話をしたり。

でも送ったあと、いつもならいちばんに連絡が来るはずの Mオバちゃんから電話も手紙もなくて(筆まめで旅先からも葉書を送ってくれるような人)。
なんとなく気になってこちらから電話をしたらご主人が出て。
「ちょうどこれから病院行くところなんだ。入院することになっちゃったんだ」と。

…第六感というか。
なんというか。
そういう動物的な勘がはたらくんですよね、私。

そのあとはコロナで世の中も。
もちろん病院は大変なことになって。
お見舞いなんてできるはずもなく。

きっとまたいつかあのいたずらっぽい笑顔で「大変なときに入院しちゃったわよぉ」って話してくれると思って。

きっと元気になってくれるって信じてたから。

何かオバちゃんに贈りたくて。
ちょうど母の日が近かったので、
こむすびたちとソープフラワーという石鹸でできたお花のアレンジメントを選んで
送ろうとしていたのですが。

ご主人にも今コロナで病院も大変だから。
贈り物もスタッフの手を煩わせるしと
入院先も教えてもらえず。

たぶんそれから程なくして
オバは亡くなったのだと…
あるいはもう亡くなっていたのかもしれません。

知らされていたら何ができた？
…県外移動自粛期間だったし。
ましてやこむすびたちもいるし。

そんな配慮だったのかな。

オバちゃんだったら、きっと
「今は自分のことだけ考えなさい」って言ったんだろうな。

だけど。
ふと寂しい考えがよぎる…

やっぱり私なんて遠縁だし。
ほぼ他人だもんね。

だから、かな。

でもね。
オバちゃん。
長男が生まれたとき、誕生祝いで送ってくれたスヌーピーの湯たんぽ。
長男のお気に入りで。
長男、スヌーピーが好きなんだよ。

オバちゃんが二人にって送ってくれたスヌーピーの保冷温できる水筒。
私、仕事先に毎日持っていってるんだよ。

オバちゃん。
昔私がスヌーピーが好きだったの、覚えていてくれてたんだよね…

オバちゃんにもう一度会いたかったよ。
子供たち、会わせたかったよ。

ありがとうって。
言いたかったよ。

命日も。
亡くなった原因も。
わからぬまま。

なぜだか『これまでの御交誼ありがとうございました』の文字が冷たく感じてしまいました…

もうオバちゃんからのあのユニークな文面の年賀状は来年からは届かないんだね。

哀しいよ。
せめてお線香くらい、と思うけど。

またコロナの第３波だもんね。

オジちゃん(ご主人)も来られてもきっと迷惑だよね。

なんとなく。
ご主人にも電話できずに。
…なんだかしちゃいけないような気がして。
オバちゃんに止められているような気がして。

なんか。
すごく。
寂しい。

明日も
オバちゃんにもらった水筒持って
仕事に行くよ。

オバちゃんにはもう会えないけど。
あっちに行ったら、ママ(母)がいるから。
またママのことよろしくね。

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