
ミーコがうちに来てから4か月後、母が他界した。
それから1週間後、全く気乗りしなかったが
小学生の息子にいつまでも陰気な状態を見せるのも・・と
家族でリンゴ狩りに出掛けた。
何種ものリンゴがあり、
「リンゴを狩る前に味見してみて!」
と、店先でリンゴの味見をさせてもらっていると
可愛い仔猫が2匹、足元にスリスリしてくる。
既に我が家ではミーコを飼っていたので
(可愛がりたいけど、ノミとか移されると困るし・・)
なんて思っていた。
ら
リンゴ農家の方が
「お隣さんに猫が沢山いてね・・
うちも5匹もらったんだけど、これ以上は無理でね。
可哀想だから、一匹もらってあげてくれないかなぁ。」
と仰った。
農家さんに連れられ、お隣のお庭へ行ってみると・・
いるいる!
いるなんてもんじゃないくらいに猫がいる!!
パッと見た感じでも50匹くらいはいる!!!
しかもうちの近所の野良猫には見掛けないような
青い目の子や長毛の子、足の短い子、ロシアンブルーっぽい子、
シャム色の長毛の子などなど
きっと、血統書付きの猫と野良ネコの間に生まれた子たちなんだろう。
とにかく沢山の猫が
仔猫から大人の猫まで沢山。
+犬も数頭いた。
(こりゃ、餌代だけでも大変だねぇ・・(汗))
と思いつつ、
3匹の猫を飼うつもりだった我が家は
うちに来てもらう仔猫を探した。
主人と私は白くて長毛の青い目の子にしようと意見が一致。
でも、リンゴ農家さんは
「すっごく可愛い子が他にいるんです!
小さくて可愛くて愛嬌があって
すっごくお勧めのかわいそうな子が・・。」
(お勧めのかわいそうな子??)
お外に遊びに行っていたらしきお勧めの子が戻るまでしばし待機。
農家さんが抱えてきたのは 生後3か月くらいのグレーの子猫だった。
一緒にいた息子は一目でその子を気に入ってしまい、
私たち夫婦も、そんなに農家さんが勧めるなら・・と
その子をもらうことにした。
「この子、この子たちと一緒に生まれた兄弟なんですよ♪」
見ると、兄弟たちはすっかり大人で
どう見ても兄弟とは思えない体格差(汗)
なるほど。
元々小さくてお乳も兄弟たちとのバトルに負けて
これだけ多くの猫がいるから
餌争奪戦でも負け続けて栄養摂れなかったって事ね。
だから、かわいそうな子 なのか・・。
当然、その日に猫を譲り受ける予定など無かったので
何も用意しておらず、段ボールと敷物、これまで食べていた餌を少し分けてもらった。
そして(体が)小さいのでチコと名付けた。
少し鼻水や目ヤニが出ていたので翌日病院へ。
猫を突然会わせると喧嘩をするかも・・と本に書かれていたので
数日、ミーコに会わないよう、猫部屋に隔離。
ドア越しにニオイを確認させつつ、ドアの裏表で餌やり。
これを最低でも1週間続ける予定だったのに
チコの世話をしに扉を開けた途端、ミーコが潜入。
喧嘩になる・・・!!
かと思いきや、特に威嚇するでもなく
ニオイを嗅いだだけで何事もなかったように
猫部屋のキャットタワーで休み始めた。
それから数時間後にはお互いに舐め合ったりして
全く問題なく過ごせるようになった。
あれから2年。
ミーコとチコはよくじゃれ合うけど本気の喧嘩はしない。
二つ用意してあるベッドも、二つ同時に使われることは少なく
大抵一つのベッドに二匹丸まって狭苦しく寝ている。
と言っても、うちの猫たち
通常サイズの猫よりだいぶ小さいようで・・
鼻からしっぽの付け根までの長さが
・ミーコ:37cm
・チコ:32cm
しかない。
普段はさほど気にならないんだけど、
よその大人猫を見ると
家族は「デカッ!」口を揃えて言ってしまう。
それだけうちの猫が小さいって事なんだろうな。
ミーコは生後3か月認定の頃500g無かったし。
(死にそうだった)
2匹が共通しているのは、体が少々小さいこと。
それ以外はかなりの違いがあって
これはまた次回の日記で書きたいと思います。
ミーコもチコも本当の兄弟ではないけれど
本当の兄弟のように仲良し。
そんな様子を見ていると、なんだかほっこりした気分になる。
二人とも、安心し合える家族が出来て良かったね。
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