
ねこけんにやってきたきぃちゃんと初めて会ったとき、
全身血塗れで薄汚れた汚っこさにびっくりし、
それ以上にこの子を抱いて病院へ行って、
お家に連れ帰ってくださった保護主さんの存在に驚いたのを覚えています。
https://ameblo.jp/naoofjapan/entry-12561474208.html
きぃちゃん保護当時のねこけん公式ブログ
ひどい状態の猫ちゃんを見慣れている私達でも、
「これはまずい‥」と思わずはにいられない姿だったきぃちゃん。
ずっと蹲って動けなかったきぃちゃんを抱いて病院へ連れていき、
その後お家で一時保護までしてくださった保護主さん。
保護主さんのお家にはすでにねこけんの卒業猫を含む数匹の猫ちゃんがいて、
これ以上この子のケアは難しいとご家族にも反対をされ、
それでも悩んで、悩んで・・
「助けたいのに・・どうしてもできなくて・・無責任ですみません・・」
当然M代表は「あとは私達に任せてください!」と
男前発動!!笑
きぃちゃんはねこけん保護猫としての生活をスタートさせました。
まずはお耳にできてしまった腫瘍を切り取ってもらって、
傷がよくなってからお風呂にも入ってすっきり!

お耳の傷も癒えて、抗がん剤治療も頑張り、
日に日に回復を見せてくれたきぃちゃんですが、
もともとの年齢もあるのか定期検診で腎臓病と診断され、
抗がん剤に毎日の点滴もプラスされました。
それでもすべてを受け入れるかのように、おとなしくケアさせてくれます。

きぃちゃんのお耳の腫瘍は悪性度の高い癌でした。
一回目の手術の数カ月後に再発し、2回めの手術で右の耳は残らず切除されました。
腎臓の数値も決して良くはありません。
そんな日々のケアが続く中、保護主さんがきぃちゃんに会いに来てくれました。

「きぃちゃんって名前、綺麗からとってきぃちゃんにしたんです」
「名前の通り綺麗になったね。綺麗のきぃちゃんなんだよ」と・・
何度も何度も
「ありがとうございます。無責任ですみません・・」と。。
きぃちゃんの保護主さんは、きぃちゃんの治療費を全額負担してくださいました。
帰宅途中で蹲っていた血濡れの猫と出会った保護主さん。
「この子を見なかったことにしたら後悔すると思ったんです」
…見ず知らずのきぃちゃんのために高額な治療費を負担してくださり、
一年以上たった今でも、きぃちゃんのご飯代を送ってくださる保護主さん。
きぃちゃんが今我が家で日々穏やかに過ごせているのは、
全身血濡れだったきぃちゃんを抱きかかえてくれた保護主さんの優しさがあってこそです。

保護子猫の面倒を見てくれたきぃちゃん。優しい子です。
きぃちゃんは決して治る病気ではありませんし、看取るつもりで預かった子です。
持病があっても、家族を見つけられる子、見つけたい子もいますが、
きぃちゃんは「看取り」の子です。
個人的に「保護」のゴールはその子にとって一番の幸せを見つけることだと思ってます。
きぃちゃんはとんでもなく優しい保護主さんと出会いました。
そしてねこけんへやってきました。
一番の幸せ‥しっかり掴んだよね‥!!
ねぇ、きぃちゃん
明日も、明後日もずっとずっと穏やかに過ごそうね。
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