そんな中、2月24日は父の祥月命日でした。

何にもしてあげられないけれど、心ばかりの御膳をお供えしました。胃癌で71歳で亡くなってしまいましたが、大切に育ててもらったことに感謝しています。
中学生の時、【ベルサイユのばら】の漫画に夢中でした。

お年玉で当時は5000円もするこの豪華版の漫画本を買って大満足の私でした。
有頂天になっていたと思います。友達が貸してほしいと言うので貸し出しましたが、これが無惨な姿となって戻ってきた時には本当に愕然としました。絶望しました。友達の親がいつまでも漫画を読んでいることに腹を立て取っ組み合いになったのです。本は引き裂かれ飲み物が染み込んでいました。必死にテープで補修された本。お菓子を持って謝っている友達に返す言葉もなく、私は誰にもぶつけられない怒りに毎日涙💧していました。
辛く、苦い思い出。
あれ以来、怖くて一度も開かれていません。
一度も…
あの時、優しく父が言った一言。
「これからは、大切な物を貸し出す時にはもしかすると汚されたり壊されたりして返って来るかもしれないと思い、覚悟して貸しなさい」と。
何も疑ったことのなかった世間知らずの私が、生まれて初めて人とのつきあい方を教えてくれたような気がします😌
そして、おととい。
また一人、私の上司でありとても可愛がっていただいた方が亡くなったと連絡がありました。
昨年に続き二人目です。
奥様との交流もありましたので、昨日お参りに伺いました。家には沢山のお孫さんに囲まれた写真がいっぱい。お孫さんが描いた絵や工作がところ狭しと飾られていました。
家族に愛されて旅立たれたんだなぁと胸が熱くなりました。
振り返れば、私も人とお別れする機会が多くなるそんな年に入ってきたのだなぁと。
何だか今週は故人を偲ぶ週になってしまいました。
生きていると、生かされていることの重みを感じますね。故人を偲ぶことは悲しくもあり寂しくもありますが、思い出の中に浸る時間は心が洗われるようで安らぎます😌
きっと、その時は故人が笑って傍らで聞いてくれているのかもしれません。



穏やかな光景。
何気ない営みに心から感謝です。
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