
タイトルの人は私のことではなく、今年成人式をあげた娘のこと。したがって、今日は猫成分少なめで、私の娘の話。しかも親バカ全開の予定、覚悟されたし。
動物が大好きで、農林高校から今は大学の海洋自然科学科で学ぶ娘。可哀想にかなり強度の猫アレルギー。猫を抱こうものなら、身体中に蕁麻疹のような発疹が出来てしまう。ちょんと指先で触っただけでも、もうぼろぼろ。ある意味おもしろい(悪意は無い
本人いわく「猫は大好き♡」らしい。
…なんとも不憫なやつ。

しかし、ウサギとかの猫以外は大丈夫らしい。まったく意味が分からない。高校では馬や牛に豚、鶏に犬や小鳥の世話をしてたけど、それらもまったく平気なのに、猫だけダメってどういうこと?父親はこんなに猫好きなのにね。もはや笑うしか無いわけで。
そんな娘がこのゴールデンウィーク中に帰省し、私と二人だけの貴重な時間を作ってくれた。そのことを書く前に娘には最大限の感謝を表しておきたい、ありがとうな。
ALSは、私の両足にまで進行し歩くのが大変になってきた。しかも以前は夜だけだった「足がつる」現象はのべつ幕なく起きるようになってしまい、めちゃくちゃ痛い。でもまだ歩ける。兵隊さんだった時代は、完全装備で状況下に50キロとかへっちゃらへ~で歩けたアンヨだ。まだいけるまだいけると自分を鼓舞する毎日。
ゴールデンウィーク前半に娘からの提案で、名古屋港水族館に二人で行ってきた。二人でお出かけは、おそらくこれが最後になる、足を引きずりながらよろよろ歩く父親の姿を見た彼女もきっとそう思ったことだろう。開館とともに入場し最初は頑張って歩いたが、さすがに途中から無理になり車椅子を借り、娘に押してもらった。
娘が小さい頃、ベビーカーに乗せて回った通路を、今度は逆に娘に押してもらって回る。なんか不思議な感じがした。
大きな水槽の前で、二人でただじっとイルカやシャチが優雅に泳ぐ姿を見る。なんて平和で幸せな時間だろう。そんな気持ちでいっぱいだった。そんな時間、普通のことが出来ることの幸せを、今までいかに疎かにしてきたことか。残り時間が少なくなってから気付くようではね…いや、気付いただけまだマシとしておこうか。

水族館からの帰りに、彼女の成人のお祝いをささやかに居酒屋で乾杯する。娘と酒を酌み交わすのが夢だった、それは叶った。ただ残念ながら彼女の結婚式や彼女の子供を見ること叶わず。まあ仕方がない、そう多くを望んではいけない。と自分に言い聞かせる。
優しいステキな女性に成長してくれたことに感謝、そして彼女の母親ともどもいつまでも健やかに幸せな日々が続きますように。心からそう思います。

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