静岡県で発生した猫14匹置き去り事件
6月18日、静岡県にて、借家に14匹の猫を置き去りにして転居した男性が、動物愛護管理法違反で書類送検されました。
このニュースは全国版でも報道されているかとは思います。
皆さんはどう思われましたか?
私はまず、「猫が無事で良かった。」
ですが、色々と疑問も湧きました。
この男性は、果たして14匹もの猫を、
何処から調達したのでしょう?
自家繁殖なのか?
外に居た猫を室内に入れたのか?
里親募集などから猫を引き取ったのか?
また賃貸住宅で、いくらペット可だったとしても、14匹が許可される訳はありません。
違法性を自覚しながら、
14匹の猫を室内飼育していた。
そして、自分の身が危うくなれば、
猫を放置し捨て去る。
この人は「猫好きの人」に該当するのでしょうか?
この事件報道を通し、私が感じたのが、
①譲渡時の自宅確認の重要性。
②多頭崩壊への介入時、ボランティアだけで完結するのではなく、
必ず保健所や愛護センターにも介入して貰う。
③保健所や愛護センターが介入することで、
必要に応じ警察が介入することができ、
立件出来る。
この3点がとても重要になってくるのではないかな?と思いました。
少し前ならば、置き去りやネグレクトに関し、警察が立件まではしなかったと思います。
しかし、動物愛護管理法が改正され、
「飼い主責任」
が強く言われるようになった今、
不幸な猫を増やさない為にも、
個人や団体で対応を完結せず、
行政とコンタクトを取りながら、
保護活動をしていくのが大切になってくるのではないかと感じました。
少なくとも、報道されることで、
安易に猫を飼おうとする人の抑止に
繋がるのではないかと考えました。
自分が癒やされたいから…
だけの理由で動物を安易に飼うべきではありません。
自分の経済力、住宅事情、動物への愛情、
色々なことが揃っての「適正飼育」ではないかと思います。
遺棄やネグレクトも、
今回の様に処罰を受けることがスタンダード
になる社会になると良いな…と思っています。
地域猫は決して安全ではない。
「地域猫」を、皆さんはどう思いますか?私は「殺処分回避の苦肉の策」だと思っています。
外で過ごす限り、
時には、猫嫌いな人に水をかけられたり、
時には、喧嘩で感染症に罹患してしまったり、
時には、殺鼠剤を撒かれてしまったり、
時には、交通事故でその命を落としたり、
時には、虐待者に危害を加えられたり、連れ去られたり、
様々なリスクと隣り合わせで暮らしていくのです。
台風の時期には、その豪雨や雷に怯え、命を危険に曝し、
灼熱の真夏には、最悪熱中症になってしまったり、
雪深い地域では、真冬に積雪が原因で亡くなってしまったりします。
「地域猫活動」とはなんでしょうか?
本来、地域住民、ボランティア、行政の3者協働で行われるものです。
トイレを設置し、置き餌はせず時間で対応をし、なるべく安全な場所に寝床を用意する。
毎日、猫の頭数を確認し、
怪我や病気が無いかを確認し、
それを毎日記録し、
治療が必要ならば病院へ連れて行く。
記録したものを定期的に行政に提出をする。
これが国がいう「地域猫」「地域猫活動」です。
私が知っているなんちゃって地域猫トラブルについて少し書きます。
無責任な餌やりさんが、避妊去勢が済んでいない猫に餌やりをし、
その数を増やしてしまいました。
餌やりさんは猫のことで近所とトラブって居ました。
そして「避妊去勢のお金が無かったからご飯だけ…。」という理由でした。
地域猫活動はさておき、
兎に角避妊去勢をしないと増えてしまうので、
ボランティアも入り全頭避妊去勢をしました。
すると、餌やりさんがご近所の方々に、
「避妊去勢が済んだんだから!これで文句を言われず餌をあげれる!」
と言い放ったそうです。
それで3者協働の地域猫活動は頓挫しました。
幸い猫が人慣れしているコも多かったのもあり、個人ボランティアや団体も入り、
全頭保護譲渡対応をしたそうです。
そして、元凶の餌やりさんは、知らない間にアパートを引っ越されたそうです。
餌をあげて関わるのならば、
避妊去勢はセットです。
又、個人で地域猫活動的ことをする場合、
自宅の敷地内で餌やりをすると、
「その家の放し飼いの外猫」と認定されますので、所有権が自身に発生します。
そこを踏まえておくことも大切に思います。
今TNR活動の「R」が問題になっています。
長年放し飼いや野良猫問題で悩まされてきた人達から、
猫を戻さないで全部持っていってくれ!
という訴えが増えています。
家庭菜園を猫に荒らされたり、
大事にしていた盆栽を壊されてしまったり、
スクーターの座席で爪研ぎをされたり、
タイヤにオシッコをされたり。
挙げ句は地域猫活動場所が、新たな猫捨場になってしまったり、
猫を虐待するような不審者が近所をウロウロする恐怖。
小さいお子さんが居たりすると、
猫はカワイイけれど、防犯的に止めて頂きたい…そんな意見も聞かれます。
猫が好きな人でも、ちょっと…
と感じることを、動物が苦手な人に、
我慢してね!
として良いのでしょうか?
私は良くないと思っています。
地域を回ると、この様な話を吐露されたり、
逆に、猫好きは来るな!と憤慨される場合も
あります。
20〜30年TNR活動をしてきているのに、
一向に野良猫が減らないのは何故でしょうか?
減らない遺棄、
金儲け目的の過剰な繁殖、
保護猫が譲渡後避妊去勢されず繁殖させられている、
飼い猫の未避妊去勢の放し飼い、
そこをどうにかしていかなければ、
保護猫活動はエンドレスだと私は思います。
動物愛護管理法が改正されて、
「飼い主責任7か条」
が重要視されています。
知らない方は、是非一度、
環境省のパンフレットを一読されて下さい。
環境省の動物愛護に関するパンフレットが見れるリンクになります。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/r0210a.html
他にも色々あります。
お時間、ご興味があれば読まれて下さい。
深夜にシッコテロに至り、
現行犯でカーちゃんに確保されました(笑)
😽カーちゃんの美容と健康の為です!
と自供されています😌(苦笑)
😼頑張れ!人間!
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