何か困ったことがあると、お世話になっていたネコジルシ。
今回、本当に救われました。
うちの平蔵と官兵衛が玄関ドアから脱走したのは6月14日のことでした。
主人が仕事に出て行った後、二重の脱走防止柵も甘々で、玄関ドアのストッパーが降りて10センチほどの隙間ができていることに気づいた私は、一瞬でパニックに陥りました。
平蔵は程なくマンション内で同居の犬の小梅が見つけて連れて帰れましたが、官兵衛はオートロックのドアの外へ飛び出してしまいました。
あの瞬間の絶望感はきっと一生覚えていると思います。
先住猫の平蔵を瀕死の状態で保護した時、先住の犬と仲良くなるために悩んだ時、ネコジルシの皆様に救われてきました。
今回もすぐに検索したり、迷子の掲載をしました。
メッセージをくださったルル1913様のアドバイスに従い、やれることは全てやりました。
やったことは以下のことです。
もし迷子にしてしまった、完全室内飼いの子を脱走させてしまった方のために、参考までに記しておきます。
詳しくはルル1913様の日記などに紹介されているかと思いますので、ご確認ください。
焦ると思うが、1時間とって熟読するようにとアドバイスいただいたので、落ち着いて読めたと思います。
それでも冷静ではありませんでしたが。
何しろ半狂乱で名前を叫んで追いかけるという、最悪の失態をしたばかりだったからです。
私が実行したのは以下のことです。
・すぐに名前を呼びながら逃げ込んだお庭 (めっちゃくちゃ広くて隠れる場所満載)などを見せてもらう
・保健センター、警察へ届け出
・捕獲器を借りに行く
・もう一度近隣を捜索
・SNS等で迷子猫の情報拡散
・ネコジルシなどの迷子ペットの掲示板複数へ投稿
・チラシ作成
・近隣へのチラシポスティングと聞込み
・近隣へ捕獲器設置のお願い
・捕獲器設置
・出て行ったあたりに置き餌と、猫砂ばらまき
・マンションの前で一晩待つ
以上が初日に実行したことです。
やったというだけで、きっと要領は良くなかったと思います。
もちろん見つからなかったので、15日間の捜索となるわけですが、その間やったことは以下の通りです。
・定期的に清掃局へ黒猫の回収があったか確認(これがなかなかメンタルやられました)
・ポスティング、聞込み範囲を広げながら、夕方、深夜、早朝の捜索
・近隣のお店へポスター貼りのお願い
・置き餌、水をたっぷり
・捕獲器設置は3日目までやりましたが、官兵衛が来ていると確定してからすることにして、一旦やめました。
・マンション前に夜間トレイルカメラ設置
・お気に入りだったマット、おもちゃを振りながら捜索
・仲良しの平蔵の鳴き声を流しながら捜索
・猫地図作成(目立たない餌やりさんに会い話を聞くために有効でした)
・情報が入った場所の現地確認(ハズレても、その黒猫は違った、さあ次!と考えないとこれもメンタルやられます。可愛い猫に会えてよかったくらいに考えてました。)
・地元新聞の情報欄に迷子猫の掲載
・地元新聞の折込チラシ1万2000部(折り込みが入る前日に発見となりましたので、結果無駄となりましたが、初動で実行していたら、発見が早まったのではないかと思います)
夫婦で一緒に、又は手分けして捜索していましたが、お互い仕事があることもあり、体力は限界に達していました。
折込チラシのレスポンスが悪かったら、ペット探偵さんに依頼していたと思います。
発見、保護までの経緯
新聞情報欄やチラシポスティングの効果がじわじわ効いて、少しずつ情報が貰えるようになってきました。
どんな小さな事でも確認に行きました。
15日目、昼間の捜索中、遠方より捜索に協力してくれていた友人から、一報が入りました。
4日前から、外飼いの猫が見慣れない黒猫を連れてきて、自分の餌を先に食べさせていると。人懐っこい子で、迷子ではないかと。
目撃情報や捕獲の為に協力してくれていたお宅と、交通量の多い県道を挟んだこちら側の場所でした。
自宅から600メートルほどの場所、線路も渡っています。
行動範囲は1キロ先くらいまでと推測されます。
数日前から、撮影していただいていた写真のシルエットと、主人が広大な大学構内を歩く黒猫を見ていたことから、捜索をそちら付近に絞っていた矢先でした。
コロナの影響で休講となった大学構内は、雑木林ややわらかい花壇、たくさんの植え込みがあり、それはそれは暮らしやすそうでした。
慌てて現地へ向かい、話を聞くと、その家の外猫ちゃんと仲良くなった様子の黒猫が、全く警戒しない様子で、いつも先にご飯を食べているというのです。そして隙があると家に入ってくると。(お家の中には家猫ちゃんがいるにもかかわらず)
生後4ヶ月で保護された時と同じだったので、官兵衛だ!と確信しました。
新しいチラシを見せると、間違いない、この子だと言ってもらえたので、また夕方のご飯タイムにお邪魔することにして、一旦撤退しました。
捕まえられそうだから、キャリーケース置いてってねという御好意に甘えて、キャリーケースを預けてきました。
さぁそろそろ様子を見に行こうとした矢先、電話が鳴り、もうキャリーケースに入ってるから、早く見にきてあげてね、とのことでした。
え?こんなにあっさり?
捕獲器に絶対入らなかったのに?
知らない人に抱っこされてキャリーケースに入った⁉︎
どうやって捕獲しようと、平蔵で洗濯ネットの使い方を練習したりしていた私が半信半疑で向かうと、痩せていましたが、紛れもなく官兵衛でした。
人生で1番、声をあげて泣いたと思います。
今回、出来る限りのことはやりましたが、手落ちはあったと思いますし、要領も悪く、もう生きていないかも、どこかで可愛がられて帰ってこないかも、お腹を空かせてどんなに怖いだろうと胸を痛めながら、体は休まず動かすという日々は本当に身も心も辛かったです。
迷子のペットとをずっと探し続ける、待ち続けるとは、どんな人生なんだろうとまで考えました。
これはどんな方でも迷子にしてしまったら同じなのではないかと思います。
長かったようでたったの2週間外にいただけで、背骨が見えるほど痩せて、毛艶も悪くなり、肉球はガサガサに削げていました。
やはり外の世界は過酷なのです。
今回のことで1番強く思ったこと。
それは、チラシポスティングや情報聞込みなどの地道なアナログ捜索が1番だと言うことです。ルル1913様のアドバイスにもありました。
なぜなら、情報をくれたほとんどの方が高齢の方だったからです。
地元の昼間の様子にも精通しています。
いくらSNSで拡散しても、ネットを活用しても、チラシ、ポスターにはかないません。
ネットで拡散したから一息ではなく、どうか一刻も早くチラシをばらまき、足を使って地域の人に話を聞いてください。
必ず発見につながる情報が得られるはずです。
そして、困った猫を助ける猫がいるというのも、都市伝説ではありませんでした。
捜索中私は、ルル1913様のアドバイスにあった言葉を信じて行動しました。
「飼い主が信念を無くしたら、猫は帰って来ません」
私の拙い思いと経験が、今日も迷子の子を探している皆様の一助になれればと思い、初めて日記を書かせていただきました。
写真は、帰って来た瞬間から平常運転の官兵衛です。
脱走前より甘えん坊になって帰ってきました。
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