筆者も、加齢のせいかしばしばアホなことをする。
アマゾンで注文した箱が、妙にデカかったのだ。
帰宅して入れ替わりに息子が日課のジョギングに出かけてから、猫に餌をあげて云々といつもの作業をしながら、アマゾン箱を開けると・・・。
出るわ出るわ、大量のちゅ〜る!
息子が帰ってきて一言「引くわ〜ないわ〜」。
おまけに、きざみのりまで2つきてて、ものすごい量だ。
どうも同じ注文がダブったらしい。
まぁ返品するほどでもないし、大量消費するからいいか〜と思いつつ
やっぱり凹む。
刻み海苔だって、どんだけ刻んだんだコレという量だ。
大量に素麺と蕎麦を食いまくるしかない。
なお、奥さんは「お店でもやんのか!?」と呆れ気味。
佃煮にでもしちゃおうかしら・・・。
まぁ、本来、この話をネタにしようかと思っていたのだが
さらに追加でヤッテモーター状態に陥る羽目になった。
その大量のちゅ〜るとかを留めていた太い輪ゴムを、あとで輪ゴム掛けにしまおうと机に放置し、猫トイレの掃除の準備とかもろもろもをしていると背後でクチャクチャ音がする。
猫3匹は飯を食い終わったはずだけど?と振り向くと〜。
ビビリ猫のクレアが輪ゴムを恍惚の表情でクッチャクッチャクッチャクッチャしている。
すでに半分、ない。
ウチの2号猫のクレアには異食癖という悪癖があり、おもちゃでも紐状のもの、プリングルスの蓋みたいなやわい歯ごたえのものが大好きで、油断すると噛み切って呑んでしまう。
おもちゃはしまって必要な時しか出さないんだが、他、スマホの充電ケーブルに至るまで興味を持つので、常にダメっ!みたいにしている。
異食癖は時にあっけなく死に至るので、是が非でも止めさせたい悪癖だ。
ええ、もちろん、大量にネコガムは与えているんですよ?
この時も、あっ!といいつつズカズカ歩いていき、ハーネスを持ってヒョイッと持ち上げてコラッと輪ゴムを口から取り去った。
実は、前フリがあったのだ。
帰宅して汗だくだった筆者が誰だか解らずビビっていて、着替えて餌を上げる頃にようやくゴロゴロチュッチュといつもの状態だった。
スーカリ忘れていきなりズカズカ近づいてやったもんだから、ビビリ猫の本領を発揮したのだ。
( ゚д゚ )クワッ!!としてものすごい勢いで体をひねって逃げようとする。
とっさに掴むも、落下を抑えるのが精一杯のまま、床で抑える時、頭がゴンと床にあたった音がした。
これでもう、まるでトムとジェリーの走るシーンのように、とんでもない勢いでとにかく逃げようとする。
ひとしきり落ち着くまでぎゅっとするものの、蹴り足にやられて流血だ。
落ち着いてから猛烈にご不安顔で怒りオーラを出しつつ、筆者のデスクに寝る。
その後、まるで何もなかったかのようにのびの〜び寝はって・・・。
筆者の傷の絆創膏をクンクンしつつ「何かございました?」状態だ。
ビビリ猫のクレアにとって、悪さをしたことは大した話じゃない。
普段通り、コラッと怒られただけの話だ。
問題は、ビビリスイッチが入ったこと。
とにかくビビった状態をなんとかすべく、その場から逃げるということのみに集中する。
脱兎のごとく必死で逃げようとしただけなのだ。
それ故、悪いことをしたとか、怪我を負わせたという概念がない。
噛んだり引っ掻いたりの行動は一切とっておらず、ただ逃げただけ。
逃げるために足の下にあるものを蹴っただけで、何があったのかの認識すらないのだ。
その猛烈に漕ぐ蹴り足にやられて、筆者の手がズタボロになっているのだ。
何にビビるかは、その時で異なる。
すりガラスに映った息子の影なこともあれば、ささいなビニール袋のカサカサ音とか、荷物の空隙を埋める大きなエアパッキンに穴を開けてプシューとエアを抜く作業なこともある。
それはパァンと破裂させないでプシューなのだが、NG。
台所の水音でも未だにビビる時がある。
早い話が、何であるか確認できない・認識できないものは全て怖いもの=逃げるべしという感覚なのだ。
逆に認識できるものは平然としているので、初めて会う人でも遊んでくれるなら大歓迎というフレンドリーさだ。
このギャップが極めて解りにくい。
何に驚くかさっぱりわからないので、大地雷だ。
普通なら驚くもの、例えば大きな雷とか、隣人が壁を叩いた音とか空き缶が落ちた音とかドライヤーの音は平気だ。
しかし部屋で他猫がカーテンをちょっと揺らしたとかには、音はなくてもビクゥッ!と反応する。
本人が懇願した食事中でも、凝視して食べるのは止めてしまう。
ある意味、身の安全をものすごく重視しているとも言える。
筆者はこのクレアと近い分、だいたいいつも犠牲になる。
猫が3匹いて、筆者の体の猫傷は99%クレアがつけたものだ。
噛み傷は小さいのが数えるほどしかなくて、全て後ろ足の蹴り足でつけられたものだ。
怖くて筆者の所に来るくせに、ビビリゲージを振り切るとどこかに逃げようとして蹴り上げる。
しかも逃げる場所は、怖がった音源だったりする。
大混乱している証拠だ。
対象的なのは先住1号のソフィアの反応と、新入り子猫のルシアの反応だ。
ソフィアは筆者がクレアになにか悪いことをしたと誤解し、筆者に襲いかかる。
クレアを落ち着かせているのに、足に激しく攻撃し、シャーシャーいいまくりだ。
暑くても攻撃よけに長ズボンであることもあるが、傷を負うほどではないレベル。
ほどなく誤解がとけたら、ちゅ〜るを美味しく頬張って普通にしている。
ルシアはクレアのギャースで椅子の下に隠れたものの、原因が解ったら牢名主状態で積んだ座布団でのうのうと横になっていた。
そりゃ、クレアのギャース!で一斉に反応するものの、状況的にナニソレ?状態だからだ。
猫が勝手に暴れて逃げようとするのを筆者が必死で落ち着かせている図だ。
そうして血まみれの筆者だけが取り残され、息子に「うわ〜〜痛々しい・・・」と呆れられる。
ちょっと腹立たしいのが、猫どもの攻撃は息子にも奥さんにも殆どない事だ。
せいぜい、息子がソフィアを無理やり湯船につけて軽く噛まれたという程度。
奥さんに至っては、一切ない。
やったらかなり痛い目に遭わせると猫に言い聞かせているんだけど意外に理解しているようだ。
まぁ、メンテしたり教育するのが筆者の役割だから仕方ないとは言え、ちょっと・・・おじちゃんは悲しい。
おまけに仕事先で「手が猫傷だらけじゃないですかwwww」と言われるのもトホホ。
そんなヤッテモーターなジジイの夜は更け行く。
この他にまだ・・・。
定位置にしまった残りが↑・・・。
左手の傷。
特に小指側は肉までむしれてかなり痛い。
右手の傷は割愛しているが似たような状況だ。
生々しすぎるのは意図的に排除している。(苦手な方もおられるからね)
猛烈ご不満顔のご本猫。
何事もなかったかのようにのびの〜び♪
これでいちいち怒りはこみ上げない。
逃げたと言うだけなんだと強く理解する瞬間だ。
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