ねこ歴 20余年になります。
これまでに 家ねこ6人目 そとねこ???何人だろう?
彼たちとは それぞれの出会い ぞれぞれの 思いがあります。
ねこ達との生活の中で癒されたこと 学んだこと 思い出深いこと 心配したことなど彼たちとの出来事が 思いが 鮮明に残っている間に彼たちとの出会いから日常のことを彼らに感謝を込めて日記に残そうと思います。
いまねこを飼っている方には「そう そう」と納得してもらったり これから初めてねこを飼おうをしている方は私のねことの生活を参考にしていただけたらと思っています。
20余年の出来事の時間の流れは前後しますが思い出すがままに日記を進めさせて頂きます。
☆台風の日に☆ Vol.1
外はテレビの音も聞こえないほどの雨と風です。
大きな台風がやって来て会社も休みです。
そんななかでもうちの息子達は知らん顔でまん丸になってお休み中です。いい気なモンです。
飼い猫の生活は・・・。
そんな時、突然ひょこっと頭をもたげ長男のケープが耳を動かしたかと思うと窓に一直線に走りだしました。

『アウヮヮヮヮヮ』と突然の雄叫び
そのケープの動きを追って次男のチャロも窓によじ登り『アワワワワ~』と叫びだしました。
窓の外は雨。
雨に向かって怒っても仕方がないのに・・・
しかし、外の雨に対しての鳴き方ではなくいままで聞いたことが無いような声のトーンでした。
「なんか変な鳴き方やなぁ~」私は妻につぶやくように言いました。
ケープはしばらく窓に向かって鳴いては私のほうをチラッと見ます。
「ん?どうしたん?」
「ケープ?これはなぁ うるさいけど雨やで仕方ないんや。」
そのとき、雨の音に混ざって私にもかすかに聞こえてきました。
弱弱しい情けないような声が・・・
『ミィ~ィ~ ミィ・・・ミ』
「あれ なんか聞こえるわ・・・ねこか? ちょっとみて来るわ」
私は風に飛ばされないように傘を小さくすぼめて玄関を出ました。
家の前には植木鉢がいっぱい並んでいます。
植木鉢の後ろには普段なら水が一滴もない乾燥している小さな溝があります。
でも今日はすごい雨。溝に生えている雑草の葉が揺れています。
「あれ 確かにこの辺から聞こえるんやけどなぁ」
大きな植木鉢を動かすと小さな子猫が溝に一人で震えながら鳴いていました。
ずぶ濡れの子猫を私はすくい上げると震える体からさらに大きな声で鳴き始めました。
ノラだから人の手に臆病なのかなと思いました。
でも逃げようともしないし恐がっている様子もないし・・・
さらに私の目を見つめながら
『ナァーー ナァーー』
私は何故か隣の路地が気になりました。
路地の入り口から行き止まりの奥のほうを見ると私の目に飛び込んできたのは横たわっているトラの子猫でした。そばまで寄るとその子は身動きひとつしないで真っ赤な血の海の真ん中に横たわっていました。行き止まりのその壁の高さは2m程です。おそらくそこから何かに追われて飛び降りたのでしょう。血が雨に混ざって流れている余りにも無残な姿に私は一瞬目を背けましたがおなかのあたりが少し動いているのに気が付きました。
「あっ!!生きてるわ!!」私は思わず大きな声を上げてしまいました。
妻も慌ててやってきました。
妻はその血まみれの子猫を抱きかかえ家に持ち帰りティッシュの箱でベッドを作りました。
雨にぬれている体から流れ出るその子の血はティッシュのベッドに見る見るうちにしみ込んでいきます。
せめて冷え切ったその体を温めてあげようと妻はドライヤーで温かい風を送り始めました。
最近のコメント