うちのNo3のルシアはまだチビ猫で、およそ3ヶ月弱の猫だ。
前にも書いたんだが、筆者はハードケージがあまり好きじゃない。
猫が安住すぎる隔離された場所を得ると、それで強気になりすぎて関係性がおかしくなるからだ。
ネットなんかで、犬がフェンスを挟んで吠えあっているおもしろ動画を見たことがあるだろうか?
フェンスをどけると急におとなしくなってしまうのに、フェンス越しだと吠え合う。
あれと同じことで、自分が守られすぎる環境だと妙に強気に出ておかしくなりやすいのだ。
さりとて、ある程度は守る環境=安住の地がないと話にならないのも難しい所だ。
その為、ソフトケージを組んで巣みたいにしている。
並行して長く伸びるリードで部屋の中を徐々に広く遊べるようにしている。
当然、家具に絡む。
これも猫を持って絡んだ順に解く。
そういった面倒くさい手続きで徐々に色々とおぼえてくれる。
ぱっと体を持っても、自分が絡んで拘束されているのを取ってくれると解ると大人しく従うし、絡んだのを自分で取ろうと知恵を絞ったりもする。
その結果、妙に絡んだりするんだが、それも怒ったりはせず、淡々と解く。
メンテも同様で、イヤイヤしてもいつもどおりにさくさく済ませていく。
最初の頃は妙に嫌がっていたが、何をしているのか理解をするといちいち暴れない。
そんなこんなではや1ヶ月半くらい過ぎて、だいぶ憶えてきた。
そこで!リード無しでどこまでいけるか試してみた。
つまり、フリーに部屋の中を他の猫と一緒にウロウロできるデビュー日だったのだ。
元々、賢い猫なので全く問題なく他猫と一緒に過ごし変な所に隠れまくったりすることもなく、あちこち探検くんをしながら遊んでいた。
筆者の足元でもすやすや寝て、だいぶいい感じだ。
ただ、筆者が動くのにくっついて、足元付近をウロウロするのでウッカリ踏まないようにするのが大変だ。
万が一踏んでしまうと、脱肛・脱腸・骨折など重篤な怪我になるからだ。
もう少し大きくなると、足元をウロウロしても踏まれないようにきっちり動くようになるのだが、まだ駄目だ。
そして深夜のおやつを食べ、少し寝てからが大問題だった。
深夜の運動会の勃発だ。
1号のソフィアと追いかけっ子を始め、えらいドタバタしている。
仕方ないのでソフィアを玄関に閉じ込め捕まえようとするが、かけっこの勢いで逃げ回って捕まらない。
そうこうしている内に、逃げ出したソフィアが2号のクレアと追いかけっ子だ。
こうなるとどうにもならない。
ただ騒がしいだけなのと、逃げ回って捕まらないで済むとへっへ〜ん♪状態になる。
猫というのは成功体験を持つとそれを繰り返すようになってしまい、問題行動だと認識しないのだ。
したがって、速やかにソフィアを完全隔離、クレアにハースを装着してリードの刑。
2匹は、その手の成功体験はNGだと過去の厳しい対応でよく解っているので、極めて素直に従う。
NG行動をしたんだと即座に理解するので、全く抵抗すること無くそれぞれのポジションにつく。
ところが、チビ猫ルシアはあいにく、まだその段にない。
ソフィアやクレアの代わりに筆者とおいかけっこで楽しい♪状態になってしまう。
台所から別の部屋に逃げ、さらに別にと走り回り楽しそうだ。
したがって、追い込んでささっと捕まえ、ケージに入れ込もうとするものの、また逃げ出してへっへ〜ん♪をする。
仕方ないので、これまた完全拘束してからガッチリケージに閉じ込める。
捕まった過程で暴れて、今日も筆者の手はボロボロだ。
しかし、フリーになって、初めて問題行動を起こした時が大事な大事な教えどきなのだ。
なにかだめか=深夜に追いかけっ子をしてはいけませんというのをどのように教えれば良いのか。
行為をした時にたしなめないと、後日に教えても全くダメだ。
人間は行為をした時にたしなめると、逆ギレしたり逆恨みをしたり、言い訳に終始して却って話を聞かないケースがお多いし、人前だと恥をかかされたと激怒し、問題そのものをすり替えてしまい、憶えないことがある。
その為、人間の場合は時と場合をうまく考えて、あとから落ち着いて諭す方が有効だったりする。
猫や犬の場合は逆で、後になるとその行為のことは憶えてないので、落ち着いてから教えても何の意味もなく、何もしてないのに急に怒られ、嫌がらせをされたくらいにしか認識しない。
その為、熱い内に打てというのが犬猫にNG行動を憶えてもらう最善だ。
猫が逃げおおせて、我々が諦めてしまうと、猫の成功体験になってしまい、以降、何かあれば逃げて隠れて済ませてしまう悪癖となる。
下手すると、問題を起こして怒られる度に安住の地に隠れてシャーシャー言い始めてしまうため、強烈に正念場と言える。
そうして機会を逸せずにしっかり憶えさせると、他の2匹みたいにしっかり対応するようになるのだ。
猫の場合、息子(人間)がやるみたいな「だめでしょぉ〜〜?」とか言うだけではNGと認識できない。
猫同士を見れば、お互いのNG行動の理解は、相手猫にギャッ!と言うほどの攻撃で認識させている事が参考になる。
子猫は逃げたのを捕まえると興奮してぎゃあぎゃあ言うし、まるで捕食でもされた獲物のように暴れる。
脱糞や失禁も平気でしまくる。
これは恐怖が過ぎたわけじゃなく、そういうものだ。
子猫なので興奮すると出てしまうのは、腹いっぱい食いまくって太鼓腹状態=腹に余裕がない所で、興奮してお腹に力を入れるからだ。
大人猫に比べるとお腹がパンパンなのも子猫の良好な特徴だ。
失禁や脱糞をした段階で不味いかもと思って止めてしまうと、しめしめ♪になってしまう、難しい局面だ。
失禁や脱糞程度は猫の武器でしかないので、あまり気にしない事だ。
ぶん殴るなどやりすぎの場合は極めて簡単で、猫がかなり根に持つ状態になる。
いわば、猫が命のリスクを感じる厳しさはNGなのだ。
今回なら、捕まえて速やかに足四本を手で握って動けないようにし、クビ後ろを持って完全制圧(噛まれるので必須)、振りほどこうとギャーギャー言うが、落ち着くまで拘束しておしまいだ。
その程度で充分憶えてくれる。
この過程でお腹に力を入れて出てしまうのだ。
このあたりのさじ加減はすごく難しいように思う。
猫によって対応の強弱に対する反応も違うし、猫自体のパワーも違う。
1号のソフィアとかならとんでもない力なので、普通の人なら制圧は不能だろう。
2号のクレアでもかなりのパワーだ。
やはり、子猫の内にしっかり対応し憶えてもらうことが大事だと思う。
大きくなった場合は、かなり根気のいる作業となるだけだ。
飼い猫が可愛いと思えば思うほど、猫との良好な関係を築くことが重要だ。
その為には、人間が猫にNG行動をしないのと同時に、猫が人間にNG行動をしない事が肝要であり、何がNGか憶えてもらうしかないのだ。
そうしてNGのラインを人間と猫が相互認識できると、快適な関係が築けると思う。
例えば、1号ソフィアは個性としてベタベタは嫌いなので、それは我々が憶えて必要以上には干渉しない、みたいなことだ。
そうして筆者の夜は更け行く・・・と思いきや、もう朝やw
筆者の足元で寝るルシア
暑いので床で寝るクレア
その前にデスクで寝てたルシア
はっと何かを発見し、モニタ裏に突撃する。
このあたりが実に子猫。
入られたくなければ塞ぐしかない。
塞がない以上、入っても良いようにしておくしかない。
ソフィアも撮ったのに、写真が5点しかアップできない。残念。
寝起きでしょっぱい顔だったから、いいか。
激しい抵抗で筆者の傷は増える。
しかし、教え時は大事なので逃さない。
かわいそーって思うだろう?
それで憶えてくれない方がかわいそうなのだ。
後日は無理だし、変な癖を覚えてしまいずっと問題行動につながれば、飼い主も猫も関係がうまく構築できず、いい方向にはならんからだ。
何しろ、これから15年以上は生きるんだから。
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