猫の爪切りは、慣れないと難儀するものだ。
筆者的には、猫のメンテとして爪切り関連は猫との信頼関係を築くのに大事なポイントだから、できるだけ自分でやるべきだと思っている。
しかし世の中には暴れん坊の猫がいたり、諸般の事情で切りにくい猫がいて、理想通りにはいかない。
第一関門として、猫が作業に慣れてくれるかどうかがある。
しかし、爪切りに失敗して痛い思いをすると、トラウマになって嫌がり度がMAX、なかなか協力してくれなくなる。
つまり、作業慣れと同時に、痛いを思いをさせずにさくさくカットする技が必要となる。
第一関門の段階で痛い思いをさせないで切るという最終段階まで確立している必要があるので、難儀なのだ。
そもそも猫は、手足に触られるのを嫌がる個体がいる。
その為、子猫のうちから・日頃から肉球を触るとか握手するとか、ちゅ〜るをあげる時にお手を憶えさせるなど、手足を触らせることに抵抗感がないように慣れさせる必要がある。
その上で、抱っこして何かメンテをするということを、あまり抵抗感がないものからやるといいだろう。
筆者だと、顔拭きや手足の清拭、お尻の穴チェックなどは、この範疇にはいる。
この時、膝でちゅ〜るを与えるとか、顔をこすり合わせるなど、猫が好きなことを頻繁に行う。
猫の場合、欧米人がやる挨拶時の頬にキス(頬を合わせてチュッとする)みたいな感じで、猫の頬をこするのが好きなのだ。
ごろごろするときなんかも、手足にこすってきたりするだろう?
同じ感じで、こちらの顔と猫の顔をすり合わせる。
抱っこしたりなんかの時も頻繁に行うのは親愛の印だ。
ただし、猫が嫌がっている場合はカプっといかれたりするんで注意だ。
女性だとお化粧があるのであまりお薦めはできないかもしれない。
顔中、ムズムズしてしまうこと請け合いだ。
その上で、基本的な爪切りは下記を参考にしてほしい。
↓↓↓↓↓
猫の足と肉球・完全ガイド~種類・構造から隠された機能までを完全図解
https://www.konekono-heya.com/karada/leg.html
猫の爪切りの仕方・完全ガイド~必要性から暴れるときの対処法まで
https://www.konekono-heya.com/bodycare/claw.html
犬と猫の爪の違いと爪切りのコツ!図と写真でわかりやすく説明します!
https://www.recheri.com/health/67/
爪きりで大暴れする猫さんへ
https://www.wantedly.com/companies/company_4101401/post_articles/139275
止血剤については、以前も触れたと思うんだが、アルコールタイプのウエットティッシュで代用可能だ。
止血剤そのものは結構高いのと、それほど出番がない為だ=年がら年中深爪して出血し、猫が叫んでいたら爪切りは不能である)
深爪の際に肉を切ると、神経繊細なのでギャッとものすごく痛がる。
血管の断面が◎状態になるから、なかなか止血せず、結構焦る。
そこで、アルコールタイプのウエットティッシュで抑えると血管収縮と血液の凝固を促し、ついでに殺菌も出来てよろしいのだ。
ただし、アルコールは猫が苦手なので、嗅いだりしないように注意だ。
猫ひっかき病に関しては、咬傷や爪傷で結構、腫れることがある。
速やかに消毒していただきたい。
そのためにもアルコールタイプのウエットティッシュを置いておくのは重要なのだ。
そして、あまりに暴れる場合は、ネットや噛み付き防止マスクなどで対応する。
うちだと、1匹目のソフィアが最初はこれだったが、2回ほどしか使わずに慣れた。
そこまでの暴れん坊ではない場合は、タオルや手ぬぐいなどを用意しておくことだ。
お腹にタオルをかけるだけでも暴れにくくなるのだ。
足をもがく場合は、手ぬぐいなどでかかとより上がわを軽く縛ってしまう。
筆者だと、リードの紐などをぐるぐるっとしてしまうことがある。
足が揃ってしまうと猫はいきなり動きが取りにくくなるのだ。
あるいは、クビ後ろのつまむ場所を洗濯バサミ=物干し竿にハンガーを留めて落下させないタイプ(
https://item.rakuten.co.jp/nishida2/10000035/)を留めておくだけで、動きはかなり制圧できる。
つまむのは下記。
https://nekochan.jp/knowledge/article/2902
https://mofmo.jp/article/5302
つまむ場所は、肩の骨のちょと頭側辺りのクビ後ろだ。
人間で言うと首の付根の骨が出っ張ってるあたりの皮だ。
頭側すぎるとかクビそのものの後ろとか、場所が悪いと猫の首自体が締まり、暴れる。
少し皮が余り気味の部分なので、引っ張ってちょうど両手が上がるような場所なら、それがポイントだ。
爪切りの向きは猫背中側を自分の方に、つまり猫と自分が同じ方向を向いた感じで抱っこするといいと言われるが、筆者的にはそれほど差を感じない。
どっち向きでも切りやすい方がいいだろう。
その上で、長毛種の場合は毛深いので、そもそも爪が見にくい。
これが爪切り難易度を上げる。
そこで、ノンアルコールのウエットティッシュで軽く指先を拭いてしまうと、毛が少し湿るのでふわふわせずに楽だ。
そして、親指を指肉球に、人差し指を爪先にかける。
通常は、親指を指肉球に添え、爪の付け根を押すと思うんだが、それより先っぽ側に指をかけ、毛を後ろに逆なでするように滑らせつつ、押すのだ。
すると、毛も一緒に後ろ側に撫でつけられるので、中から爪だけがにゅっと出てくる。
爪を切らずとも普段からこの作業をしてみて、どの程度まで肉がありどこまでカット可能か見ておくといいだろう。
あまりに毛が邪魔なら、先に毛をカットしておくのも良いだろう。
爪切りの種類は、人間用の平型はNGで、犬猫用のニッパー型かギロチン型がメインだ。
どっちでも使いやすい方でいいと思うが、筆者は両方所持していて、ギロチン型が好きだ。
猫爪に引っ掛けて作業可能だし、左右どちらの手でも同じように使えるからだ。
なお、できるだけ速やかに作業し、飛び散る爪は後で回収することにして、カットに専念すること。
そして作業は話しかけつつ楽しくやることだ。
猫は動くものに激しく反応するものの、目そのものはあまりよろしくなく、臭いや音に感覚比重が強い。
怒ってない、怖くない、楽しいことという雰囲気が重要だ。
イヤイヤして言うことを聞かないからと怒ると、より一層、逃げようとする。
これは猫の性分で、怒ると安全確保で逃げるのを先決にするためだ。
怒って大人しくなるのはあまりないので、No!くらいに努めておくといい。
慣れると1匹分がいくらも時間をかけずに作業可能だ。
終わったらご褒美を上げるなどは言うまでもない。
必ず終了後にご褒美をあげると、だんだん我慢可能になる。
撮影に付き合ってくれたクレア。
起きたら病院なのでご褒美なし。
最初のポジション。
こんな感じで先っぽ側をもつ。
指で毛を逆なでするようにニュイっとやるとこのような感じだ。
この状態だと、猫は頭が人間の膝側で、向い合せ状態だ。
白い爪部分自体を切り、赤い肉のところは切らないように。
爪切り回数を減らそうとして深爪しようとするのはオススメしない。
むしろ、余裕を持って、痛がらずにかつ速やかで安全に切り、爪切りメンテの回数を増やして猫に慣れてもらうとともに、スキンシップ回数を増やす方が良いと思う。
最初は激しく嫌がっても、数回もやれば、ちょっとイヤイヤする程度まですぐに慣れる。
猫の爪は、指ごとに伸びる速さが異なり、人差し指や薬指など早く伸びる指はあっという間だ。
一方、狼爪(前足の親指)はあまり使わないので極めて遅い。
足の狼爪は退化して名残しか存在しないので、足の指は4本だ。
余談だが、足などの爪を切る時、猫が嫌がって足を高速にンバッと蹴ると思う。
これを止めさせるのに両足を揃えて留めてしまう。
揃っては、ンバッ!はできないのだ。
また、蹴った際は両足を持って握り、伸ばすか縮めるかしながら、No!痛い!をアピールする。
何度もやっている内にあまりやらなくなる。
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