
2019年5月28日、バースはこのゴミ屋敷で産まれた。
今から3年前の2018年秋。
信号待ちで止まった所にあるお店を見ながら、夫が何気なくつぶやいた。
「ここさ、猫がたくさんいるんだよな。」
お店の中には日向ぼっこする猫達。
私達夫婦は、なぜかそのお店の猫が気なり、信号待ちで凝視するようになる。
そんなある日、2匹の子猫を見てしまった。
2019年3月27日、私はある決意をして店舗の前にいた。
中には3匹の猫がいる。
大きな店舗付き住宅の周りは、酷いマーキング臭。
猫を見ていた私に気づいたおじいさんが店舗の扉を開け、
「何ですか?」と問う。
「猫沢山いますね。かわいいですね。」
すると、
「そうなんだよ。いっぱいいるんだよ。」
と笑顔で言う。
店舗の扉が開いたとたんものすごい臭いがした。
「何匹いるんですか?」
「子猫もいますよね?」
「手術しないと増えちゃいますよ。」
のらりくらりとかわされたが、家主は笑顔でまたおいでと言ってくれた。
次の日は甘いお菓子とフードを持って家主に会いに行った。
昨日と同じくニコニコと迎えてくれた。
以前、猫は出入り自由にさせていたが、近所から苦情があり、また目の前で事故にあって死んでしまったことから、今は外に出していないと言う。
今は成猫5匹ぐらいかなとはっきり言わないが、子猫は1.5ヶ月が3匹、先週目が開いた子が4匹とうれしそうに言う。
家主は78歳。
ずいぶん前に離婚して一人暮らし。
都内に住む息子さんがいる。
色々と話してくれた。
土足でいいよと家に上がらせてもらった。
住居スペースは強烈な臭いとゴミの山。
積み重なったゴミで足元はフカフカしている。




住居は4LDK。一通り室内を見せてもらったが、2階の寝室以外は全てゴミで埋め尽くされ、糞尿にまみれていた。
姿を見せた猫4匹と、部屋の様子を写真におさめ、いよいよ家主の説得にとりかかる。
市内の団体には相談済みだった。
個人ボランティアさんの為に後方支援をしている団体の代表は、本来飼い猫はNGだが特別に対応してくれることになっていた。
私が家主を説得し、TNRを了承させ、代金を支払わせること。
子猫は私が保護すること。
捕獲は私と家主が全て行うこと。
団体は病院の送迎とキャリーケースやケージなどの備品の貸出し、そして子猫はHPで里親募集をしてくれる。
私のTNR提案に意外にもあっさり承諾した家主だが、子猫の引き渡しには気が進まない様子だ。
しかし、子猫の幸せと家主の金銭的負担を訴える私にそうだねとOKしてくれた。
翌日。
お菓子やフードを渡し、そろそろ子猫を引き渡してもらおうと思ったその日、私は激しい衝撃を受けることになる。
続きます。
最近のコメント