事情を説明し、子猫の状態を診てもらう。
私があまりに取り乱していたせいか、先生が一晩預かりますと言って下さった。ノミダニ駆除と、授乳と離乳食を与えて明日昼頃お迎えとなった。
翌日、残り2匹の子猫捕獲の為に団体とお付き合いのある個人ボランティアさんが同行してくれた。
ゴミの山と悪臭にベテランボラさんも絶句してしばらく言葉が出ない。
ベテランボラさんは、手袋をし、ビニールエプロンをつけ、チュールとSケージを持ち捕獲に取りかかる。
しかし、目的の子猫2匹はゴミの中に隠れてしまい、見つけることができない。
子猫を追いかけ2階に進むと、昨日見つからなかったグレーの亡骸を発見した。
無造作にゴミの上にポンと置かれたグレーの首もとには、強めの噛みあとがあった。
三毛ママが探し出したのかもしれない。
グレーの亡骸を見た私とボラさんは、捕獲をする気力を失い、この日は断念するしかなかった。
時間にして15分ぐらいだったが、もっと長く感じた。
やはり家主に捕獲を頼むしかない。
ボラさんはグレーの亡骸を新聞紙にくるみ、自宅の庭に埋葬してくれると言う。
私は何も言えずにいた。
もっと早く保護していたら、グレーはこんなかたちで命を落とすことはなかったのだ。
涙が止まらなかった。
病院に預けている子猫4匹をピックアップし帰宅をした。
ちびちび3匹は離乳食を食べ始め、茶トラくんはフードにチュールをかけると良く食べてくれた。



3月31日。
朝早く家主から子猫2匹を捕獲したとの連絡があり、たまたま休みだった夫に車をだしてもらう。
そのまま病院でノミダニ駆除してもらい、子猫を全頭保護することができた。


グレーは逝ってしまったが、ひとつ前に進んだ。
でも、大事なTNRを5日後に控え、とても悲しく胸が痛む事件がまた起こる。
続きます。
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