「あの…また子猫が。今度は生きてます!」
長女ちゃんと買い物からの帰り、
ゆきちいさんちハス裏隣に、
「ここんちだけ台風通り過ぎた?」みたいなお庭の家があるのだけれど、
そこの庭にあるカビたパンを食べようとしていた子猫を見つけたと。
長女ちゃんが
「このままにしておいたら、ピノルみたいになっちゃう」
と、ちゅーるを持って張り付いていると言う。
この言葉を聞いて(特にネコジルシなら)放っておける大人はいないと思う。
とは言え、チロたんの実家の母的存在と言われている私は、
「保護はしない」と決めている、ほぼ部屋から出ないただの猫おたく。
捕獲に関しては、なおさんが捕獲機しかけるトコとか眺めたコトはあるけれど
まったくのズブのド素人。
確か、
・人馴れしてないコだった場合、結局捕獲機が一番
・下手にお腹いっぱいにゴハンをあげちゃうと満足して消える可能性あり
・からあげクンが最強だった?
・ヘンに警戒させてしまうとどっかいっちゃうカモ
とか伝えつつ、
車で小1時間の距離で、ゴールデンを洗っているなおさん(営業中)へ
ガンガン電話して助言を求める。
結局、私がなおさんちに捕獲機を借りに往復2時間かけるより
近場の保護団体さんで捕獲機を貸してもらえるコトになったゆきちいさんが、
借りに出かけようとしていたトコロで、
キャリーにちゅーるを入れて粘っていた長女ちゃんがゲットした。と連絡。
抱っこしたら、ゴロゴロ言っていると…
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もらった画像。
3ヵ月くらい?とのコト。
捕獲できたもののどーするか、
捕獲機を借りようとしていた団体さんの協力があおげるかも含めて、
家族で話して考えるように伝えて、
めちゃめちゃ大変ななおさんに、更に子猫を連れて行っていいか聞く(鬼)
「私がダメって言えると思う?」
最後の最後にして欲しい。と言いつつ、
なおさんちへ連れて行くコトに了承はとりつける。
⇒帰宅したご主人も含め、ゆきちいさん一家が話し合った結果、
保護したコを家族として迎えることはできない
やっぱり、なおさんちで里親を探してもらう。とはなった。
例の団体さんは「里親が決まるまで、ご自身で(ゆきちいさんちで)育ててください」
と言う回答だったらしい。
(まー、どの団体さんも手一杯で、普通そうだろうな。とは思う)
係りつけ医(ウチのトコを、ゆきちいさんも係りつけにしていて共通)で
午後イチで待ち合わせることになり、
なおさんちへ行くならば。と、
子猫用のフードや駆虫剤・床に散らばってるオモチャを適当に拾って、
キャリーや、猫ハウス用のスティッククリーナーを車に積んで準備していたら、
ゆきちいさんから電話。
「自分のやれることはできるだけやろうと思って」
なおさんに迷惑かけないように。と、
おもいつく限りの知人・友人・ママ友さんに連絡をしまくった結果、
以前から猫を飼いたいと言っていた方が、
「子猫を見たい」と返事があったそうな。
…ただ、上のお兄ちゃんにアレルギーがあって今まで見送ってきていたらしい。
夕方子猫に会いに来ることになったそうで、
一晩、ゆきちいさんちで子猫はみるけれど
翌日にはなおさんちへ連れて行くので、と、返事に期限をつけたという。
返答如何で、なおさんち行きは明日に延期か中止??
いずれにしても受診はさせる。とゆーコトで、待ち合わせは続行。
@びょんいん
午後診療開始数分前に着いたら、ゆきちいさんは車に居ず、既に受付を済ませて、次女ちゃんと待合室に座って待っていました。
キャリーを覗く。
痩せている。とは聞いていたけれど、3ヵ月よりかなり小さい。
中央に箱座りして鳴きもせずにちんまりしている子猫に
「病院は恐くないよ。ちゅーるとかオモチャとか楽しいことが待ってるよ」
と、励ましていた次女ちゃんに
「嘘は良くないね」と、言う大人げない私。
ほどなくして呼ばれて
「つきそいで…」と言って私も中に入ると
「構いませんよ」と先生。
キャリーの中のペットシートを見て
「保護したばっかり?この点々は…」
シートに時間が経った血のような小さな跡がたくさんついていて
「ノミですねー」と、先生。
震えあがるゆきちいさん(けっこうショックが大きかった様子)
「玄関に少し出て歩きまわってしまったんですけど…」
私も、いつも預かりっコは、なおさんに
フロントラインスプレーと爪切りしてもらってからなので、全然わからなかった。
預かり後のメディカルチェックはさすがにもう慣れているので、
「目耳鼻口…」と、
体重量って、聴診器をあててる先生に診てもらう。
「キレイな顔してます」とゆきちいさんから聞いたとおり、
目もぱっちり、目ヤニや鼻水も出ていず。 耳も。
「キレイですね」と、先生も。
600g♀
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保定するとき『チラ』と触ったら背骨を感じるので、
フクフク育っていれば、本来なら800gくらいはある月齢では?と思う。
月齢を多く読む疑惑のある先生だけれど… 今回は同意見。 ピンとした耳の立具合と歯。
「カビ生えたパン食べようとしてたくらい腹が減ってるだろうから、
チロたんのゴハンでもいいしあげて」
と伝えておいたら、腸内バイオームのドライをバリバリ食べたそうだ。
・ウイルスチェック
・可能であればスティックとかで便検査
3ヶ月くらいと聞いてたのでワクチンも。と思っていたけれど
まだ先にしたほうがいいか聞くと
「ゴハン食べたなら、もう打っちゃいましょう」で、
・1回目のワクチン
⇒バッグヤードで処置
ウイルスチェックの結果待ち。
診察・事務処理・会計まで自身でやるチャキチャキした先生でも、
土曜の午後は、けっこう患者さんが入れ替わり立ち替わり、
普段自分が行くときよりも多く感じる。
ウチから子猫(2.5㎏↓)のレボリューションを持参したけれど、
ノミは成虫のみへの効果と言うことで、
ブロードラインも出してもらうことに(ウチにオトニャ用はあったけど)
生まれて初めてのびょんいんで、
注射・(おそらく)首からの採血・おちりへ棒を突っ込まれたであろう子猫は
診察前と打って変わって鳴き続けていました。 ゆきちいさんと話していると、
おとなしくしてるよう渡されたスマホを私に見せてくる次女ちゃん。
そのたびにたしなめるゆきちいさんと、
都度「老眼で全然見えない」と答える私(まじで見えぬ)
何度目かに
「ろうがんってなに?」と聞かれて
「老眼ってゆーのは、老人の『老』に『眼』と書くんだよ」
答えたときに、待合室からクス。と聞こえたのは気のせい??
⇒エイズ・白血病とも陰性でした。
「よかったー」ゆきちいさんと同時に声が漏れる。
(便はとれなかったそうで検便はナシ)
帰宅⇒夜
子猫に会いに来た結果、明日ひきとってくれることになったそうで、その足でケージやらお迎え品を買いに行っているらしい。
「あ。フードとか渡してくれた?」と聞くと、カンゲキしていたそう。
感激してくれるココロの持ち主でよかったな。と思う。
ただ、アレルギー持ちのお兄ちゃんの件もあり
「念のため、1週間期限をもらえたら、気持ちも楽になる」
とのことで(まー、トライアルだよね)
万一出戻った場合は、なおさんちにお願いしたい。となっています。
なおさんにも経緯を連絡。
「なおさんに迷惑かけないように。ってゆきちいさんがんばったよ」
と、言ったらば、
「ありがたいねー」
皆さん、そうあって欲しい。と言っていました。
なおさんちに相談を入れてくる人は後を絶たないけれど、
そのほとんどは『マルナゲダー』で、
じゃあ、せめても。と、お金を置いていく人も稀だそう。
結局、見過ごすことができず引き受けるなおさんだけれど
「いくらでも良いので、協力いただければ…」
のコトバに、ワンコイン(500円)を置いていった人もいるそうだ
(なおさんの中では語り草らしいが、けっこう長いつきあいで初めて聞く)
そのコはグシュグシュに瀕死で病院連れてったら低血糖に低体温で、
長らく入院している間に、その病院で里親さんが見つかったそうだ。
今回、ゆきちいさんは連絡ごとにどんどん疲弊するほどぐったり疲れていたけれど、
数時間の間に、捕獲・ケア・里親さんを探し出した。
家族で話して、私が勝手に出したオーダーの医療費もすべて負担しました。
いちお1週間の期限は設けているけれど、
きっとずっとのおうちに行かせてあげられたのではないかと思います。
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とても立派な保護主さんをやってのけたのだと思います。
スゴイよね!
お疲れさまでした。
…ただ、今回のキジ白ちゃんは、ピノルの兄妹カモ?疑惑。
NNNにロックオンされた??
と、思わざるを得ないのは私だけかな。…まったくNNNからノーマークであろう、
ほぼ家から出ない私は、まぢで外猫に遭遇しない。
今朝、日に4回犬の散歩に行く父親に聞いてみた。
「お父さんさー、散歩してるとき近所でノラ猫って見る?」
「あの川のほう(川面から高く崖のようになっている空き地)に黒いのとか、いたど」
…いるにはいるようだ。
「子猫は見たコトある?池(*)までいかない近所だよ?」
「子猫はいないな」
さくら耳か聞こうとしたけど、その説明からするのも面倒…と
「そうなんだ…」
話も、余計な気持ちも切り上げる。
私はイチ猫飼いであり続けるつもりです。
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(*)
少し離れた整備された池を周遊する公園や、その周りには猫がうようよいて、
以前夜に、徘徊した母親を探していたら、
最近(当時)「猫の虐待があり、見回りしていた」方々に
不審者と思われ声掛けされたことがあるので、
個人か団体さんかはわからないけれど、無法地帯ではないように思う。
けれど、きっと、捨て猫も多いのではないかと思う。