うちに来た時、めっさっビビリ猫で大変そうなんですが、という話だった。
実際、些細なことで体を小さくしてビクビクするので、まさにビビり猫だった。
それが先日もお話したように、うちのキョーレツビビリ猫と何かがちがうのだ。
2ndのクレアは自分が嫌いな物音とかでモードチェンジ、ありえん場所に逃げ込んでしまう。
今でも、掃除機なんかではおしっこジョロジョロだ。
そもそも先住猫の1stソフィアの恐怖から逃れるために、筆者のデスク周りにいつくようになった。
3rdのルシアも似たところがあって、誰かが部屋の外から入室するのがものすごく苦手だ。
筆者も含め家人の誰が帰宅しても、とりあえず姿を隠す。
先日も息子が帰宅した折、隠れこもうとしたのでさっと捕まえると、もんのすごい心臓バックンバックンでびびっていた。
顔を見て声を確認して、ようやく普通に落ち着いたような状態だ。
ところが、1stのソフィアも4thのエマも、そういった行動は一切しない。
ごく普通に座っている。
エマが我が家に来て約45日目くらいに入るんだが、あられもないところに入って隠れようとしてたのは最初の数日だけだ。
あとは猫の寝床などで丸まっている。
それは家人が帰宅したとかでも全く変わらない。
つまり、ビビリ猫というよりも、先日もお話したようなトラウマ猫なのだ。
まぁ実際、キジトラだからそのまんまな感じでもある。
これまた、家人の誰であろうともさんざん遊んだりちゅ〜るをあげたり撫でたりと言ったスキンシップをしても尚、何かがあると身をすくめて小さく丸くなるか、逃げる。
一体どこでそんなトラウマを受けたのかとも思うんだが、なんとも言えないのがもうひとつの謎行動。
先日もお尻から入ってくるという話を書いた。
やはり家人の誰に対しても、膝に乗ったり腕に顔を押し付けたり、かなり強度なベタベタスキンシップが大好きなのだ。
筆者がデスクにいても、さっとやってきてはナデナデ要求した挙げ句、マウスを握る手にしがみついてみたり、体を擦り寄せたり、キーボードに乗ってアピールしたりと忙しい。
しかしだいたい、背中をこちらに向けて顔は見ないように見ないように、という感じ。
しかも猫挨拶もあまりしない。
普通、鼻と鼻を近づけたりして挨拶するのが猫の日常だ。
筆者も起きると、おはよーとかいいながら猫の鼻に指や顔を近づけて挨拶する。
しかし、エマに関してはそれも無理。
ものすごーく嫌そうな顔をして警戒する。
ベタベタアピールに関しては、猫4匹の内、最もベタベタだ。
何しろ、ソフィアは息子に、クレアは筆者に、ルシアはまんべんなく愛想を振りまくが、エマに関しては全員に甘えて全員を怖がるという面白い体質なのだ。
あまりにベタベタしてくるため、筆者の場合はクレアがただならぬ状態で嫉妬に明け暮れる。
それに、逃げる先が筆者の足元のスツールだったりする。
筆者から逃げて筆者の足元にいるというよくわからない状態になるのだ。
そもそもベッドにも筆者が寝てると猫三匹に囲まれてたりする。
筆者と息子のところを往復しているらしい。
結局、身の危険がありそうな特定行動だけは脊髄反射的に苦手なモノであり、基本はものすごくベタベタ星人という状態らしいのだ。
その性格がものすごくよく分かるエピソードがある。
保護主の方が、猫用アイテムを自作されて猫に持たせてくれたのだ。
キルティングともこもこの裏表で下に引いてもいいし、ハンモックにも出来るスグレモノアイテムだ。
これをケージに入れっぱなしにして猫がいつでも隠れられるようにセットしている。
子猫の逃げ場所だから他の猫たちはた〜まに入るけども、ずっとはいないというスペース。
そのひいてあるマットを、少ししか開けてないチャックの隙間から必死で引っ張り出して、筆者の足元のスツールに置こうとするのだ。
それも一度や二度ではなく、たまに引っ張り出してくる。
タオルや他のもので同じ行動をとることもない。
つまり、元の保護主さんのことをちゃんと憶えていて、お気に入りなのだ。
そのお気に入りをお気に入りの場所にセットしたいということのようである。
小さい体には余るマットを必死で引っ張り上げている姿はかなり微笑ましい。
こうなると、キジトラウマをどうやって取り除くのかが課題になる。
だが、心配はいらなくて、だいたい1歳位になってくると、何の話でしたっけ?みたいになるものだ。
人間でも、おとなになると、子供の頃の嫌な記憶はものすごく強いものだけ断片的に憶えていて、前後関係や詳細は忘れてしまうはずだ。
あとは三つ子の魂みたいな状態にならないように気をつけるだけだ。
生き物は使わないものは衰えるのが基本で、使うものが優先される。
記憶も同様である。
嫌なことをずっと意識しなければならない状況は、記憶の維持にも役に立ってしまうのだ。
そんなことを思いつつ、夜も更けゆく。
いつもの画像
今日も今日とて背中から。
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撮影するのに撫でている手を離したら、横目でチラリ。
警戒するとこういう顔。
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いや〜〜な感じの顔になってしまう。
そうじゃない時はコレ。
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ものすごい落差だ。
無理に連れてきてないので、嫌なら来なければいいのにと思うんだが、ベタベタしている。
こちらが本文中の愛情マット。
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これも筆者が置いたわけじゃなく、エマが自力で必死に引っ張ってきた。
そしてクレアの長毛に埋もれてまどろむ。
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猫に対しても同じ感じで微妙に距離を置くのに、ベタベタする。
面白い性格だなぁ。
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