最愛のグレとお別れすることになった。
老衰だった。あと2日で17歳の誕生日だった。
純血種としては長生きだったと思うし、これまた近所にいる兄妹の中で一番長生きしたのもグレだった。
ちなみにグレのお父さんは21歳まで生きた!

実はグレの名前は当初銀次郎を考えていた(笑)
しかしグレを引き取る予定の2日前、私が出張で県外に行っている隙に母が勝手に近所のオバチャンのところへ行き、子猫だったグレを引き取って来ていたのだ。
「名前グレになったから。」
「はぁあああ?!!」
今となっては名前はグレで良かったと思う。
いずれにせよネーミングセンスがあるとは言えない名前だww
グレ=灰色。銀次郎=銀色。

母とは折り合いが悪く、色々あってやっと家を出れるようになった時、グレとモモを連れて家を出た。
一人暮らしなのに2DK!
このアパートはファミリー向けで、一人暮らしの入居者は他にいなかった(笑)
周囲は驚いていたけど個人的には3人暮らしのつもりだったので、2DKから3DKで部屋を探していた自分にとっては何ら驚くことではなかった。
グレはハーネスをつけて外に散歩に行ける子だったので、一人暮らしの時は近くに空き地があったこともあり良く散歩に行っていた。
ちなみにグレ以外の今までの家猫は全員、ハーネスを付けると固まって動けなくなる(笑)
今の家に引っ越してからは街中で車通りが多いこともあってグレを散歩に連れて行けなくなったことが、残念だった。

お風呂時には蓋の上にグレとモモが乗ってくつろぐ。
今思えば幸せで贅沢な時間。
お風呂が大好きで一人暮らしなのにほぼ毎日湯船にお湯を張っていたから、グレとモモは常に石鹸の良い匂いをさせていた。
一人暮らしの頃は筋トレを頑張っていて、その時はグレとモモがお手伝い?をしてくれる。
腕立て伏せの時に体の下に潜り込むのはなんでなんだろう??
腹筋時にお腹の上に乗って来たり、足上げしている時に足の下に入って来たり……。

ご飯を食べる時は大抵向かい側に座ってくれる紳士なグレ。
足元にはモモ。
一人暮らしでもグレとモモがいて全然寂しくなかったし、本当に幸せだった。
かなり痛い発言になることは分かっているけど、グレとは相思相愛だったと断言できる。
何処にいても私が呼べば返事をしながら走って来て、側に寄り添う。
その代わり私以外にはあまり懐かなかった。
母が「あんたの猫はあんたにばかりベタベタで他に懐かんから可愛くない」と不服そうに言っていたことを思い出す。
グレはショートケーキの生クリームが好きなようでいざ食べようとすると離れた所にいても寄ってくる。
ケーキってそんなに臭いする???
指先にちょっと付けた生クリームをあげる。
もっと欲しいと言われ腕をちょりちょりされるが、これ以上あげられませんよ。

グレとの思い出はいっぱい。
全然書き足りない。
でもきっともう忘れてしまっている思い出も沢山あるんだろうな。
家族の中の誰よりもずっと長く一緒にいた。
若い頃に2度の尿結石で獣医に駆け込んだ以外は大きな病気はなく、老衰で見送ることが出来たことは有難いし上出来なお別れだったと思う。
20歳までは一緒にいたかったな。
沢山の素敵な時間をありがとう。
大好きで大好きで今でも大好きだよ。
最近のコメント