
モモはもう5歳。すっかり大人です。
一家の主婦のようなつもりでいます。
私が出張で2、3日留守にしても、泣かなくなりました。
ただ顔は、若い頃の荒々しさが無くなり、むしろ可愛くなったような気がします。

困ったことは、誰にも懐かなくなったことです。
私の家は自宅兼会社で、2階が私達の棲家、1階が会社です。
小さな会社なので、普段は事務の人が一人、たまに役員やお客さんが来るだけです。
私が出張する時は事務の人が世話をしてくれるのですが、無愛想で口も聞きません。
お客さんが来た時は、隠れて出てきません。
2011年に友人が遊びに来て、家に泊まりました。
その頃の写真

案の定、モモは隠れ家の押し入れに閉じこもりました。
モモの隠れ家押入れ(生後3ヶ月)

母が泊まった時(3歳の時)の様に牙を向いて威嚇するようなことはしませんが、決して顔を見せません。
友人がいなくなると、降りてきて私に小言を言います。
モモ: 「ハア-」 (ため息、これは人と全く同じ)
「アーアーアーアーアッ」 (知らない人を勝手に泊めないでよね!)
私 : 「ごめん、ごめん、今度からそうする」
モモ: 「アーアーアー」… まだ小言を言っている
文字にすると、どれも「アー」ですが、音の強弱、高低が違います。
表情や動作が加わるので、大体言いたいことがわかります。
字幕無しの外国映画、言語がわからなくても、声の調子、表情、動作で大体分かる、そんな感じです。
音楽を聞くと、歌詞がなくても、寂しい、嬉しい、悲しい、楽しいが分かります。
音は、感情を非常によく表現します。
猫は人間以上に感情が豊かで細やかで、その複雑な感情を表現するのに、声はとても適しています。
聴覚もすぐれていますし…。
モモはそれに気づきました。
そして年とともに上手に使いこなせるようになりました。

モモに限らず、猫にはおしゃべりの素質があると思います。
猫は犬と違ってしつけは不向きで、ほんにんがその気になるように仕向ける必要があります。
日頃からモモには、気持ちを込めて話すように心がけました。
モモ語の「アーアーアーアーアッ」を、時々使います。
モモも「アーアーアー」と返事をして、そのやり取りが面白いです。
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