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モモが9~14歳の2013年から18年迄、私はあるプロジェクトに取り組んでいました。
出張で留守にすることが多く、家に戻ってもあまり休めません。
モモといっしょに遊ぶ時間はほとんど無くなりました。
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留守中、会社の役員のHさんにモモの世話を頼みました。
Hさんは70歳程の心優しい男性で、モモもHさんだけには懐くようになりました。
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「モモ、ごめん。もう少し待ってくれ」といって、6年間も待たせました。
モモは日頃よく小言は言いますが、仕事のことについては何も言いません。
だまって見送るだけです。
以前のように、寂しくて泣くこともなくなりました。
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ある時私は、海外に長期出張しました。
滞在期間が伸びて、帰国したのは2ヶ月半後でした。
家に戻り、2階に上がるとモモがいました。
モモは最初、びっくりした顔で私を見ました。そして、
「アーーアーーアーーアーーアーーアーーアーーアーーアーーアーー」
これまで聞いたことのない長い声で泣きました。
モモは、私にもう二度と会えないと思っていたようです。
泣き声は、「あーー、生きてたのーー」と言っているようでした。
その日から、私が外出すると、昔のように泣くようになりました。
子猫の時の泣き方と違って、犬の遠吠えの様な泣き方でした。
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2017年モモ13歳
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