いつものようにトイレに行き。
いつものように部屋の中をパトロールして。
いつものように太陽が入る所で眠り。
いつものようにオヤツよりも大好きな猫草を頬張って食べていた、サンジ。
食べ頃になった猫草を、サンジー!猫草だよー!って見せると、目をキラキラさせて甘えた声で走ってくるほど猫草大好きで、猫草をかかさないようにしていました。
それを見ていたとらは、サンジのマネをして猫草を食べるようになりました。
いつものようにジャンプしたり走ったり。
いつものように夕ご飯を食べて。
いつものようにトイレに行き。
いつものように好きな所で眠っていた。
いつも通りの日常。そう思ってました。
次の日は仕事だから少し早めに布団に入ろうと思い、電気を消して『おやすみ~』と、みんなに言って布団に入りました。
5、6分後に(やっぱりトイレ行ってから眠ろう)と思って電気をつけると、変な寝方をしてるサンジがいました。
なんでそんな寝方してるの~。サ~ンジ♪と声をかけながら触れると、サンジはもう旅立っていました。
たった、5、6分の間に何が起こったのか、何がどうなってサンジはこの状況なのか。
訳が分からず、名前を呼び続け心臓マッサージをして人工呼吸もしましたが、サンジの状況は何も変わらずでした。
24時間対応してないのですが、すがる思いで動物病院にも電話しましたが、繋がらず留守番電話にメッセージを残しました。
あまりにも突然で涙もでませんでした。
仕事から帰宅後、サンジを見るとただ普段通り眠っている様な姿に、サンジと呼びながら撫でたけど起きなくて、抱っこして何度も名前を呼んでも起きなくて。
本当に旅立ってしまったんだと、涙が出てきました。
動物病院から着信あったので、折り返し電話してサンジが旅立ったことを伝えました。
病院の方は何度も、対応できずに申し訳ありませんでした。と言いました。
きゅうもパイセンも、サンジを何度も見に来て、何かを悟ったかのような顔してました。
とらも何度もサンジを見に来て、その度に隣にいる私を見上げ、不思議そうな顔をしてました。
何度も見に来たあと、とらがサンジのしっぽをチョイチョイと手で触り、また不思議そうに私を見上げました。
何とも言えず泣いてる私を見て、とらも何かを感じたようでした。
サンジが旅立ってから、とらは猫草を食べなくなりました。
お母さんはサンジを見に来ないんだなぁ。と思ってましたが、洗い物を済ませ振り返ってサンジを見ると、お母さんがじーっとサンジを見つめていました。
こんなにも早く突然に別れが来るとは思ってなかった。
10年後は分からないけど、なんの根拠もなく5年後も一緒にいると思ってました。
後悔ばかりです。
私は生前の先代達にも、今一緒にいる子達にも約束をお願いしてました。
最期の時は絶対に私が居るときにしてほしい。と。
私のことを分かってる子達でしたから、みんな約束を守ってくれました。
サンジもです。
約束を守ってくれて、ありがとう。
9年間と5ヶ月、一緒に過ごしてくれてありがとう。
一緒に暮らしてくれてありがとう。
ありがとう、サンジ。

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