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腎臓が悪くて点滴に通っていました。
小さい体のママは、自分よりはるかに大きな主人を子供のように思っているようでした。
毎日主人の頭を毛繕いしたり、ちょこんと膝の上に座り、いつも仲良しな主人とママ。
ママの様子が変わったのは昨日でした。
それまでは点滴に通っていても普段通りのママ。
好きな物を食べて、主人と仲良く過ごしていました。
昨日仕事から帰りママの様子をみたら、肩で息をしていました。
いつもと様子が違う・・・
落ち着かないようで、あっちへこっちへとヨタヨタしながら歩いていました。
ママ?と呼ぶと、か細い声で返事をしてくれました。
病院はもう終わっていたので、朝1番で行こうと主人と話をしました。
主人はママちゃんと話しかけて膝の上に乗せましたが、すぐに降りたがるママ・・・
その後、主人が触ると嬉しそうにするけれど、側から離れようとします。
時計が夜の12時を過ぎ、今日になっていました。
主人は、ママがもうダメかも知れないから朝まで一緒にいると言いました。
でも私は朝から仕事なんだから寝たほうがいいよと、主人に寝るようにいいました。
私は朝起きたらママが旅立っているような気がしていました。
もちろん生きていてほしい!だけど、ママは自分の辛い姿を主人に見せたくないのではないか・・・そんな気がしたんです。
だからいつもはスリスリ一緒にいるのに、主人が側にいると離れようとしたのかも・・・
私はなんだかそんな気がして、余計と主人に寝るように言いました。
ママは自分の終わりを考え、自分の終わり方を伝えているんじゃないか・・・そう思えたんです。
朝、主人が起きるとママはもう旅立っていました。
夜と同じリビングで亡くなっていました。
泣きながら私にママが逝っちゃった・・・って言う主人に私は悪いことをしたかも知れないなぁって、申し訳なく思いました。
私の思い違いだったかも知れないけれど、主人や私の側にいたい気持ちより、ママの気持ちを優先してあげたかったんです。
主人が仕事へ出かけてから、私はママを撫でながら、これでよかったの?ママ?って話かけてました。
動かず寝ているママを息子のゲンが見ていました。
我が家に来て8年の仲良し親子のママ、ゲン、あんこ、そして先に旅立っている娘のかな。
今頃、大好きなママに、かなは会えているかもしれません。
ママ、ウチへ来てくれてありがとう。
8年、幸せをくれてありがとう。
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娘のあんこと一緒にベッドにいるママ。
私の好きな写真の一枚です。
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