
TNR、猫好きさんには少しずつ浸透しつつある。
でもって、賛否両論あるのは確かで、一体何が正しいのか誰もはっきり言えず、模索しながら行っていると思う。
ただ、なんだかな~。TNRさえすればいいというような感じになってきている人、いないかな?
①手当たり次第捕まえて、手術さえしておけば増えないからいいのよ。
②お金が無いからどうぶつ基金とか動物愛護協会の助成でしかしない。だから、妊娠してるかもしれないけど、
チケットが下りてからじゃないと、助成金の降りる時期じゃないと、手術はしない。
今回は生まれる前に手術できて間に合ってよかった~。(妊娠末期の堕胎をした時に)
③どうぶつ基金のチケット利用するから、お金のかかる行為はしないで。目も鼻もぐしゅぐしゅで、ノミもミミダニもいるけど。それに対してはお金かかるから治療はしなくていい。
④もう捕獲は慣れたものよ。捕獲器の中にチュールを袋ごと入れて誘導し、そのまま連れて行けばいい。チュールの袋中に入れたままでOK.かじっても大丈夫でしょ?
⑤捕獲器に入れておけば逃げないんだから、そのまま持っていけばいいだけ。え?タオルかけるの?洗う手間がふえちゃうじゃない。

手術をする猫ちゃんたちには何の罪もない。訳も分からずとらえられ、怖い思いをしたと思ったら痛い思いをする。
勝手に命を懸けた処置をされちゃうわけだ。術前検査もなしに、麻酔されちゃうわけだ。
全て人間が決めて、人間が行う。
私はTNR反対ではなく、TNR推奨でもない。でも、せざるを得ないからその責任の端っこを手伝っている。
TNRをせずに済む時代が来ることを願っている。
でも、TNRをしないと猫が増えて望まれない過酷な小さな命が増えるわけで。
その小さな命をすべて救ってやれないわけで。
苦渋の選択の中でのTNR。するんならできるだけ猫に優しい気持ちを持ってほしい。

①TNRをお手伝いするのなら、手術前の普段の様子(健康状態)はどうなのか、手術の後にもちゃんと生きていけれるように餌やりがいるのか、手術の後は一晩でも暖かい場所においてあげることができるのか、把握してから捕獲をしてください。
②発情してから、妊娠してから手術を考える人が多い。この時期の手術は危険を伴い、妊娠末期は血圧変動もあるため周術期リスクがとても高い。末期は手術をしない動物病院もあると聞く。助成金を利用するなら妊娠前に手術を考えてください。妊娠していそうなら(その時点ですでに妊娠後期ですが)産ませるのか堕胎するのかまず考えて早めの決断を。
③麻酔かけての手術は免疫力が下がります。免疫力の低下は様々な病気を悪化させます。せめて今患っている病気が悪化しないように、手術だけでなく長期効果の抗生剤やノミダニシラミ、ミミダニなどの治療を選択してあげてください。
④チュールの袋を誤飲して腸切開になった猫ちゃんを知っています。絶食させたと嘘をついて、麻酔がかかっている状態で嘔吐し、誤嚥性肺炎になって3日間入院になった猫を知っています。人間のせいで痛い思いをさせるのですから、できるだけ安全に、猫に危害が及ばないように配慮してあげてください。
⑤捕獲器の中で猫は恐怖で震えています。猫は極度のショックで亡くなることもある動物です。タオルをかけて少しでも恐怖が和らぐように、工夫してあげてください。

100%安全な不妊手術はありません。でも100%安全な手術に近づけるようにしてあげるのは、人間の責任ではないのかな?と思う今日この頃です。
おつきあいのある団体さんが私よりの考え方なので、ありがたいなと思う今日この頃です。

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