昔の思い出話ですので、
読んでくださるだけで、嬉しいです^^
ですが、ちょっと グロい内容になってしまいました。
狩猟の話が嫌いな方はスルーでお願いしまぁす ^^;
「大きなお土産」
子供のころは、猫さんは外を自由にしてました。
ぷらっ! といなくなっては、気が向いた頃帰宅しました。
夜、暗い中、
「みゃあ!みゃあ!(開けて~入れて~!)」
と窓の外で声がすると、
「あっ!帰ってきた!」
といそいそと窓を開けて入れてやりました。
夜、寝る時間までに戻らないと心配で、
怖いながらも暗い庭を覗き、猫さんの名前を呼んでは
「どうしたんだろう・・・」
と心配でした。
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ある、朝、
「!! 猫さんは?」
と戻らなかった猫さんが気になって 飛び起きました。
障子を開け、窓を開け、庭を覗くと 猫さんがいます!
縁側に座って 気持ちよさそうに 陽をあびています。
「よかった~! おいでおいで♪」
こちらを向くだけで、動こうとしません。
目を細めて朝日を浴びることが気持ちいいの?
ふと、濡れ縁の上に新聞紙が広げてあり、
その上に何やら黒いものが 見える ???
私はこわごわ、恐る恐る 忍び足で 1歩1歩 近づきました。
そこには なんと、
PCの幅(今でいう)くらいある お魚さんでした。
大きなお魚さんが ドン! と新聞紙の上に綺麗に置かれてました。
「ど・ど・ど ど~したの~?」
猫さんは お目めを細めて 朝日を気持ちよさそうに浴びてます。
どこか、得意げ。
「どうだ!」「捕ったよ! すごいだろー!」
(猫さんは多分♂だった)
そんな風に聞こえてきそうな猫さんの様子でした。
得意げな姿のまま、お魚さんの横に座ったまま 動きません。
母を起こして これを告げると
慌てて見に行きました。
得意げな猫さんは、母を見ると
「みゃあ♪」
母
「あれ~~~~・・・!!!
ど~~したの~~~・・・ よしよし・・・。」
ごしごしと頭や全身を撫でて褒めてやってます。
母
「ど~~しよう・・・。これ、コイだよー。どこから。。。
そう言えば、ご近所の○○さんとこ、庭にコイ放したって言ってたよー・・・
川から持ってくるにも、遠いィし。
そんなに傷もなくて綺麗だから、・・・○○さんちの池からかなぁ・・・(汗)
えーーーーっ ど~~しよ~~・・・
よしよし♪ 」
私
「ねえ、どうして褒めるの?
○○さんちのコイだったら、マズイじゃん!
あそこのおじさん、おばさん、怖いよー ><;」
母
「だって、捕ってきちゃったんだもん。しょうがないよね。
猫さんにとっては 獲物を捕って来て褒めてもらおうとね、ここに綺麗に運んできて、見せてるってことなんだよ?
こんな 大きな魚を捕ってきたんだよ って。
だからね、褒めなきゃダメなの ^^;
昔の猫なんか、ネズミ捕って来て、
お母さんの前に置いてね、みゃあ!といって見せにくるんだよ。
よしよし♪と褒めるとね、満足して、それから食べたんだよ。」
私
「えーーっ! 目の前で? ><;!!」
母
「そうよォ・・・
怒る訳にもいかないでしょ? 猫って狩りするんだから。^^;
お母さんだって 嫌だったわよォ~
だけどね、捕りましたって 見せにきてるんだから。。。
褒めてやらないとねェ。
ネズミ捕りで飼うんだし。。。
捕れない猫より優秀じゃない?
綺麗に内臓残して食べる猫がいたっけ。^^」
私
「えーーっ!! @@」
私
「じゃあ、お魚さんなら、まだマシなのかー・・・
でも、大きいな。このコイ。
本当にうちの猫が捕ったのかなぁ
嘘ならいいのに・・・
お魚さん、ごめんね。可哀想。」
得意満面な顔して座ったままの猫さん。
なるほど~~・・・
母に褒めてもらって 満足そう。
箱入り猫で、野良猫にやられちゃうくらい弱虫なハズなのに。
いつも可愛がってる猫さんのお顔。
この口で、この手で、仕留めたんだよね。
運んできたんだよね。
そう思うと、ちょっと猫さんがぞぞっと思って。
魚くさくない?
お口、綺麗?
殺しちゃったの?
><; ・・・
というのが私の気持ちでした。
褒めてあげなきゃにしても
ドン! と乗ったお魚さんの存在が生々しかった~ ><;
いつも可愛がってる弱虫の猫さんと
全然別な猫さんのように思えた そんな出来事で とても覚えています。
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母は、その後、○○さんのお宅へ行って、謝ってきました。
猫とは狩りをするものなのだ。
そうだ。
本の中、話の中ではネズミが捕れる猫は優秀なのだ。
だけどその後のことは書いてない。
大人達が、猫を嫌う理由がひとつわかった。
自分が大事にしている生き物を狙われることなんだ。
コイだって、鳥さんだって、ネズミやモルモットのような可愛い生き物を猫は捕らえてしまうんだ。
可愛がってる生き物を殺されたら、怒るよね。
私だって、怒っちゃう。
魚を池で飼ってる人、鳥小屋のある人、
野良猫の仕業でも、お宅の猫なんじゃないの?と責め立てる。
そういえば 父も母も何かあるとうちの猫が疑われるんだからー。
と言って、猫を飼うのは大変!とこぼしてたっけ。
うちの猫じゃないのにィ。
と思ってたけど、コイを見て 言えなくなった。
外を歩く猫を飼うのは肩身が狭い ><;
と子供ながらにも感じました(ちゃんちゃん!)
お土産持参したら
褒めなきゃね
うん、褒めなきゃね ・・・
うちの猫(今いる猫)は絶対 外出しません。
お土産 怖いんだもん! ^^;
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