3匹が亡くなり、こいつだけ生き残りました。

最初は、亡くなった他の猫と同様食欲がありませんでした。
哺乳器のミルクは全く飲もうとせず、手のひらにミルクを落としそれを吸わせていました。
一回に飲める量は数gで、それをこまめに与えていましたが、体重はなかなか増えません。
しかし保護して1週間を過ぎた頃から次第に元気になり、食欲が出はじめました。
哺乳器のミルクも飲めるようになりました。

哺乳器で飲むと、一気にお腹の中に入り、お腹がパンパンに膨れます。
飲みすぎが心配になるぐらいです。
体重はコンスタントに一日10-15gほど増えました。
オシッコもうんこも出ます(まだトイレは覚えられませんが…)。
寝床に(人の赤ちゃん用の)紙おむつを敷こうと思いました。
おむつなんて買ったことありませんでしたが、適当に50個入り1000円程のものを買いました。
ところが袋を開けると、芳香剤の毒々しい匂いがぷーん。
「何でこんな事するんだ」と腹が立ちました。
赤ちゃんのオシッコの臭いのほうがずっといいのに…。
赤ん坊の頃からこんな臭いを嗅がされたら、嗅覚がおかしくなり、精神にも悪影響が出ると思います。
試しに寝床に敷いてみましたが、案の定、猫の赤ちゃんも「イヤだ、イヤだ」と言って、逃げ出しました。
保護して11日目、眼が少し開きました。
保護して15日目、体重が200gを超え、保護した時の体重の2倍になりました。
保護して17日目。
眼がぱっちり開いて、猫らしい顔になりました。

目はまだ良く見えていませんが、寝床を飛び出して、色んな所を這い回ります。
小さいので、うっかり踏んづけそうになります。
やんちゃが過ぎて、Noraに叩かれる。

哺乳器を使うようになってから、手のひらのミルクを吸わせるのはあまりしなくなりました。
しかし赤ちゃんは、手のひらが恋しいらしく、よく手のひらを噛んだり吸ったりします。
夜中に泣き出したとき、以前はミルクを作って飲ませていたのですが、最近は手の平を吸わせます。
赤ちゃんは、しばらく手の平を吸って安心して眠ります。
私もそのまま眠ります。
寝ている間に、頭や肩で赤ちゃんを潰してしまわないか心配です。
最近野良猫保護地で生まれた猫の赤ちゃんも、母猫が寝ている時にうっかり乗っかってしまい、死んでしまいました。
3匹の赤ちゃんを死なせてしまい気落ちしていた私に、野良猫保護地のYさんが「野良猫なら4匹子供が生まれても、その中でおとなになれるのは一匹いるかいないかなので、一匹救えただけで上等ですよ」と慰めてくれました。
なかなかその様に割り切ることは出来ませんが、安心しきった寝顔を見ると、少し気が楽になります。

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