選択をしないということ

2022年9月20日(火) 733 / 27

いつからだろう。
SNSで猫のFIP治療薬の経験談を目にするようになりました。
その薬代が100万とも180万とも書かれていて
「仮にうちの子がなっても、治療は無理だ」と思いました。
仔猫のうちは体重が軽く、投薬量は少なくて済みますが
大人猫となるとそうはいきません。
効果が無い、再発となると
次は何倍もの量を投薬する必要があるようです。

最近は目をむくような高額な薬と代わって
比較的安価と言われる違う薬が登場しました。
安価と言っても高額ではありますが。

どこの病院でも取り扱われている薬ではありません。
仮に薬代が100万円とします。
誰にでも簡単に支払える金額ではありません。
例え貯金があったとしても、です。
そのご家庭によって事情がおありでしょう。

FIP治療薬を選択しないことは
責められないといけない事なのでしょうか。

夫婦でも片方が勝手に家の貯金を使うことはできないでしょう。
夫婦でも意見は別れるでしょう。
子供がいれば教育にお金が必要でしょう。
100万の貯金がない家庭もあるでしょう。
例え貯金があったとしても
子供が大学進学を控えているとかだと、使えるお金の優先順位は変わってくるでしょう。
単身で自由にお金を使えて、収入に余裕があって蓄えがたくさんあって。
そんな方にでも優先順位は生きている限りあると思うのです。

中には貯金を全部使ってでも
車を売ってても、家を売ってでも、カードローンを使ってでも薬を使う！
そういう人はいるのでしょうけれど‥。

治療を選択しないことは
愛が足りないとか、そういう物差しで測れる話ではないと思うのです。
猫が風邪をひいているのに治療をしない人とは次元の違う話なのです。

SNSでFIP治療薬のお陰で元気になった子をみると
良かったねえ！って思います。
本当にそう思いますよ。

でも、これだけ結果の出る薬なのに
なぜ日本では認可が下りないのでしょうか。
なぜ一部の獣医だけしか使わないのでしょうかね。

65 ぺったん