おぉ兄の誕生日。
天気予報『嵐』
でしたが、そんなに雨も降っていない
というかむしろ晴れ間ものぞいていたので。
予定を変更することなく、いつものキャンプ場へ向かいました。
ただ。
いつ雨が降ってくるとも限らないので、
今回行くことにしていた『東海大学海洋科学博物館』は寄らずに、直接キャンプ場へ。
「3日目、朝から撤収作業して午前中に行こう。ちゃんと連れていくって約束するから」
キャンプ場についてもまだ降ったり止んだりの小雨がぱらつくほど。
でしたが。
キャンプ場…それは今回線状降水帯が記録的な降水量をもたらした、静岡県安倍川の上流の山間部にあるのです。
次第に強くなる雨足。
横を流れる川からは大きな岩が流れてぶつかる音、雷鳴…
初めて聞いた避難勧告のアラート。
今回、もともと予約がいっぱいだったので。
テントサイトではなく、ウッドデッキを利用させてもらっていたので。
テントも荷物も濡れることもなく。
雨天時などに利用できる管理棟があるので、
もう一組のキャンパー一家(たまたまそこで知り合った常連さん)の子どもたちとこむすびたちはDVDを観たり。
大人たちもひとつの場所に集まってどうするか話し合ったりしつつ、深夜まで様子を見ていました。
雨の勢いが強く、避難所とされている公民館までの暗い夜道の移動は危険だし困難だということ。
川の流れ方や山からの距離を考えると、公民館よりもキャンプ場にとどまった方が安全だと判断したからです。
雨雲レーダーなどで雨のピークを見て。
実際に雨足が少し弱くなったのをみてから、深夜眠りにつきましたが。
朝になったら、青空でした。
子どもたちは泥水になってしまった池(川の水を引いている)から魚たちを救出したり、池を掃除したりしていたのですが。
キャンプ場関係者じゃない人が、キャンプ場の奥から歩いてきて。(キャンプ場の上にある工事現場の関係者)
「いやー、山歩いてて落っこちちゃって💦死んだかと思った」と、どろどろで、軽く頭から流血😱
「上はもうグチャグチャっす。下もここから10分くらいのところで土砂崩れあって。その先ももっと広い範囲で崩れちゃって、車通れないっす」
じゃどうやってきたの?
「下に車置いて、ずっと歩きっす。ていうか、ここらへん全然電波がないんですね💦DOCOMOなんですけど。どこなら通じますかね」と。
その方、電波を探してたどり着いたようで…
少し先のところだったら通じることを教えてもらったら、そのまままた歩いてて下へ降りて行きました。
ということで。
みんなで歩いてその土砂崩れのところまで行ったのですが。
それまで見たことのないような、ものすごい勢いの濁流がゴオゴオ流れていて。
子どもたちでも近づいたら危ないよ!とお互いに言い合うほど。
山の斜面もところどころ崩れていたり、大木がなぎ倒されたり。表現できないような光景が広がっていました。
その頃、静岡市内は大規模な停電になっていたようですが。
送電線の鉄塔が倒れた、その山奥に私たちはいました…
キャンプ場は幸いにも電気は止まることはなく。
子どもたち4人、みんな男の子同士で遊んだりしていたし。
親同士も初めましてではなかったので、お互いに助け合いというか仲良く過ごせたので。
孤立という状況でも、内心は不安や緊張もあったとは思うのですが、それを感じることなく過ごすことができました。
夜は、もう一家族のパパもお誕生日キャンプ。
我が家もおぉ兄が誕生日キャンプだったので。
盛大な花火大会をしました。
この煙と光で誰か助けに来てくれないかなーとか言ったりしながら。
消防などのヘリは一機もみかけませんでした。
「きっと市内とか、もっとひどい被害状況なんじゃないかな。こっちまで手が回らないほど」
3日目の朝。
少し川の流れが落ち着いてきていました。
といっても、あり得ない川幅とすごい濁流です。
この前とは違う工事のお兄さんが歩いてやって来ました。
「下の方の土砂崩れがすごくて、重機が間に合わなかったりして時間がかかっちゃって。午後には通れるようになりますので」
たぶんあの血を流したお兄さんが下まで降りて報告してくれたんでしょう。
あの方がいなければ、まだまだ孤立状態は続いてしまったと思います。
午後イチ。
私たちは山をおりることができました。
途中、あちこちで土砂崩れがあったであろう場所を何ヵ所も通過しながら。
とんでもないことになってたんだな…と思いました。
帰れることになってホッとしたのか、おぉ兄が。
「ねぇ、ママ?約束したの、覚えてる?水族館」
車を運転しながら白目むきそうになりましたが。
約束は約束。
5月に沖縄に行ったとき、美ら海水族館の説明員さんが、
「もし水族館で働きたいなら『東海大学』みたいな『海洋学部』がある大学で勉強したらいいですよ」と教わったのですが。
三保の松原にある、別称『東海大学海洋学部博物館』は来年三月に閉館してしまうのです。
なので、なくなる前に行ってみようね、と話していたのです。
イルカショーなどがあるようなエンターテイメント性のある水族館ではないけれど。
学べる、とても良い水族館でした。
お隣にある自然博物館も、恐竜の骨格標本が間近で見られ。
また静岡の自然についての展示などがされていて。
こじんまりしてはいましたが、なくなってしまうのは惜しいと思いました。
(27日から断水のため臨時休館しているようです)
三保の松原の夕日を見て。
方向感覚がわからなくなりました…
そこからの帰路は、大渋滞で。
高速降りても一般道も大渋滞…
実はおむ母、左手を数ヶ所またブユにやられたようで。
なん十年ぶりに、手の甲にエクボができるくらいパツンパツンに腫れて。手首も関節まがらないし。
右手はヒルに噛まれたし。
右足もブユ…
キャンプ場ではある種の緊張があったからか、そこまで痛みも痒みもなかったのですが。
時間の経過と共に、腫れも痒みも痛みも増して、
うぉーーーー💦
渋滞で、うぉーーーー💦
今回の失敗で
自然を甘くみたらいけません。
これは本当に肝に銘じて。二度とこのようなことにならないようにしたいと思いました。
それから。
三連休の渋滞を甘くみたらいけません。
ほんと運転辛かった…なんとしてでも。
ふたりのもとへ帰りたい!絶対帰らなきゃと強く思いました。
…帰宅したら、出掛ける前より仲良くなってる気がするんだけど?
気のせいかな。
それとね。
帰れないかも、となった夜。
3人でテントの中でどうしようってなったのは。
「やば‼️DVDの返却期限、間に合わないかも💦」
延滞料金1日一枚1000円。
「ご、五枚も借りてる💦」←ちぃ兄が発熱して学校休んだから
1日5000円、だね。
2日でイチマンエン!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!
「どーしよー💧」
…次回からは、必ず返却してから出掛けることになりました。
(一応、何かのときのためにと合鍵は近くに住む おむ爺に預けてあり。
最悪、ごはんと水だけはなんとかしてもらう話はしてあります)
ということで。
おむ母、今回のことはとにかくいろいろ猛省中です⤵️ショボン
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