10月7日は、暴風雨といっていいような雨が降っていました。
昨日、れんれんの毛布やパーカーを出したから、れんれんの涙雨かもしれないなぁ、なんて、最初は気楽に思っていましたが、涙雨なんて言葉では、言い表せないほどの、強い雨です。
その日、新しい猫ちゃんのことで問い合わせをした保護主さまとメールで連絡を取り合っていて、先方から「なるべく早めに顔合わせしてほしい」との話でした。
で、ダメもとで、その日は偶然、免許の更新で保護主さま宅の近所まで出ていたので、
「夕方になると思いますが、お邪魔しても良いですか?」
と聞いてみました。すると、なんと快いお返事が!
しかし、免許の更新になかなか時間がかかり、また、家族から「夕食を買ってきて」とLIN Eが入ってしまいました。
さらに、雨はどんどん酷くなっていくような気がします。
これは、れんれんが行くなと言ってるの?
かなり悩みつつ、どうしても猫ちゃんに会いたい気持ちを止められず(他の方も申し出ていたので、もしその方に譲渡されることになったら、もう会うのも最後だと思ったので・・・)結局行くことにしました。
免許センターを出たのは午後4時半。家に6時くらいに帰るためには、ほんの少しの時間しかいられないでしょう。
それでもいい、と思いました。
でも、どんどん雨も風も酷くなってきて。
「れんれん、そんなに私が猫ちゃんに会いに行くのが嫌なの!?」
思わず心で問いかけてみましたが、いつもはすぐに答えてくれるはずのれんれんが、何も言ってくれません。
(私は、よくれんれんと心で対話してますw思い込みかもしれないのですが、そういうことできると本で読んでから、しょっちゅうやるようになったら、できるようになってました)
れんれんの心が図れず、不安になりながらも、なぜか足を止める気も起きないのでした。
最寄駅に着いて、急いでタクシーで行こうとしましたが、なんと雨のためにタクシーには長蛇の列が!
仕方なく、バスを待ち、乗り込みました。
停留所では、保護主さまが待っていてくださいました。
お互いに初対面ですが、なんとなく相手の方の優しさが伝わって、嬉しくなりました。
しかし、雨はますます酷くなってます。思わず、
「れんちゃん、そんなに嫌なの〜!?」
と、雨の中叫んでしまいましたが、やはり、れんれんは何も言ってくれませんでした。
保護主さまのお家に着いて、猫ちゃんに会うと、今までの苦労は全てどこかへ吹っ飛んだ気がしました。
小柄の黒三毛ちゃん。可愛らしい女の子。
前に飼っていた飼い主さんが亡くなってしまい、ずっと野良で暮らしていたそうです。
今は、8歳くらいとのことでした。
私の家を、あなたを最後までのお家にさせてくれるかな?
私も年齢が年齢なので、子猫ちゃんを引き取るのは抵抗がありましたが、その黒三毛ちゃんの生い立ちを聞いてから、ずっと頭を離れず、会いにきてしまったのでした。
れんれんが食べなかったちゅ〜る(ささみ味)を、あげてみたところ、喜んで食べてくれたので嬉しかったです。
すぐに帰ろうと思っていたのですが、ついつい長話(ほとんど私が喋っていた気がしますがw)になってしまい、気づけば、もう6時近く。
やばい、家族の夕食を買って行かなければならなかったのに!
私はその旨を保護主さんに伝え、家を出ようとしたのですが、その時、保護主さんが一言。
「あれ、雨止んでる・・・」
えええ!?朝からあんなに暴風雨だったのに?さっきまで酷くなってきてたのに?
どうして、帰る時になったら、止んだの??
なんとなく不思議な思いを抱えながら、近くのバス停まで保護主さんとお話しつつ歩いてきて、バス停に着いた時、パッと頭に閃いたことがありました。
あれ、もしかして、私、れんれんに試されたの!?
ずっと、ネットで気にしていたくせに、れんれんが導いてくれるなら会えるだろう、と、れんれん任せにしていて、自分では動こうとしていなかった私に、会って、飼う覚悟があるかどうか、れんれんは試したのか・・・。
それで、頑張ってちゃんと会えたから、雨を止ませてくれたんだ。
その思いが、ストンと心に落ちて納得できてしまい、やはり、黒三毛ちゃんはウチに来るべき子なんだな、と心から思いました。
そして、家の最寄り駅に着き、なんと言い訳しようかと、こわごわ家族のLINEを開くと、
「もうあるもので夕食食べたから、ゆっくり帰ってきていいよー」
との、優しい言葉!へなへなと、力が抜けてしまいました。
まだ、実は、家族には黒三毛ちゃんの話を詳しくはしていません。
前のれんれんを飼う時も、かなり反対されたのです。(結局3ヶ月後に強引に買いましたがw)
今回も、普通に話したら反対されるに決まっていますから。
でも、私と黒三毛ちゃんにご縁があれば、きっと我が家に幸せに迎え入れられることでしょう。
前の子である、最愛のれんれんがそうであったように。
そして、れんれんの許しと加護も受けている黒三毛ちゃんと、れんれんよりはちょっと短い期間になってしまうかもしれませんが、幸せに暮らしていきたいな、と思いました。
また、続きは別の日記でお話ししたいと思います。
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