
動物病院では、不妊手術の前日○時以降は絶食してくださいね~って、必ず言われると思う。
まあ、人間も検査や手術の前には絶食だもんね。動物も同じか、って、納得されている方も多いことでしょう。
でも、なんで絶食しなきゃいけないか、よくわからない。
ちょっとでも朝食べたら手術は延期しましょう!何て病院に言われるから、ほんとは少し食べたけど、少しだけだから食べてないって言っておこう、何て人も実はいるんじゃないのかしら?
だからTNR活動をしている方々の方が、捕獲器にフード入ったまま朝を迎えることがあるのかも?
めんどくさいのかな、ちょっとペットシーツを外したらフード下に落ちるのに・・・。
ネットに入って釣り下がってるフード、はさみで切ったら全部フード下に落ちて外に出せるのに・・。
何て事が少なくないかも・・。
で、絶食の理由。
「嘔吐または吐出して、誤嚥性肺炎を起こすことを防ぐため」 です。
普通に意識のある時に嘔吐して誤嚥しちゃうのって、すごく弱った子猫やお歳猫ではまれにあるかもしれない。
それは防ぎようがない・・・。
では、麻酔がかかった状態で嘔吐や吐出をしちゃったら?
↓
胃の中の物が逆流して、普通は口の外に吐けるのだけれど、寝ちゃってるOR麻酔さめかけでぼんやりしてるもんだから食道やのどの奥に物がある状態のままになる
↓
気管から肺に入って、誤嚥性肺炎を起こす
となるわけです。
この時胃が空っぽだったら、気管に入る物が無いからセーフ!なんですよね。
じゃあ、食べた時に吐き気止めを使ったらいいんじゃないの?と思うでしょうが、吐き気止めは嘔吐は抑えられるのだけれど、吐出は抑えられない。
吐出:食道にある物が逆流して出てきたり、食道と胃の境目の噴門が緩んでいて胃の中の物が逆流して出てくる状態。
とある知り合いの方(この方も保護活動を個人でされている)、食べてませんとうそをついて、麻酔から覚める時に嘔吐し、誤嚥性肺炎んになりました。3日ICUで入院して、無事生還できたのでよかったです!
気管チューブを入れてある間は吐いても大丈夫なのだけれど、ちょうど管を抜いた直後に嘔吐したそうな。
とある知り合いの方、普通の飼い猫ですが、前日の夜から絶食していたのに手術の時に嘔吐し、誤嚥性肺炎になって亡くなったそうです。
12時間絶食しても胃の中に物が残ってること、あるんです。
特に捕獲器の中で緊張して過ごす猫ちゃん。胃腸の動きが悪くなり、胃から食べ物がなかなか出ないことが飼い猫よりも多そうです。
慣れた人ほど絶食の大切さを忘れてしまっているんじゃないかな、と感じる今日この頃。
そもそも、わが市の地域猫、市は絶食の指示なんてしたことない、だそうです。
朝捕まえたらそのまま指示した病院に連れて行ってもらってます、とのこと。
愛護センター、獣医師在中しているのよね???臨床経験ない人ばかり??
絶食を守ることで、失われなくてもいい命があるんです。
愛猫の手術を控えてる方、TNR活動をしている方、今一度ご自身及び知り合いにも絶食を守るように声を広げましょうね!
ちなみによる10時以降に捕まえる方は、チュール1本程度使用する分には個人的には大丈夫かと思います。
最近はクリティカルリキッドなどの流動物は当日の朝あげてもいいって言う病院もありますからね(^_-)
その辺はかかりつけに相談してくださいね!
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