Noraの義理の妹が、なんとお土産を持ってきてくれたのです。
これです。
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_281450_2.jpg?h=c285c39b6869974d72b6487ceabfb222)
「これ、私が捕まえたネズミです。食べてください。」
*ネズミの部分は、モザイクをかけてあります。
少し前の日記に、Noraと妹がネズミ取りに行って、お土産に持って帰ってほしいと書いた所でした。
去年の11月29日に、私にゴキブリをプレゼントしてくれた最愛の娘モモが死にました。
そのちょうど一年後に、今度はNoraの妹がネズミをプレゼントしてくれた。
こんなに嬉しいことはありません。
Noraの妹が持ってきたネズミは、子供のクマネズミのようでした。
右腹にNoraの妹が噛んだと思われる傷がありました。
(元の日記では、死んだネズミの検討写真を掲載して解説していたのですが、ネズミの死体の写真を載せるのはダメなようです。そのため写真とともに解説文も削除しました)。
猫は、犬よりもずっと野生の習性を残している生き物です。
昭和の頃までは、外を自由に駆け回り、ネズミを捕り、半野生と言うべき生活を送っていたのですから…。
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野良になると、ほとんど野生動物と変わらなくなります。
野良猫は、野生動物と競合して生きています。
野生動物は山の中にいると思われがちですが、実際は人の住む場所と隣り合わせで暮らしています。
人の生活する場所は、とにかく食べるものがたくさんあるのです。
人がゴミだと思っているもの、そしてそれを食べて繁殖するネズミなど、山の中よりもずっと食べ物が多い。
庭にペットフードを置くようにした所、たぬき、アナグマ、ハクビシンがやってきました。
その数は、野良猫の数とあまりが変わりません。
うちに来たアナグマとたぬき。
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_281450_4.jpg?h=c285c39b6869974d72b6487ceabfb222)
たぬき、アナグマ、ハクビシンは、野良猫の強力なライバルです。
野良猫は、喧嘩では彼らにかなわないかもしれません。
しかし獲物を捕獲する能力は、彼らより優れています。
私は、猫がねずみを捕る現場を見たことはまだありません。
しかしうちのモモがゴキブリを捕る現場を見て、猫は天性のハンターだとつくづく思いました。
真っ暗な台所で数時間、ゴキブリにさとられないように気配を消し、全く動かずじっと待ちます。
そしてゴキブリが顔を出した瞬間、全神経を集中して、数メートル先までジャンプして一瞬で仕留めます。
それは見事なものでした。
贈り物をする習慣は、人間だけのものではありません。
多くの高等動物がその習慣を持っている可能性があります。
外飼の猫がお土産を持って帰ることは、時々あります。
哺乳類と鳥類は、親が子供に食べ物を運びます。
贈り物の習慣は、親が子に獲物を運ぶことが、親子以外に演繹されたものだと思います。
この一年は、私の人生で最もつらい年でした。
モモが死に、それから野良猫と関わるようになり、関わった野良猫と捨て猫が8匹も死にました。
辛いこと続きでしたが、最後にNoraの妹から贈り物をもらい、元気づけられました。
「これからも野良猫のことを応援してください」と言われているようにも感じました。
猫は色んな面を持っています。
家猫として、家族に愛らしさを振りまくのも真実です。
優秀なハンターとして、ネズミを捕獲するのも真実です。
猫も人も、それぞれの生き方、それぞれの価値観があります。
多様性を認めることが大切です。
それは自由と民主主義の基本です。
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_281450_1.jpg?h=c285c39b6869974d72b6487ceabfb222)
Noraの妹はよく懐いて、触れる様になりました。
でも家の中には、入ろうとしません。
寒くても自由な外のほうが良いのかな?
ほんにんの生き方を尊重しようと思います。
*おことわり:ネズミの死体の写真の削除に伴い、文面を訂正しました。
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