映画『猫たちのアパートメント』

おむ母、お一人様日記でございます。
あ、ちゃんと猫のお話ですよ～。

はい。
一人で何をしに、どこに行ったかというとですね。

他のユーザーさんもあげていらっしゃいましたが。
こちらの映画。
『猫たちのアパートメント』
http://www.pan-dora.co.jp/catsapartment/
を観に
川越の映画館へ行ったのですー。

シェルターのもふさんの通院の時に、
動物病院でこの映画のフライヤーを見つけて
気になってはいたんですが。

韓国のドキュメンタリー映画の字幕…
こむすびたち連れて行ってもワケわかんないだろうし、
字幕の読めない漢字や意味をいちいち説明するのもなぁーと半ば諦めていたのですが。

まる、ちょびの仲間たちの保護の件で電話で相談にのっていただいたことのある、
川越の保護団体代表の梅田さんがアフタートークで登壇されるとのことで。

猫だらけの服を着て。
「ママ、ちょっと映画観に行ってくるけどいいかな？
Wiiやってていいから」
「いーよー。お留守番してるー」

足元は、久々に靴箱から引っ張りだしてきた、
お気に入りの20年もののウェスタンブーツ。
(←わざわざ書くのには理由がある。それはのちほど)

久々の電車でのお出掛け。
一人だとまた違う気分～o(^o^)o
…ちょっとさびしいけどね。

本当は自転車でも行けなくはない距離なのですが(普通の人は行かない距離だ！)
あの自転車はスカートではちょっと裂けちゃうので💧
電車でGO🚞

おっと！

ドラえもん電車だ～。
…こむすびたち、乗りたかったかなぁ(´・c_・`)ごめんね、ママ一人で乗っちゃって。

川越は
おむすび家からはそんなに遠くないのだけど。
今まで片手で数えられるほどしか行ったことがなく。

『時の鐘』や
『蔵造りの街並み』とやらも初めて見ました。

というか。
歩道からはみ出るほどの観光客、
名物の芋絡みの食べ物に行列ができていることにびっくり。
…自転車で来なくて良かった～💦←そこ？

その喧騒から少し路地を入ったところにある、
レトロな映画館。
スカラ座。

映画の上映時間まで、お外で猫の気分で日向ぼっこして待ちました。
…だってどこの飲食店も混んでるんだもん。

映画の内容については。
ネタバレしてしまうので書きませんが。

あぁこういうことは今後日本のあちこちで起こりうる(現在も起こっているのだろう)ことなのだろうな、という感想でした。
決してハッピーエンドではなく
うーん⤵️と、帰り道一杯飲んでいきたくなるような気持ちが残りました。

そして。アフタートークショー。
梅田さんも「なんかモヤモヤしたラストでしたよねー」って(笑)
「僕もここまで大規模ではないですが、団地の猫の保護に関わったことがありますが…」という話からはじまり。

「規模が大きくて、関わる人が多ければ考え方や意見が多くなり、
また保護団体も１ヶ所だけでは対応しきれなくなるし、そうなればまた方向性が違って
空中分解してしまうこともある」と。

「映画の中では推定250匹の猫、でしたが。
250匹の猫それぞれに対応することはどこの団体でも無理でしょう。
映画の中でも出てきましたが…」

とTNRの必要性について、
耳カットのさくら猫の実際に捕獲器(トマホーク)を手にしながら話をされていました。

それから。
「猫は痛いことや苦しいことは嫌と感じるだろうけれど、
長生きをしたいということは考えてはいないだろう」と。
「だから保護して長生きをさせることだけが、
野良猫にとっての幸せではないのではないかとも思う」という言葉が残りました。

梅田さんのお話から、質疑応答にうつり。

譲渡数や経験が多い多団体の考え方を聞いてみたかったので。
勇気を出して、挙手して質問しました。
…本当はそういうの超苦手なんです、私💦。

(すみません、ここからちょっと長くなります)

「咋夏８月に４頭の成猫の保護の相談を電話でさせていただきました。その節はお忙しいところお話を聞いていただきましてありがとうございました。
その後、ふたをあけてみたら４頭ではなく９頭で。
でもおかげさまで７頭保護して、５頭は譲渡が決まりました。
という報告と、
その活動をしていくなかで２点、教えていただきたいなということがありまして。

お話にもありましたが、TNRの際
①保護するか、リリースすべきかどうかの判断基準
と

譲渡する際に、
私は『すべての高齢者に譲渡することはできない』わけではないと考えているのですが、

②高齢者譲渡における注意点
を教えていただけませんか？」

と質問しました。
実際に、にゃん丸での活動の中で現在直面していて。
客観的な考え方を聞いてみたかったからです。

以下回答です。
(備忘録的ですみません)
①リリースすべきかどうかの判断基準
基本、『個人』では保護はおすすめしない。←多頭崩壊につながる可能性が高い
保護するとしたら
１、仔猫
２、人馴れしているコ(虐待似合う危険性があるため)
３、野良ではあるけれど人嫌いではなく寄ってくるコ
人馴れしていない、触れないコは猫のためにも、保護する人間にとっても保護しない方がいい。
保護しても、保護した側の心が折れてしまうことがあるから。

…頭の中で、シェルターでうなっているビビが走り回りました💧
(でも、ビビも少しずつ慣れてくれています)

②高齢者譲渡における注意点
10年後を見据えて考えること。
後見人がいても、その後見人が10年後同じ環境同じ経済状況、同じ気持ちでいてくれるかどうかはわからない。
その時後見人が大丈夫であっても、結婚相手、子ども、孫がアレルギー発症しないとも限らない。
だいたい後見人が承諾してくれるような人の場合、本人も動物好きなことが多いので自分も犬や猫を飼っているケースがあり。実際に後見人が引き取ることになったときに相性の合う合わないという問題が生じる場合もある。
ので、いくら後見人をつけたからといってヨシというものでもない。

そして高齢者は脱走させてしまう危険性が高い傾向にある。
譲渡先が遠方だった場合、迷子になって帰ってくることはほぼ不可能。

なので高齢者への譲渡は、シニアの猫であればとは考えられなくもないが
仔猫については不可と考えた方がいい。

猫を保護するということは
保護した以上は、しっかりとした里親さん(ちゃんとした生活が保証できる)に譲渡する責任がある。
あるいは自分が責任もって世話をする。
それが猫を保護するということ。

…先日の譲渡会で。
ご本人自ら「私みたいな高齢者だと保護猫は難しいですか？
子猫は希望していません。
成猫を希望しています。」とおっしゃられたお父様がいらっしゃって
お話をさせていただきました。
真剣に「脱走防止柵というのは具体的にどういうものを作ればいいのか」とか
「ケージはどういうものが必要なのか。何のために必要なのか」
後見人についても、なぜ今保護猫の成猫を探しているのか、真剣に話されて。
こちらの名刺をお渡しして…
お父様、帰っていかれました。

私は、ドディに運命を感じたご夫婦もですが。
お父様からのご連絡も、密かにお待ちしていたのです…

そしたら。
昨日お父様とその奥様お二人が、シェルターまで足を運んでくださり。
クリスマスに保護したふたり、リリとココのことを奥様が気に入って下さったとのこと。

ですが。
やはり年齢的なことも心配ではあって。
今回、質問してみたわけですが。

映画が終わって。
にゃん丸のリーダーから。
「あのおとうさんと電話で話したよ。
それはそれは真剣で。冗談も言えないくらい真面目に話してくれた。
もちろん脱走防止柵のことも、おとうさん大工仕事するって頑張るみたいだし。
もしオレが先に逝っちゃった場合、ってそんな話もしっかり考えてくださってるよ。
もちろん後見人についてもだけど、今はオッケーでも、もしも後見人がみられなくなった場合や、奥さんだけでお世話する場合のことまでしっかり考えてくださってる」と。
(もちろん今後しっかりとそのあたりは譲渡の際にもお互いに再確認していく方向ではありますが)

お父様は、おむ爺と同世代の団塊の世代。
(奥様はもう少しお若い)
おむ爺、娘の私の反対を無視して60過ぎてボーダーコリーを買って、飼って。
後妻(その後離婚した)は転倒して骨折、
ご自慢だったおベンツも車内はガジガジのボロボロにされ、
おむ爺も転倒したらしく今左半身にちょっとした痺れが残ってるのはその時の転倒のせいじゃないかと言っているけど。
…それを知ってるだけに。
団塊の世代って、上から目線でお金にモノを言わせて人に耳を貸さない世代だっていう刷り込みがされてしまっているのだけれど。
(私の変な先入観で、ご気分害される方いらしたら申し訳ありません)

そのお父様は違って。
『保護猫をもらってやる』なんて姿勢はこれっぽっちもなくて。
本当に真摯に保護猫と暮らすことに取り組んでくださっていると感じました。

だから
リリ、ココ。
かわいがってもらって幸せになれるんじゃないかな…
あのご夫婦も、ふたりが来て今以上ににお元気に暮らしていかれるのではないかな、リリココのためにって。
そうなればいいなー。

映画の感想は観た方々それぞれだとは思いますが。

私は
昼間とは打って変わって
観光客が居なくなって、お店も閉店して静まり返った街を
冴えざえとした半月と星空をみながら
行きに歩いたよりも『大きな靴音』で
帰り道に立ち飲みbarにもよらずに
急ぎ足で駅へと向かいました。

え、真面目すぎる？
キレイにまとめすぎ？
オチがない？？

ありますよ。

はじめのほうに書いた
『お気に入りの20年もののウェスタンブーツ』
これね、母が闘病中に買ったもので。
それで病室に毎日お見舞いに行ってたんですが。
「おむすびが来ると、その靴の足音ですぐわかるわ(^^)」っていう靴音だったんですね。
ぺちん、ぺちんって音がしたの。

…行きまでは。

いやぁ。
20年経ってね。
皮は大丈夫でも、
ヒールのゴムは劣化してたのね。

両足のヒールのゴムがなくなってしまってて。

帰り道は金具の音がカッチンカッチンと…安っぽい音が高らかに鳴り響きましてね💧
大きな靴音で、
恥ずかしくてどこにも寄れずに足早に帰ったというわけです。

あはは。

そんなオチ(笑)

明日は靴の修理やさんに持っていかなきゃ！

～おしまい～