『たまねこ、たまびと』
https://tamaneko-tamabito.com/
観てきました。
![](/img/diary_image/user_166249/detail/diary_284456_1.jpg?h=fe824399747e7375ace3609cd3cd5c56)
田端で
上映時間が18:40~ということもあり
撮影の舞台がこむすびたちも自転車で走ったことのある多摩川のサイクリングロード周辺だということもあり
二人も一緒に行きました。
道に迷って…
「三人一緒なら迷子になっても怖くなーい」と
上ってきた道をまた戻るという三人。
「逆方向だったね、ガハハ💦」
![](/img/diary_image/user_166249/detail/diary_284456_2.jpg?h=fe824399747e7375ace3609cd3cd5c56)
定員20名の小さなシアター。
予約をしていなかったお客さんは予約で満席だったので補助席(階段に座布団)で観ていました。
私は、以前多摩川のねこさんたちのお世話をされている方のYouTubeチャンネル登録をしていて
多摩川河川敷に暮らす猫たちがいることは知っていました。
でも。
2019年の台風でみんな濁流に飲み込まれて、発見された1匹を除いて行方不明になってしまいました。
その1匹のその後についてコメント欄でもめているのを見て、見るのをやめてしまいました。
…日々お世話をされていた投稿者さんの気持ちに投げ掛けられる、支援者やただの傍観者の言葉になんとも複雑な気持ちになってしまったから。
(2019年の台風のこと)
https://news.1242.com/article/248379
なんであのコたちは堤防の上に逃げなかったんだろう。
なんで…居なくなってしまって戻ってこられなくなってしまったんだろう。
先日、多摩川のサイクリングロードで
あのコたちが暮らしていたであろう場所を通りながら思いました。(もう3年も経っているけど)
でも。
以前動画で見ていた景色とは違って。
身を隠すような木々もなく、ただの河原になり
大きな木の根っこが
まるで犬神家の一族のスケキヨみたいに見えている…
そんな景色でした。
そりゃ木に登って逃げても
木ごとなぎ倒されて根こそぎ流されてしまったんだろうな…
そんな思いもあって。
私はこの『たまねこ、たまびと』を観ていました。
「猫は縄張りがあるから。あの森を縄張りに生きていたコたちは、堤防の上には上がれずに流されて行ったんです」
命の危険が迫っていても『縄張り』は守らなきゃならないのか。
野良猫の世界って本当に厳しいんだ…
そして。
映画の中には流されても生還した猫も出てきたのだけど。
流されて死ななかったとしても、
肺のなかに入り込んだ汚泥やヘドロなどの中に含まれた雑菌やウィルス(?)によって感染症を起こしてしまうのだということも知りました。
(映画のポスターに出ているニコというコはそれでも生還した)
![](/img/diary_image/user_166249/detail/diary_284456_3.jpg?h=fe824399747e7375ace3609cd3cd5c56)
上映のあと、監督さんの舞台あいさつがあって。←わりとこういうの、重要視するタイプ
まるっきり
↓↓↓のことを話していたので貼りつけておきます。
第一回
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20221126-00325582
第二回
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20221204-00326830
第三回
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20221217-00328690
第四回https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20230109-00332050
第五回
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20230121-00333685
番外編第一回
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20230129-00334825
番外編第二回
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20230212-00336745
番外編第三回
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20230219-00336742
![](/img/diary_image/user_166249/detail/diary_284456_5.jpg?h=fe824399747e7375ace3609cd3cd5c56)
※青い鳥さんが番外編第三回目があがったよ、と教えてくれたので追記しました。
映画はドキュメンタリーだし。
内容も明るい話ではないから。
子どもたちには「楽しい、おもしろいお話ではないと思う」と予告してあったし
前回日記に書いた通りのスケジュールだったから
途中で寝ちゃったり、帰りたいと言われてしまうかなと覚悟もしていたけれど。
2人とも舞台あいさつの最後まで静かにじーっと観て、聞いていました。
私はこの前『猫たちのアパートメント』を観たけれど。
こちらのほうがしっくりくる、というか
身近に感じたというか。
多くの人に観てほしい、知ってほしい。
あなたの近くにも懸命に生きている命があるのだということに気づいてほしいと思いました。
きっと川が流れていれば
同じようなことがどこにでもあるんだろうな
というか。
ホームレスの方たちも
なりたくてなったわけじゃない。
野良猫だって
なりたくてなったわけじゃない。
その両者が懸命に守り、支えあいながら生きている姿。
それを支援する小西ご夫妻(形がご夫婦で違うから一緒には活動していないけれど、お互いに尊敬尊重しあっている)の活動記録と
河原で生きた猫たちの遺影とも言える記録…
(もしかしたら人知れず生き 死んでいったコもいるのではとは思うが、小西修さんは多摩川の上流から河口までほぼ把握しているそうだからすごいと思う)
可愛がっていた猫を虐待で殺されてしまい
「なんで悪いことしてないのに殺されなくちゃならないんだろう」と話すホームレスのおじさんの言葉
数日前に河川の工事をするからと、立ち退き命令が出て「仕方ないよねぇ」とつぶやくホームレスのおじさん(この方は昨年亡くなったそう)
ホームレスの方の言葉が
言葉の話せない猫たちの代弁をしているように聞こえました。
子どもたちは帰り道、登場してきた猫たちのことを話し。
「なんでぎゃくたいなんてするんだろう?
あんなことする(内容は差し控えます)人、つかまえたほうがいいと思う」と怒っていました。
だけど。
ひとには残虐性というものが誰にでも少なからずあって。
…なければ自分自身が生きてもいけないわけで。
それがどこに、だれに、なにに向けられるかなんだと思う。
と言っても小学生の子どもにはまだわからないと思ったから。
「うーん。イジメはだめだよって言われていても、なくなることがないのと同じかもね」と答えながら
帰宅を急ぐたくさんの人々を見ながら
もしかしたらこの中にも動物虐待をしている人もいるのかもしれないよな…と思いました。
普通の顔して普通の生活をしてる、普通の人たち。
猫が大好きな人も嫌いな人も。
見た目ではわからない。
いや、猫好きはわかるか。
(この日も私はねこねこファッションだった💧
ピアスはやっぱりむぅとちゃあの名前の入ったピアス。
あ、ブーツは無事に直りましたー)
駅のコンコースを歩いていると
ホームレスの方が地べたに座っていて。
子どもが「!」だったので。
「おしり、冷たいだろうね。だけどここなら雨も風もこないからあそこで寝てるんだね。
猫だけじゃなくてね、ホームレスの人を襲ったりオウチに火をつけたりした動画をあげたりしてる人も世の中にはいるんだよ。
なんだか悲しくなるね…」
「ねぇママ?小西さんの写真展ってまたどこかでやるのかな。やってたら見に行ってみたいな」…そうだね。調べておくね。
ただ、猫かわいい❤️の映画ではないです。
でも後味悪い映画、でもないです。
それでも!
だけど!
毎日生きていかなくちゃ。
と、
小西さんがこぐ自転車の音に思う映画でした。
そう言えば『猫たちのアパートメント』を観た川越のスカラ座。
先週だったかドラマ(『リエゾン~こどもの心診療所~』)に出てきて。
二人とも寝ちゃってて誰も聞いてくれないから、
さんにゃんに「ここ!ママ行ったところだよ!」って興奮して言ったら。
ものすごくうるさそうにのびーってしながらアクビされてしまいました。
だよね、ごめーん。つい。
ついのついでに。
…見つけちゃってつい。
![](/img/diary_image/user_166249/detail/diary_284456_4.jpg?h=fe824399747e7375ace3609cd3cd5c56)
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