しかし、それは本当に良いことなのでしょうか?
私もずっとカリカリだったので偉そうなことは言えませんが、疑問に思うようになりました。

多くのメーカーが様々なタイプのフードを出しています。
その中からどれを選ぶかが、ごはんの選び方、健康管理の仕方というふうになってきています。
里親募集のサイトを見ると、主に保護団体系の人の応募条件に、高級フードの具体名を記しているものがあります。
メーカーから寄付金もらってるのかな?
高級フードって本当に、健康に良いのでしょうか。
今回は、それをテーマに考えていきたいと思います。
まず、アレルギーについてです。
前回の日記で、アレルギーが免疫細胞の過剰反応によって起こる病気であることを説明しました。
食品添加物はもちろん、ビタミン類やアミノ酸などの栄養素もアレルギー原因になります。
キャットフードに添加されているビタミン類は、大体合成のものです。
合成ビタミンは、化学構造自体が天然ビタミンと異なるので、アレルギー原因になります。
またビタミン類を必要以上に摂取してもアレルギー症状が出ることがあります。
例えば、ビタミンB群を過剰に摂取すると発疹が出ます。
ペットフードは、大体ビタミン類が多めに添加されています。
ビタミンの必要量は個体差があるので、それに対応するためです。
アレルギーは、精神的なことによっても起こります。
「食べたくない」「イヤだ」と思うと、その感情が免疫細胞を刺激してアレルギー症状が出ます。
知人に鳥肉アレルギーの人がいました。
その人は、鳥肉を見ただけで鳥肌が立つような人でした。
ある時、ささみフライを白魚のフライだと思って食べました。
何も起こりませんでした。
学校給食にコオロギを出すという愚かな事件が起きました。
「コオロギなんて食べたくない」と思うと、その気持ちがアレルギーを引き起こします。
そしてそれが引き金となり、他の食べ物にも過敏になり、すっかりアレルギー体質になることもあります。
猫は人以上にメンタルな生き物で、精神的なことでアレルギーを引き起こします。
いつもフードばかり食べさせられていると苦痛になる猫もいます。
昔「朝カロリーメイト、昼カロリーメイト…」っていう、芸能人作家が出ているCMがありました。
猫は、毎日毎日「朝カロリーメイト、昼カロリーメイト、晩もカロリーメイト」です
想像してみてください。「カロリーメイトアレルギー」になっちゃいそうでしょ?
先日、ネコジルシのQ&Aで、何を食べてもアレルギーの出る猫の質問がありました。
https://www.neko-jirushi.com/ask/7815/
フードに記載されている品目、アミノ酸類、ビタミン類、各種添加物、乳製品、油脂、肉類、魚、穀物、果物など170種類、しかしささみだけだとアレルギーが出ないそうです。
それって170品目がアレルギーじゃなくて、キャットフードそのものがアレルギー原因でしょう。
「カロリーメイトアレルギー」、「キャットフードアレルギー」です。
その猫は、豚肉や魚を単品で与えてもアレルギーが出るそうです。
キャットフードが引き金になり、何もかも受け付けない体質なってしまった可能性があります。
私はその時はまだ、方向性を示唆するだけで、ベストの回答はできませんでした。

次に、アレルギーではなく、その物自体の有害性です。
ビタミンAは、過剰に摂取すると脳、皮膚、血液に障害が起こり、死に至ることがあります。
人のビタミンA過剰症は、レバーなどの食物が原因となることもありますが、最近は多くの場合サプリメントが原因です。
猫のフードの場合も同様の危険性をはらんでいます。
合成ビタミンは、アレルギーだけでなく、発がんの危険もあります。
ノーベル賞を二度受賞した生物化学者のライナス・ポーリングは、ビタミン主義者で、ポケットにビタミン剤を入れて持ち歩き、しょっちゅう飲んでいた人でした。
93歳まで生きましたが、がんで亡くなりました。
ポーリングさんの知人で同じくビタミン主義者で物理学者の三石巌さんは、ポーリングさんが服用していたビタミンEが合成品だったことが、がんを招いたと推察しています。
(「脳細胞は甦る」(三石巌 祥伝社) P60)
最後に、フードに使われている野菜、穀物、肉などの原材料です。
人の食品は、かなり細かい安全基準がありますが、ペットフードはそれほどではありません。
危険な農薬やホルモン剤が使われている可能性があります。
特に外国産のペットフード。
高級ペットフードの方が、外国産が多いんじゃないでしょうか。
実は、最も注意したいのがホルモン剤です。
日本では食肉となる動物にホルモン剤の使用は禁止されており、また輸入食肉もホルモン剤の基準値が設けられています。
しかし、アジアのほとんどの国ではホルモン剤がほぼ無制限に使われています。
少し怖い話です。
20年以上前に、中国に出張したとき、中国政府のある人と会食しました。
その人は、以前大阪領事館にいて、日本語が上手です。
テーブルに牛肉、豚肉、鳥肉、羊の肉などを使ったたくさんの料理が並べてありました。
その人は、「羊の肉だけ食べて下さい」と私に耳打ちしました。
「なぜですか?」と私が聞くと、「牛肉も、豚肉も、鳥肉もホルモン剤をたくさん使ってますから」と答えました。
羊だけは牧草地で自然の草を食べているそうです。
今はどうかわかりませんが…。
当時、中国のお年寄りは、痩せて背が高く髪の毛がフサフサの人が多かったです。
禿頭の人はほとんどいませんでした。
それが今では、若い人で髪の毛の薄い人がたくさんいる、子供も大人も肥満が多いです。
20年前とは全く変わってしまいました。
食生活の様々な原因があるでしょうが、ホルモン剤の影響は無視できないと思います。
最近、子猫の成長でとても気になることがあります。
発情が早くなり、4ヶ月ほどで発情する猫もいるようなのです。
ペットフードのホルモン剤の影響があるのではないでしょうか?
今、韓国や中国で「性早熟症」が問題となっています。
小さい子供の胸が大きくなったり、初潮が早くきてしまう。
原因は食肉のホルモン剤だと言われています。
ネットで検索すると、色々出てきます。
https://bunshun.jp/articles/-/6195
https://matome.eternalcollegest.com/post-2154907521183774301
ホルモン剤の乱用は、私が見知った紛れのない事実です。
「性早熟症」は、現地で直接確認したわけではありませんが、信憑性の高い話だと思います
いかがでしょう?
ねこのごはん、考え直してみませんか?
どうすればよいか、次回の日記で検討したいと思います。

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