自分の為に失念しない為に…
不思議な経験しました。
父が亡くなりました。
亡くなる前、難病が見つかり、
二週間辛い治療を受けていました。
先生は、呼吸器を外すのをためらいましたが、父はそんなに弱くないから、大丈夫です。と
私はすべてを断りました。
その姿はあまりに可哀想で、針を差すのも止めて欲しいと言いました。
先生は、意識も戻らないと言いましたが、
そんなことなかったんです。
父は呼吸器をはずしたあと、苦しかった。
喉が乾いた❗水が飲みたい。アイスクリームが、食べたいよ。意思を声に出しました。
私達が顔を出したら、すぐにお姉ちゃん！
私にこれを外してくれ！と、手の拘束を外して欲しいと泣いて訴えました。
本当に酷い事です。自由を奪われる事。
でも、病院の都合上、針を抜いたりされるのが困るのでしょう。ミトンのようなカバーの下には両腕をベットに繋がれています。
五センチも起き上がれない。
自由を奪われるのは、可哀想でした。
お父さん、もう少し我慢して❗ごめんね。
その二日後、普通の病棟に戻れました。
拘束など外れたようです。
よかった！これから良くなると思っていました。一週間後、
23日
面会だったんです。
妹が、母を連れて行く予定
危篤の連絡を受けましたが、あっという間でした。
病院に向かいましたが。誰にも看取られずにいってしまいました。両腕には拘束のあと、唇には呼吸器の後、酷い傷になっていました(泣)
父は文句も言わず頑張ったのだ。
やっと自由に楽になれたね。
その後は、病院、葬儀の準備等、バタバタしました。
一人になると涙がでますが、喪主として父を見送ります。
今、葬儀までは数日待ちです。
さて、翌日 24日夜18時に打ち合わせでした。
遅い時間。なんだかなぁ。
とりあえず町田へ行かないと時間はたっぷりある。
珍しく猫たちが離れない。やっと出ると雨が降り始めた。
濡れたくない、本当に偶然に来た。
乗りたいバスに乗って終点の両国まで、ボーッとしていました。桜綺麗だなぁ。景色を堪能。
両国駅から
総武線で新宿へ、
小田急線に乗り換えの改札口で
白髪のおじさんが切符が通らないと、
困っていた。
「おじさんどうしたの？」
「明大前に行きたいんだけど、向こうに行けないんだ」
「これは小田急だから、明大前は行かないよ。京王線に行かないと」
話していたら
なんだか疲れきった顔
三時間も駅構内をさ迷っていたと話すおじさん
誰も助けてくれなかった。
見た感じは、普通のお爺さんをちょっとおしゃれにした感じ
見て見ぬふり出来なかった。
おじさんは
どこかに座って休みたいと言う。
が、工事中の新宿にはベンチすらなくて😅
次に
JRの改札口から出ようとしたら、切符がはじかれた。
JRの人に話をしたら、地下に京王線の改札口で切符を変えてもらえるからと、ご存じの方もいるかと思うが、今の新宿は恐ろしい位迷路！人混み！
くたくたのおじさんを励まして、京王線まで、やっとついて京王線の駅員に話したが、
これは使えない！変えられないと、冷たい。
なんだかなぁ。
とにかく、おじさんを休ませてあげたかった。
わたしがなんとか話して、
改札は通してもらえた。怖い金髪メッシュのおばちゃんと思われたか(笑)
人混みを分けてなんとか喫茶店へ、が、どこも混んでいてすぐには案内してもらえない。
たまたまロッテリアが、あったので
席を確保して、おじさんを座らせた。
おじさんはほっとしていた。
珈琲？温かいのか、冷たいのか？聞いて、
注文レジに並ぶ、
いやいや、本当はこんなことしてる場合じゃないんだけどなぁ。
なんだかなぁ。
とにかく、見ず知らずのおじさんだからね。
珈琲を飲みながら、話をしてみた。
なんだか見たことのある顔、
芸人さん？舞台の方？TVで見たことあるなぁ？
「名前は？」
「おじさん何してる人？」
「家は明大前？」
いろいろ聞いたら。
かなりびっくりな話、
その世界では有名人でした。
高齢だから携帯もスマホもない、
お財布は小銭入れ、札はない。
多分、認知症かな？
ググると、その人の名前がじゃジャーン❗
顔写真もジャーン❗
先生です。
ちょっと～💦おじさん有名人だし。
「えー、あららこんな風に載ってるのか？はじめてみたよ(笑)」
「おじさん、明大前まで送りますよ」
警察に連れて行くことも考えましたが、
明大前に帰らなくちゃ、ばかり言うので
明大前まで送る事にした。
少し元気を取り戻したおじさん‼️
京王線に乗り、ちゃんと明大前まで
これは京王線の駅で
おじさんとツーショット‼️証拠写真
もし何かあったらの証拠だからね。
実は新宿は父が大好きな街。
生まれて育った歌舞伎町(戦前)
おじさんの体を借りて、
私と最後の新宿デートしてくれたのかな？
おじさんは有名人だから、そのうち名前が出るでしょう。
私の事ももう忘れてしまってるかな？
不思議な経験したなぁ。
本当に偶然がたくさん重なった。
長い話でした。
読んで下さった方、ありがとうございました。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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