動物愛護管理法を持ち出すつもりはありません。
もっと実効的な法律、民法と刑法に照らして、無差別なTNRは犯罪です。
所有者のいない野良猫は、捕獲しても刑法上の罪に問われることはありません。
捨て猫もまた、飼い主が所有権を手放し民法上無主物とされるので同様です。
しかし外には、外飼の猫、迷子になった猫など所有者のいる猫がいます。
無差別なTNRは、そのような猫まで捕獲してしまいます。
(うちのNora、時々外に出ます)
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自転車を例に取ると、捨てられて所有権が放棄された自転車は、持ち帰っても罪になりません。
しかし誰かが停めている自転車を持ち帰れば、窃盗です。
盗まれ乗捨された自転車を持ち帰ると、占有離脱物横領罪と言う罪に問われます。
猫に当てはめると、外飼の猫を捕獲するのは窃盗罪、迷子の猫を捕獲するのは占有離脱物横領罪です。
更にこれらの猫を手術したら、器物損壊罪になります。
「すぐやれ全部やれ」という強引な手法の、大手TNR団体があります。
その団体は、避妊手術してるのに耳カットしてない猫を多数捕獲したことを認めています。
そして、二度手術することがないように、さくら耳を徹底するよう呼びかけています。
それは違うでしょう。
避妊手術してるのに耳カットしてない猫といえば、飼い猫ですよ。
ある獣医に、TNR活動家が連れてくる猫の避妊手術について聞きました。
獣医は、「人馴れしていて、野良猫には見えない猫の場合は断るようにしている」と答えました。
また、「野良猫どうかはっきりしない猫は、彼らの言葉を信じて手術する」と言いました。
去年、隣町で起きたことです。
保護団体(TNR団体)の捕獲器に首輪をした猫が掛かりました。
活動家の一人は猫を解放する様に言いましたが、他のメンバーが拒否し強引に避妊手術を行いました。
猫の解放を主張した人は、団体を離脱したそうです。
http://purin1378.blog.fc2.com/blog-entry-1710.html
TNRなんてうちの猫には関係ないと思ってませんでしたか?
外飼の猫は、常に捕獲される危険に晒されています。
大部分の猫は耳カットしていないので、二度開腹させられます。
首輪はすぐに取れます。
首輪がついてても強引に手術される場合があります。
脱走し迷子になった飼い猫も同様です。
室内飼いの世間なれしていない猫ほど、捕獲器に掛かりやすいです。
(何度も脱走した保護猫のサバ君。戻ってきた時首輪が取れていました。)
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_288566_2.jpg?h=11d235149a054ad26510bc87321a9136)
捕獲されて、戻って来ない猫も少なくありません。
特にきれいな猫と子猫です。
大切な愛猫と、二度と会えなくなることもあるのです。
保護団体(TNR団体)の経営者の多くは、元々ボランティアとは無縁の営利目的の人たちです。
彼らは、専業主婦など時間に余裕がありボランティア活動に関心のある人に巧みに話を持ちかけ、活動家になるように勧めます。
活動家になった人たちは、世のため猫のためと信じて熱心に働きます。
活動家さんは、団体経営者にとって、ただで働いてくれる便利な存在です。
首輪をつけた猫の一件で団体をやめた人のように、「これはおかしい」と気付く人も増えています。
実際、おかしいです。
捕まえて手術までした猫をまた捨てるなんて、保護とは正反対です。
母猫のお腹の赤ちゃんを殺すに至っては、鬼の所業です。
良かれと思って始めた活動が、とんだ犯罪の片棒担ぎにされかれません。
所有者のいない野良猫は捕獲しても罪にはなりませんが、捕獲した野良猫本当に飼い主不在でしょうか?
飼い猫も迷子になり何ヶ月も経てば、すっかり野良猫化します。
実際、野良猫の多くは元は捨て猫か迷子猫なのです。
ネコジルシの迷い猫掲示板を見ても、迷子猫がたくさんいます。
野良猫の母親から生まれた生粋の野良猫もいますが、少数です。
迷子猫はいくら野良猫化しても、飼い主に所有権があります。
野良猫を捕獲したら、警察に拾得物届けを出さなければなりません。
迷子猫を、飼い主の元に戻せるかもしれません。
飼い主が見つからなければ、3ヶ月後に所有権は拾得者のものになります。
その時には、避妊しようが去勢しようが自由です。
お腹の大きい母猫は、その間に赤ちゃんが産めます。
めでたしめでたしです。
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_288566_3.jpg?h=11d235149a054ad26510bc87321a9136)
所有者のいない野良猫であっても、日常的にエサやりなどの世話をしている人がいる場合は、その人に占有権が発生します。
その人に無断でTNRをすると、占有物侵奪罪になります。
(野良猫保護地の猫たち)
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_288566_4.jpg?h=11d235149a054ad26510bc87321a9136)
今の日本では、外にある物をそうそう簡単に持ち去ることは出来ないのです。
日本は法治国家です。
世間の人は、法とルールを守りながら生きています。
保護団体と活動家は何をやっても許されるなんて思ってたら、大間違いです。
法を遵守し、法的手続きをきちんと踏むようにしなければなりません。
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