
最初の妊娠で子供が出来ず(多分、死産)、二度目の妊娠をしました。
それから…
お腹がぺったんこになりました。
しかし、赤ちゃんは見当たりません。
また死産だったのか?
野良猫は、流産、死産、その他の出産時のアクシデントが非常に多いのです。
厳しい環境、周囲は敵ばかり、ストレスは並大抵のものじゃありません。
子供を安心して産める場所もありません。
妊娠しても、無事出産出来ることの方が少ないのです。
野良猫が子供を産んでどんどん増えるなんてことは、実際はほとんどありません。
この猫は、普段どこで暮らしているのか?
近所に野良猫が住めそうな場所は思い当たりません。
8月、家と家に挟まれた狭い空き地にいるのを偶然見つけました。
子猫が一緒です。
ちゃんと産んでいたのです。あー良かった。

この奥に、空き家がありました。
子猫が、庭の物置の床下から出たり入ったりしていました。
ここがすみかだったのか!
ここなら安全に子育てできる。
子供を産むには、赤ちゃんを隠せる場所が必要なのです。
子猫は全部で5匹いました。
生後一ヶ月ぐらい。
母猫のお乳を吸っていますが、そろそろ離乳の時期です。
チョロチョロ動き回っています。
しばらくして、子猫がうちに来るようになりました。

私が顔を見せると、すぐに逃げます。
野良の子猫にとって、人間は巨大な恐ろしい生き物です。
母猫が鳴いて子猫を呼びます。「ここは安全だから、一緒にご飯食べなさい!」
しかし子猫は一度逃げたら、戻ってきません。
置き餌をすることにしました。
子猫たちは、夜中にやってきて食べます。
子猫達は冒険好きで、遠くに遊びに行くようになりました。
一度、住処から500mほど離れた場所で一匹見かけました。
外の世界がどれだけ危険か、まだ分りません。
「どこに言ったの?危ないから早く戻ってきなさい!」
母猫が鳴きながら、子猫を探しているのをよく見かけました。
うちに来るようになって10日ほどの間に、5匹いた子猫が2匹に減ってしまいました。
こんな短期間に3匹もいなくなって、ショックでした。
この時期の子猫は、敵に襲われたり事故に遭ってよく命を落とします。
子猫を狙う動物は、とても多いです。
タヌキやハクビシンなども、街中にかなり進出しています。
残った二匹。母親も寂しそう。

野良の子猫でおとなになれるのは、一緒に生まれた兄弟の中で1匹いるかいないか位です。
それは外の世界で生きるほとんどの動物に言えることです。
母猫は小柄で痩せています。体重は2キロ台の半ばぐらいだと思います。
苦労してようやく子供を産みました。
子供思いの優しい母親です。
どうかこの二匹は、無事に育ってほしい。

野良猫は、どんどん数を減らしています。
なかなか子供が産めない、なかなかおとなになれないのですから無理もありません。
せめて生まれた子猫が一匹でも多くおとなになれるように、手助けしたいと思います。
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