一般の飼い猫も、任意だけど努力義務ということになっています。
マイクロチップは、何に役立つのでしょうか?
迷子になった犬猫発見に役立つのなら意味があります。

しかしマイクロチップには、スマホのような位置確認の機能はなく、追跡出来ません。
迷子の発見には、役に立ちません。
まだ首輪の方が、役に立ちます。
首輪は目印になります。最近は、GPS付きの追跡可能な首輪もあります。
迷子になった犬猫はどうやって見つければよいのでしょうか?
警察、保健所、動物愛護センターに連絡をします。警察の遺失物届は必須です。
写真を見せ、色柄など体の特徴や首輪の有無などを説明します。
警察、保健所はすぐ調べてくれます。見当たらなければ写真と情報を保管して、後日それらしき犬猫が保護されたら知らせてくれます。
それだけでなく、張り紙、ビラ、ネットなどで飼い主自身が探す必要があります。
去年、うちで保護している猫達が網戸を破って脱走しました。
多くの猫はすぐに帰ってきましたが、「トラ吉」だけは戻ってきませんでした。
迷子になったトラ吉

その後警察から、「トラ吉」らしき猫が保護されたと連絡がありました。
迷子の犬猫は警察で保管できないので、保護した人が自宅で預かってくれます。
私はその方のお宅に訪問しました。
残念ながらトラ吉ではありませんでした。
その方は、「飼い主が見つからなければ自分で飼う」と仰っていました。
この様な親切な人は、なかなかいません。
警察でも、「迷子の犬猫は多いけど、見つけて保護してくれる人は少ない」と言われました。
ネコジルシにも「迷い猫掲示板」があります。
「探しています」と「保護しています」があり、「探しています」が圧倒的に多いです。
また、迷子らしき犬猫を見かけても、容易には捕まえられせん。

警察、保健所は、捕まえてくれないし、目撃情報も収集しません。
やはり飼い主が、張り紙、ビラ、ネットなどで目撃情報を募ることが重要です。
ネコジルシ「迷い猫掲示板」の「探しています」のなかにも、「発見!」がいくつもあります。
とら吉は、残念ながら半年以上経った今も戻ってきません。
環境省は、猫が迷子になった時、マイクロチップが役立つ理由をこう述べています。
「犬や猫が迷子になったとき…マイクロチップをリーダーで読み取ることで番号が分かり…登録されている飼い主の元へ戻すことができます」。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip_qa.html#Q4
現実を知らないお役人さんが書きそうなことです。
「リーダーで読み取る」のは、保護された後の話じゃないですか。
見つけて保護するのが大変なのに…。
保護できれば、マイクロチップがなくても飼い主の元へ戻せます。
マイクロチップの目的は、全国の犬猫情報を収集し「環境省データベース」を作り、国が一括管理することにあるようです。
下図は、「環境省データベース」を使用した犬猫返還の流れです。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip/chip.pdf

二つの流れが示されています。
①拾得者が動物病院に持ち込み、動物病院は識別番号を読み取り指定登録機関(獣医師会)に連絡、指定登録機関は環境省データベースから検索し飼い主に電話連絡、飼い主は動物病院で受け取る。
②拾得者が保健所等に持ち込み、保健所等は識別番号読み取り環境省データベースを検索し飼い主に電話連絡、飼い主は保健所等で受け取る。
うわー、めんどくさい!
無駄にお金使って、無駄な仕事を増やしてると思いませんか?
利権が絡んでいるのかな?
これまで通り、飼い主が拾得者、警察などから受け取るほうがずっと簡単でしょう。
国はいずれ、全ての犬猫にマイクロチップを義務付けるつもりです。
日本の全ての犬猫のデータを収集し、一括管理するのが目的のようです。
そんなことをする必要がどこにあるのでしょうか?
少なくとも迷子発見については、必要性を見い出せません。
大切な愛猫の体に金属を埋め込みたい人がどれだけいるのでしょう。
国がそれを強制することが許されるのでしょうか?
このまま決まっちゃっていいんでしょうか?
マイクロチップについて、もっと考えてみませんか? **^^
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