
魚の放流と言うと…
小学生が鮭の稚魚なんかを河川に放流するイベントなんかを良くテレビで見たりします。
河川に漁協が存在すると、この時期は3月の渓流解禁に向けてヤマメやイワナの放流が行われます。
放流にもいくつか種類があって、釣人に入漁券を買ってもらい釣らせるための成魚放流、コストが低くすむ稚魚放流、そして手間暇かかるが、より天然魚に近い発眼卵放流なんかがあります。

仙台市内ど真ん中の我が家から車で下道を1時間も走ると、ヤマメやイワナが釣れる渓流がいくつかあります。
その中には漁協が存在しない河川があり、25年以上前から地元の有志による渓流魚の放流が行われています。
上流部にいくと定着した天然イワナも生存してますが、10数年前は釣れていた中流部には、もう見られなくなりました。

これまで有志の会のメンバーさんに声掛けてもらいお手伝いで参加していましたが、昨年正式に入会した次第。
今年はヤマメの発眼卵を11月に渓流に設置して、孵った稚魚を中上流に放流。
東北は標高が高い山地が意外と少なく、暖冬で雪不足による渇水や記録的な大雨による土石流、その後に行われる河川工事により、渓流魚が再生産される自然河川が減少しています。
釣人が自分達が釣るための放流と見られがちですが、ヤマメ、イワナ以外に鮭も鮎もワカサギも、そして海では真鯛やヒラメなどの高級魚も放流による個体維持がされているようです。
渓流魚は基本キャッチ&リリース。
特に尺を超える大きな個体はDNAを残すために逃がすようにしています。

猫達のTNRは再生産させないリリースなので目的が違いますが、地元の自然を守る活動も良いものです。
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