最後の姿 - るーみんさんの猫日記

最後の姿

2024年6月6日(木) 147 / 0

2022年12月。
怪我をしてから私との約束を守り、ちびは毎日姿をみせてくれました。
わたしは、すっかり安心しきっていました。
年末年始にかけて、仕事が繁忙期に入るため、毎年そのことで頭がいっぱいになります。
風をひかないように、体調崩さないように。
12月の中旬、一気に気温が下がり寒くなり始めました。
ある日、帰宅すると母が
ちび全然ご飯食べないんだ、変だよ。
と、私に言ってきました。
ちびは、近所の猫好きの方のお宅にも行っていたようだったので、そちらでご飯をもらっているんじゃないかな?と、私は思っていました。
玄関の中で休んで、ちびが帰る頃見ていると、カリカリに顔は近づけても食べずに、水だけ飲んでいました。
またすぐ食べれるようになるよね?大丈夫だよね、
ちびは病気になんてならないよね?そう思いたい自分がそこにいました。
そこから、2.3日後の12月20日。
私が仕事から帰宅すると、いつもお出迎えしてくれるちびの姿がありません。
来てないのかな?と玄関を開けると、いつもの場所で寝ていました。
どんなに懐いていても、野良猫の気質がありますから、人が来ても動かないのは、今までありませんでした。
私は呑気に、ちびも人に慣れたのかなーと思っていました。
その日の夜21時頃、いつもは23時頃に帰るちびが、
起きて、ぐーっと伸びをしました。
わたしはちびに、いっぱい寝たねーと声をかけました。
ちびは、ぴょんっと飛び降り玄関から出ていきました。
それが、わたしがちびを見た最後の姿でした。

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