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「キャンプなんて行かせにゃい、だめ、絶対!」な てんてん。
「あたしも留守番は嫌にゃの。おいしーのおねだりしたいの!」な まるこ。
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自分語りになります。
つまらないかもしれませんが、残しておきたいので書かせてください。
私は『就職氷河期』とか『ロスジェネ』とか呼ばれてる世代。
自分の努力が足りなかった、
自分磨きをしなかったから
…ごもっともなんですが。
言い訳だろと言われればそう。
だけど
職場結婚→退職後、
母の看病や子どもの出産育児、父のこと。
後悔なく過ごしてはきたけど、
正社員登用で働けなかった。
…働いてなかった?
うーん、働いていたのだけど。
正社員で働いたのはたったの数年分。
あとは派遣社員で働いてきた。
先日、中1の長男が、
「これ、週明け提出なんだ」って。
おそらく夏休み中の課題だったであろう紙をひらひらさせていた。
『〈 身近な人に「職業」インタビュー 〉記録用紙』
と書かれていた。
なんで今なんだよ、とも思ったけど。
「ママでいいよね」と言われた時、心底ゲッと思った。
職業=私のコンプレックスのひとつなんだとそのときはっきりわかった。
履歴書書くのが何より大嫌いな私に。
職業のことを聞くわけ?
ていうか。何のために。目的は?
私が答えたくな(答えられな)かったらどうするの?
と、矢継ぎ早に言ったけど。
「ママでいい」と言う。
おそらく。
将来の夢とか、どんな職業につきたいとか。
そのためにはどんなことを努力したらいいのかとか。
そういうことなんだろうと想像した。
だけど。
私には将来の夢や希望なんて持たせてあげられるような答えを話せる自信はこれっぽっちもない。
その日、次男がクライミングジムに行く日だったから。
全日本チャンピオンになったことのある先生にお願いしてみたらいいんじゃない?
自分の好きなこと、特技を生かして仕事してるわけだし。
と。
長男も一緒にジムまで行ったけど。
「なんでママじゃダメなんだよ!」と怒り出すし。
私も「私じゃダメだと思うからだよ!」とケンカになってしまった。
本気で腹が立ってきて、学校になんでこんな課題を出すのか抗議の電話しようかとも思った。
職業に貴賤はないとはいえ、
言いたくない職業の人だっているし。
この御時世、無職になってしまっているご家庭だってある。
身近に聞ける人いないコだっているんじゃないの?…わかんないけど。夏休み中の課題だったなら、いろんな人に聞くチャンスはあるわけだし。
だけど。
なんとか自ら『課題提出』について口を開いたことは彼にとっては進歩だし(!)
もし私が抗議をして課題提出免除になってしまったとしたら、彼にとってはラッキーだけど良くない学びになってしまうと感じてやめた。
『どんな仕事をしていますか』
『仕事の内容は』
『なぜその職業につこうと思ったのですか』
…余計なお世話だよ!って思いながら答えた。
「なぜその職業?」
以前にも私の仕事について話したことがあって。長男と鴨川シーワールドの帰り道だったかな。
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小6の時。将来の夢について発表するとき、何にも思いつかなくて、書けなくて。
「仕事なんて喰っていければなんだっていいんだろ!」という長男に
「簡単に言ってんじゃねぇ!金を稼ぐってことは、そんな甘い考え方しか持ってなくてできることじゃねぇんだよ!」ってマジギレした私。
あぁ私が子どもに夢を持たせることができないような生活をさせてしまっているからなのかと。数ヶ月立ち直れないくらい落ち込んでた。
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追い討ちをかけるかのように長男からLINEがくる。
…答えられなくて病む。
「あのね。あんた達が生まれてからのことを話せば、急にママが一人だけで二人を育てていくことになって。保育園に預けた方がいいってなって。それで働いたのが飲食店。まかないとかもらって帰ってきたり、しょっちゅう熱出したり保育園行きたくなくてやすんでも、連れてきていいよって言ってくれたし。いろいろ食べさせてもらったよね?
でもコロナが流行って、そのお店も経営があまり良くなくなったし。二人が休校になったり。それに対応できるようにって、あと夏休みとか長期休みも一緒にお休みできるからって小学校の給食室で働くことになったよね。
そのあとじぃじのことがあったり、ちょっとヤバすぎる職場だったから保育園の給食室は即辞めちゃったけど
すぐに倉庫で働き始めたじゃない。あんた達も知ってる場所、知ってる人たちのところ。
で、あんたが中学生になるからっていうタイミングと。私の年齢を考えて今の職場…あんた達が生まれるずっと前に働いてた職場の関連で知り合いもいるからっていう理由で今の職場になった。
こんなに転職ばっかりして。
それじゃこの課題の目的にならないんじゃないの?そんなんでもいいの?
私が働いているところは、私じゃなくても代わりになる人がいて、私がいなくても困らない職場、なんだよ」
資格とか、特にいらない。
コミュ力さえあればどうにか乗りきれる。
そんな働き方しかしてないんだ、私。
夢?そうね、派遣じゃなくて 頑張って直接雇用になることかな…
と話しているうちに、なんだか悲しくなってしまって。
長男を残して、次男のクライミングのビレイをしに行ってしまった。
そのあと、完成したというので。
ちょっと見せてみ!と見てみたら
【☆話を聞いて感じたこと、考えたことをまとめておきましょう】の項目に
『自分達のために働いていて改めて家族思いのやさしい親なんだと思った』
と書かれていた。
反抗期に足を突っ込み始めた長男だけど。
ありがとね、と言ってぎゅっとしてしまった。
その晩、なかなか寝られなくて。
いろいろ考えていたのだけど。
私は二人を育てていくことがメインのお仕事で。
そのために働くことは副業みたいなものなのかなと思うことにした。
もし彼らがもう少し大きくなって、私から離れていったとしても。
私は棺桶に入るまで、
いや骨になったとしても、
彼らが忘れ去るまでずっと永遠に
彼らの『おかあさん』なんだ。
私は『おかあさん』に永久就職したんだ。
だから少しは誇りをもって生きなくちゃ。
二人のおかあさんをしていて幸せだって思えている事を伝えてあげよう。
二人が元気に、立派に成長していくことが私の夢なんだよと教えなきゃ。
そうしたら少しは彼らにとって
自分たちの存在意義やこれから先の展望に希望を持てるようになるだろうか?
ちょびも、まるも、お外を卒業しておむすび家に終身雇用。
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みんなからなでくりまわされる職種に永久就職、だよ!
ちびっこだった こむすびたちも。
母ちゃんを別の意味で悩ませるお年頃になってきました…というお話、デシタ。
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