健はあっという間に歳をとり、私より先に死ぬ運命にある。
普通なら。
私はそのいつか訪れる愛猫の死を想像して、結構ナーバスになっていた。
健を飼い始めた頃のことだ。

そのナーバスな気持ちは私を息苦しくさせるほどだったので、私はそれを考えないようにした。
かなり意識して。意図的に。
「死」を想像しないようにした私は、しばらくしてある事に気づいた。
健は今、元気で生きている。この今を十分に楽しめばいいだけなのだと。
先の心配など、今は不要だと。

健も未来の事なんか、あんまり考えていないみたいだし。
うん、
ママもそうするね。
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