腎臓療法食を食べない-我が家の場合-

2025年1月28日(火) 126 / 0

腎臓病との付き合いはかれこれ4年になる我が家の猫氏は療法食は食べていない。
その割には数値にほとんど変化はなくステージ2を維持している。

最初は食べていたのだが
段々とやめてしまった。
当時、腎臓用のドライフードは糖質が多いことが気になり糖尿病の併発リスクを下げるべく
もっぱらウェットを食べさせていた。

ただ腎臓用ウェットにも問題があり
糖質がドライのように多くないかわりに脂質が多くなっている。
そのせいで冷蔵庫で保存していても
半日経つと私にも分かるくらいに匂いが変わってしまうのだ。
もちろん温めても酸化しているのは分かるくらいに匂いは変わっているし、立ち上る匂いは開封直後と比べて明らかに酸っぱい。

そうすると猫氏は食べない。
開封直後はパクパク食べるが
人間にも分かるくらいの劣化なら猫には尚更耐えがたいのだろう。

なのでやめた。
酸化した油は肝臓に負担をかけるし、
食べないのなら生きていくための栄養も十分に摂れない。

しかし何の対策もしなかったわけではなく
それなりに気をつけてフードや食べ物は選んでいる。
自分はアミノ酸スコアの高いモノ、添加物の少ないモノを選ぶようにしている。
アミノ酸スコアが高いと効率よく利用出来るのだ。
総合的に見て自分はその方が負担は少ないと判断している
普通のフードを食べるのならリン吸着剤を使用すれば良い。それに加えて添加物が少ないモノを選べば自ずとリンは減る。
人間でも言われるように添加物に含まれる無機リンの方が身体への吸収率が高く負担をかけるからだ。
なので自分は肉や魚に含まれる有機リンよりも添加物に含まれる無機リンを警戒して避けている。

我が家の猫氏は療法食をやめてから
パクパク満足そうに食べるようになった。
療法食は十分な量を食べられないのなら
意味がないどころか悪化させてしまうことがあるだろうから諦めて別の方法を模索していくのも選択だと思っている。
食べないと悩みながらも
アレはリンが多い、コレは腎臓配慮でないから
ダメだと嘆いている人を見ることがあるが
もっと柔軟で良いのではないか。

人間で異化亢進というのがある。
猫でも生き物である以上は必要な栄養素がある。
食べていなければ猫だって自身の身体を分解し使用し始めてしまうだろう。
肉や魚など食材を摂ったときよりも
自分の筋肉を分解した時の方が毒素が多く生じると聞く。
獣医が
「食べないなら食べる物を食べさせて」
というのも同じ理由なのではないだろうか。
　
気になる人は蛋白異化亢進について調べても良いかも知れない。

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