子猫は里親さんの所に行きましたが、母猫は体が悪く、ずっとうちにいました。
去年11月に入り、母猫の体調が悪化しました。
11月21日、2つ目の病院で、悪性リンパ腫、体中にがんが転移していると思われ、もう長くないと言われました。
抗がん剤とステロイドを処方してもらい、良く食べるようになりました。
2.2kgまで落ちてた体重が、一気に3kgまで回復しました。
しかしリンパ腺はパンパンに腫れています。
お腹が異常に膨れてきました。腹水が溜まったのだと思っていました。
12月20日、母猫が苦しそうにすり寄って来ました。
容態の悪化かと思ったら、なんとお腹から赤ちゃんが出てきました。次々に5匹です。
腹水ではなくて、赤ちゃんでした。
赤ちゃんの体重は50~60gほど、通常の半分しかありません。よく流産しなかったものです。
赤ちゃんは懸命におっぱいを吸います。しかしお乳が出ません。
私が授乳しましたが、なかなか体重が増えません。一匹は3日目に死にました。
ところが12月25日、母猫のお乳が出るようになりました。
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乳房が張っています。赤ちゃんミルクを吸っています。赤ちゃんの体重が増え始めました。
母猫を避妊手術しようと思った事がありました。獣医さんからリスクが有ると言われやめました。
発情も弱く、このまましなくなると思っていました。
山村に移住してから、時々外に出しました。
赤ちゃんの父親は、近所の野良猫です。後日目撃しました。
こんな山の中にもちゃんといました。ネズミやモグラを食べて強く生きてるのでしょう。
母猫は、最後に自分の生きた証を残したかったのかもしれません。手術しないでよかった。
母猫はそれから半月頑張りました。
1月11日、お乳が出なくなりました。
病気は進行する、赤ちゃんはたくさん飲むようになる、体力が尽きたのです。
赤ちゃんはお乳を吸っていますが、もう出ません。
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母猫から、バトンタッチされました。
赤ちゃんは、哺乳瓶のミルクにすぐに慣れました。
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赤ちゃんは、私に懐くようになりました。
母猫は何も言わず、見ていました。
そして母猫の病状は急速に悪化しました。
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1月23日、母猫は死にました。体重は1.7kgでした。
お墓を、先に死んだ赤ちゃんの隣に作りました。
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母猫は妊娠してなければ去年のうちに死んでいたと思います。
子供を生かすために1ヶ月余分に生きました。
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