お陰様で、今のところ癌の転移もなく、毎月の検査は欠かせませんが、元気に過ごしています。
ここ数年、色々な事がありました。
父の事、母の事、夫の事。
こんなにたくさんの課題があって、私に乗り越えられるのだろうか?とずっと思っていました。
昨年5月に父が亡くなり、母のプチパニックは軽減しました。父の様態を案ずることが無くなり、葬儀も終えると母の中で踏ん切りがついたようでした。
父の事が解決したら、次は夫の病気の事が最大の心配となりましたが、昨年11月に再度手術をし、ようやく通常の生活が出来るようになりました。
父と夫の心配が和らぐと、今度は母の事…
ヘルパーさんやデイサービスの方に助けていただいても、食事の見守りが出来ないので、母が痩せてしまったんです。あれだけ頑張っていた洗濯も一人ではしなくなりました。電子レンジも使い方を忘れてしまったようでした。
寝室で寝ずに居間のこたつで寝るようになっていました。なぜなら部屋が寒過ぎるからです。
次から次へと問題が出てきましたが、今年1月に帰省し、グループホームの見学に行きましたが、直ぐに空きが無いから、入所する施設を決めて申し込みだけする予定でした。
ところが、たまたま空きがあり、トントン拍子に契約を済ませ、2月2日に母は施設に入所することが出来ました。
ずっと何かしらの不安や問題を抱えて過ごしてきて、私自身もおかしくなってしまいそうでしたが、少しずつ山を越えて、ようやく私にホッとできる時間が戻ってきました!
安堵する一方で実家に帰っても、もうそこに母は居ないんだなぁ〜と思うと寂しさが一気に押し寄せてきました。
入所する数日前から実家に帰り、母の荷造りをしました。持ち物に一つ一つ名前を入れて、父の時のように平ゴムに名前を書いて靴下に縫い付けたり、衣類のタグに名前を書いたりしていると、母が『もう施設に入ったきりになるの?ここには戻って来ないの?』って聞いてくるんです。
『お母さん、ここは寒いしご飯食べるのを見守ってくれる人がいるところで生活をしてほしいの』って諭しました。
実家で過ごす最後の日は、デイサービスでしか入らなくなっていたお風呂に母と共に入りました。
入所当日の朝、記念写真を撮りました。
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割り切ったのか素直に車に乗り施設へ。母の荷物を部屋に運び整理していると、施設内のリビングから楽しそうな母の声が聞こえてきました(笑)
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『行きたくないなぁ。一人が気楽でいいな。』と言って嘆いていたのに…心配など無用でした🫢
母はお話するのが大好きなので、スタッフの方にも前から居る人みたいに馴染んでいますねって🤭
父のおかげで、母はとても素敵な施設に入所することが出来ました。寒波の中、いつも母は大丈夫だろうかと心配していましたが、これからは暖かなお部屋で24時間スタッフの方に見守られながら楽しく穏やかに過ごすことが出来そうです。本当に良かった😁
母を施設に届け、私は実家の整理をするのに母の居ない自宅で一泊しました。
母はいつも「一人でいるのは寂しい」と言っていた意味を知ることになります。
「ポツンと一人でいてごらんよ。頭変になるよ。」
確かにこの広い家で一人ぼっちでずっと過ごしていたのか。って涙が溢れました。ごめんね。ずっと一人にしてしまって。
余りにも寂しいので、こたつのテーブルに父の遺影を置き、相手をしてもらいました。
ビールで乾杯し、大好きだったお刺身を食べました。
父はニコニコした顔で私を見ています。
『見せびらかして食べてごめんね。お父さん、お母さんはとっても楽しそうだったよ。お父さんのおかげだね。ありがとう。』
翌朝、部屋の隅々まで掃除し、神棚と仏壇に手を合わせ、実家を後にしました。
ネコジルシの中で両親の事を皆さんに聞いていただいていたので、心配が和らいだことをご報告します。
たくさんの応援コメントやぺったんで、どれだけ勇気付けられたことか。本当にありがとうございました。
夫にも病気の中で、たくさんの愚痴を聞いてもらい、ようやくここまでの山を越えられて、本当によかったね。と言ってもらいました。
私が帰省の間、寂しくないように夫が毎日ピースと杏の写真を送ってくれました。
![](/img/diary_image/user_186240/detail/diary_307080_4.jpg?h=3b6b9b52ba6678bd6f51189ce0c8f6b3)
両親の心配事が和らいで、また夫の病状も安定した今、こうして大手術から一年が経ったんだなぁってしみじみ思いました。
少しずつ、とても時間がかかりましたが問題や課題をクリアしてここまでこれました。
安堵の気持ちでいっぱいです。
これからは嬉しいこと、楽しいことに向けて気持ち上げて穏やかに過ごします。
色々あった中で、ピースと杏の存在はなくてはならないものでした。
自宅に戻り、早々に一緒にお風呂に入ってくれたり、可愛いポーズをたくさん見せてくれたり、癒しのてんこ盛りで私を笑顔にしてくれました。
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この杏の『ねぇねぇ!』のポーズは一瞬で終わるからなかなか撮れないポーズでしたが、帰省から戻った日にタイミングよく撮れたり、ピースの手を広げる兵隊さんポーズも、めっちゃ手を広げてくれたりと笑顔になれました。
そして、これからも傍にいてくれるピースと杏に
いつもありがとうと、これからも元気で一緒に過ごそうねって伝えました。
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