2月3日、チビの体重が180gまで落ちました。
足がふらついて歩くのもやっとです。
ミルクを飲んでほしい。しかし哺乳瓶を近づけると手ではねのけます。
ミルクをあきらめ、チビを抱きました。チビの小さな体は、手のひらにすっぽり入ります。
撫でると、気持ち良さそうにしています。
チビはよくおしゃべりします。小さかったけど賢かったです。
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私がなにか言うと返事します。
チビがなにか言った時、私が返事をするとまた言い返します。
猫は、嬉しいこと、悲しいこと、鳴き声に気持ちを込めて伝えます。
こちらも気持ちを込めて話すと、猫は理解します。
チビとしばらくお話しました。
いつもは大きな声なのに、この日は小さな声でした。
これまでの辛かったことを、伝えているようでした。
ミルクを飲ませることにやっきにならず、もっと話し相手になってやれば良かった。
この日、チビは嬉しかったんじゃないかと思います。
夜中になり、チビをこたつに入れました。
お皿に水をいれてチビの前に置きました。チビは水を少し飲みました。
生まれてはじめて、自分でお皿のものを口にしました。
明日はミルクも、自分で飲めるようになるかもしれない。
でも朝起きると、チビの体は固くなっていました。
チビは死にました。
体重は170gでした。
チビを、お気に入りの場所だったストーブの前に寝かせました。
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私はチビの死を受け入れられなくて、埋められませんでした。
3日後の2月7日、ようやくチビと別れる決心をしました。
チビは3日経っても変わりません。毛は柔らかくいい匂いがしました。
霊的な力ではなく、痩せて肉がなく、お腹の中も空っぽだからでしょう。
チビのお墓を、母親の隣につくりました。
左がお母さん、奥が生まれてすぐ死んだ兄弟です。
山茶花は、冬の間ずっときれいに咲いてくれます。
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チビは、2024年12月20日に生まれ、2025年2月4日に死にました。47日間生きました。
200gに満たない体でそれだけ生きたのは、驚くべきことなのかも知れません。
でも私は、どうしてもずっと生きてほしかった。
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チビが、お母さんと兄弟と一緒に、幸せにしていると信じたいです。
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