元戦場カメラマンkochiさん

ネコジの会員に「kochiさん」って方がいらっしゃいますが、

皆さん、ご存知かな。。。

このkochiさん、元戦場カメラマンで世界中の紛争地帯を

駆け巡っていた方です。

今は野良猫ちゃんの写真をメインに

撮っている方です。

ここで小さな疑問が出てくると思います。

なぜ、戦場カメラマンが野良猫ちゃんを？？？？？

私も最初はそんな風に思いました。

だけど、kochiさんの写真集を見て納得がいきました。

野良猫ちゃん達がおかれている現状は、

【戦場】そのものでした。。。

そこには、差別もあり、軽んじて投げ捨てられる命もある。

野良猫ちゃん達のその凍りついた瞳は、

紛争地帯の子供達と同じ瞳・・・

でも、悲観ばかりではありません。

どんな逆境にも負けず、力強く生き抜くたくましさ、

そこに差しのべられる無償の愛もあります。

その愛によって、凍りついた心と瞳が、

徐々に元来の愛くるしい

生き生きとした瞳に変化してくる。

kochiさんの写真集には、それらの全てが

ギュ～ッと凝縮してるんですヨ。

名もなき野良猫ちゃん達の心の叫び、生き様が

ガンガン伝わって来ます！

さて、先週、このkochiさんの写真展が東京の新宿で

開催されていたので、

相方（旦那）と２人で見に行って来ました！

田舎者２人が電車にゆられ、やって来ました大都会、新宿！！

地図を片手にウロウロ、キョロキョロ・・・

あ～♪この東京砂漠～～♪　だよ　((+_+))

順調にいけば徒歩１０分のところ、３０分以上かけてようやく

ギャラリーに到着！！

そこには、写真集で拝見していた通りの、強く、たくましく

凛としたまっすぐな命の写真が展示されていました。

写真に添えられたkochiさんのコメントを読み、

ちょっとウルウル。。。

会場に来た皆さんが書いていった

メッセージノートを見てはウルウル。。。

完全に涙腺がバカになってる私。。。(;_;)

そんなところに、kochiさんご本人が登場！！＼(◎o◎)／！

ウキャ～～～！！　のだめ風（笑）

猪突猛進！　こんな時は素早い田舎者（笑）

『は、初めまして。。。まゆたまと申します。

　　　　　　　　　　　Kochiさんのファンです。。。』

ホホを赤らめて、乙女のごとくご挨拶♪

持参した写真集にしっかりサインを頂き、

超御満悦（＾－＾）ホクホク

そこから、猫話に花が咲き、

貴重なお話をいっぱい聞く事が出来ました！

kochiさんは、今現在、愛知の御自宅で２８匹の猫さん達と

暮らしているそうです。

すごいのはkochiさんを中心にしっかり統制が

とれているそうで、

ご飯のお皿も、５つしか並べないそうですが、

年功序列でちゃんと順番待ちをしてご飯を食べるそうです！！

すごいですね～我が家のニャンズ聞いてるかい！？

以前kochiさんの日記で、タイで傷ついた親子の猫ちゃんを

保護して、現地に住む日本人の方にお世話を

お願いしたって事が書かれていたんです。

ママ猫さんは右前足がなく、

子猫も余り良い健康状態ではなく。。。

蛇足ですが、ママ猫さんはとっても美猫さんで、

前足が１本ないって云うハンディキャップがあっても、

しっかり子猫を守っている強い母でした！

私はどうしてもあの親子の猫ちゃん達のその後が

気になっていたので、kochiさんに御本人に聞いてみました。

すると、

親子ともすっかり心を開いて、

kochiさんの知り合いの方のもと、

元気に暮らしているそうです♪　

でも何か事情があるようで、今年の１０月にkochiさんが、

日本に連れて来て、引き取る事に決まったそうです。

動物を海外から連れてくるのは、想像以上に大変な手続きが
いっぱいあるようで、タイ大使館等にも協力してもらったり、

飛行機も航空会社に特別にはからってもらって、

機内に持ち込んで一緒に日本に帰れるように

手配してもらったりするそうです。

そこまでのお話だけでも、すごいな～って感心していたのに、

その猫ちゃん達が、やっとこさタイから日本に着いても、

成田の検疫でひっかかってしまう可能性があるそうです・・・

ひっかかってしまうと、どうなるか？

６ヶ月間の「抑留」だそうです。

面倒で大変な手続きを経て、

お金をかけてやっと日本に着いても

６ヶ月間も抑留されてしまうなんて。。。(ToT)

ただ、よくわからないのは、抑留か否かってところは、

その時担当した検疫官の方の気持ひとつで決まるらしいです。

猫好き、動物想いの検疫官が担当になる事を願わずには

いられません。

kochiさんとしては、６ヶ月間の抑留もやむなしと

考えているようで、抑留中の親子のお世話をする為に、

１０月から成田に借りる物件を
今からボチボチ探しているそうです。

抑留中は誰も、どの機関も行政も面倒見てくれない

そうなので、自分がみるしかないと
笑いながら話してくれました。

でも、kochiさんが成田に６ヶ月間もつきっきりでいたら、

愛知の御自宅の２８匹の猫ちゃん達のお世話は？との問いに、

『弟子の子に頼んで面倒見てもらうけど、

　　　　　　　　　　　自分が通ってもいいしね～♪』

だって！！　(*_*;

愛知⇔成田をですよ！？

ワールドワイドに活動されている方にとって国内の移動は、

隣町程度なのか。。。

私達が『すごいですね～たいへんでしょ～』って言うと、

『いや～、自分が好きでやってる事だから、
　なんでもポジティブに考えないと、

　　　　　　　　　　　やってられないですよネ～』

って、ちょっと照れくさそうに、

サラッと言ってのけるkochiさん、素敵すぎる！！(*^。^*)

他にもタイの犬、猫事情を色々とお話ししてくれました。

例えば、純血種の野良ちゃんのお話。

タイでは、野良ゴールデンレトリバーや野良トイプードル等の
純血種の子達が野良ちゃんとなっている光景を

多く見かけるそうです。

タイでは日本の１０分の１位の値段で、

これらのペットが買えてしまうそうなので、

多くはタイに駐留している日本人が購入し、

任期が来て日本に帰る時になると、
手続きが大変で連れて帰れないとの理由で、

その辺に捨てて行ってしまうそうです。

なんとも無責任な話しです・・・

同じ日本人として恥ずかしい気持にもなりますが、

現地には、そんな子達を保護しようと頑張っている

日本人の方もいるようです！
捨てる神あれば、拾う神ありですね。。。

元戦場カメラマンのkochiさん、もっと厳しい感じの方かなぁ

なんてイメージしていたら。。。

ん～・・・　泉谷し○るや、落語家の立○談志みたいな（笑）

実際にお会いして、お話をさせてもらったkochiさんは、

柔和な、やさしい物腰の笑顔が素敵な方でした(^O^)／

懐の深さを感じましたね～

kochiさんの人柄がわかるこんなエピソードがあったんです♪

kochiさんと私達はギャラリー前（外）で立ち話しをしていたんです。

そこへ、道に迷った女性が、kochiさんに、

『○○はどこでしょうか？』って尋ねて来たんです。

kochiさんも、さっぱりわからない場所だったみたいなんで、

普通だったら、『すみません。ちょっとわかりません。』

で終わらせてしまうところ、kochiさんは、

『ボクはわからないけど、あそこの八百屋さんに聞けば

　　　　　　　　　　　　　　　　　わかると思いますヨ』

って言って、親切に八百屋さんを案内してあげていました。

それを見て、あ～この方は、困ってる人がいたら、

無条件にほっておけない方なんだなぁって

つくづく思いました。

そんな、些細なところに人間性ってでますよネ♪

今回、思いきって写真展を見に行った事により、

以前からファンだったkochiさんとお話しする事ができ、

kochiさんの人間性に触れ、とても楽しく幸せな時間を

過ごす事が出来ました。

kochiさん、本当にどうもありがとうございました<(_ _)>

これからも頑張って下さい！

微力ながら応援してます！！

kochiさん、タイの親子猫の日記はこちら　
↓
http://www.neko-jirushi.com/user_home/diary/diary_detail-28567-3041.html
http://www.neko-jirushi.com/user_home/diary/diary_detail-28949-3041.html

kochiさんの写真集に興味がある方はこちら
↓
http://www.enterbrain.co.jp/pickup/2009/noraneko/

＊＊＊＊＊＊　　　　　おまけ　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊

せっかく、新宿まで来たんだから、今うわさの「つけめん」を

食べて帰ろうってことになりまして・・・・(^^ゞ　エヘヘ

１０分ほど並んで、３時のおやつに

　　　　　　　　　　　　つけめん食べて来ました（笑）

２人で、しみじみkochiさんの偉業を称えながら、

つけめんをすする食いしん坊夫婦でございました。