「犬猫に牛乳を上げると下痢をするので与えてはいけません」とよくある。
しかし正しくは、
「普段から牛乳を飲んでいない犬猫に牛乳を与えると下痢をします」である。
下痢の原因は乳糖だが、犬猫は乳糖を分解するラクターゼという酵素がもともと少ないため、普段から牛乳を飲まないとそのラクターゼがどんどん減っていってしまう。
しかし普段から少しづつでも飲んでいるとラクターゼのレベルが高くなってくる。
けして人間の牛乳がダメというわけではない。
ただ犬猫によっては下痢をするので、一般的には「与えないように」と言われている。
では、どんな牛乳がいいのか?
まずは、『猫に牛乳はダメなのか』参照
http://ww3.tiki.ne.jp/~nsasax/pet/know/milk.html
ここに記載のある「アカディ牛乳」は、リニューアルされてメグミルク「おなかにやさしく」に変わった。
リニューアルとともに味が変わり、もともとアカディ牛乳を飲んでいた人が、メグミルクではお腹を壊したという意見もある。そのため、これらの内容物が同一のものとは考えにくい。
・おなかにやさしくのほうが、アカディよりも乳糖分解率が高いらしい。
・アカディ : 乳糖の一定量を分解したもの
・おなかにやさしく : 乳糖を分解して取り除いた(80%)もの
・アカディを愛飲していた人々(猫ではない)には、おなかにやさしくはきわめて評判が悪い。
(各ブログ、および2ch参照)
・NPOグループ『テイルズ・アニマルコネクション』
http://www4.tokai.or.jp/tails/index.html
『牛乳について』の項を参照。以下はその一部抜粋。
《よく使う牛乳》
・成分無調整
低温殺菌牛乳(赤ちゃんに。 ご飯にまぜこむ。 おやつとして、犬には水で1/3~1/2うすめて)
・成分無調整
酪農家限定牛乳(上記以外にはヨーグルトやホットケーキなど加工に使用)
《はじめて与える時》
『猫にはまず大さじ2程度の牛乳を与え便の様子を見ます。 そして増やしていきます。牛乳カップ1/4ほど飲めます。(もし便がゆるくなったらまず検便をし駆虫をします。2日ほどおいて便が固まったら小さじ2ほどを水でうすめ与えてゆくことをくり返すと飲めるようになります。
虫や悪玉菌が多いと 牛乳の影響で下痢になりますからよい目安としています。
犬の場合も同じようにします。飲む量を計ってあげないと飲み過ぎて下痢になりますからカップ1/3以下、もしくは水で倍くらいにうすめます。』
※その他、詳しい情報あり。
ついでに、宅配商品『森永カルダス』(特定保健用食品)を検証。
※すでにうちで宅配してもらってるから。
・主要な成分は牛乳ではあるが、表示上は乳製品乳酸菌飲料。
http://www.bentencho.com/q-and-a-kaldas.html
《以下一部抜粋》
・『牛乳を飲むと、実際にお腹にガスがたまったりゴロゴロする人が居ますが、
これは牛乳中の糖質である乳糖を消化する酵素(乳糖分解酵素=ラクターゼ)が少ないか、働きが弱い為です。
牛乳の中には、4.5%の乳糖と言う成分があり、この乳糖はグルコースとガラクトースの二重結合で出来たものです。
森永カルダスには、一本に20億以上ものビフィズス菌とアシドフェラス菌が入っており、このビフィズス菌は乳糖(ガラクトース)をエサとして酢酸を出す菌なので、飲用される時はすでに乳糖を分解しております。』
という説明があるが、私自身はむしろカルダスでお腹がゴロゴロする。普通の牛乳のほうがまだマシ。
ということは、私の場合は乳糖が問題なのではなく、ビフィズス菌ゆえか。‥‥しかしヨーグルトでお腹を壊したことはない。ということは‥‥???
さらに、牛乳に含まれるナトリウム値に関してのご指摘を頂いたので、こちらについても調べてみた。
まずは、「ナトリウム」とは?
人が必要とするナトリウムの多くは食塩という形で体内に取り込まれます。ナトリウムはミネラルの一種で細胞の内側と外側の体液のバランスをとるはたらきなどがあります。健康な日常生活を営むための食塩の目安量は、1日10g以下とされています。
(注:人間の場合)
《体内作用》
カリウムとともに細胞の浸透圧を維持し、細胞内外の物質交換、水分調整などにはたらく。
カリウムに拮抗して、筋肉や心筋の弛緩に作用する。
神経の刺激伝達にはたらく。
カルシウムなどのミネラルが血液中に溶けるを助ける。
胃酸、腸の消化液の分泌を促して消化を促進する。
体液のペーハーを調整する。
《性質》
慢性的にとりすぎが続くと高血圧、胃がん、動脈硬化などを招く
・IAMS『ペットフードに含まれるナトリウム』の項
http://www.iams.com/ja_JP/jhtmls/nutrition/sw_NutritionQuestions_qanswer.jhtml?sc=D&bc=I&li=ja_JP&pti=PN&qi=1377
・ナトリウムに関する項
『ネコの慢性腎不全の予防に減塩食は妥当か?』
http://ameblo.jp/shizenha/entry-10106540123.html
・「健康な猫の推奨レベル」の画像
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聞いた話では、タカナシ乳業の製品は、全般ナトリウム値が低いらしい。
そういったことも考慮してか、ずばりタカナシの低温殺菌牛乳を薦めているサイトもある。
さて、結論をいえば、タカナシ乳業の製品、もしくは――‥‥わからない。
ここまでくると、もはや、
「お腹さえ壊さなきゃ、なんでもいいんじゃね?」
と、ちょっとヤケになってくる。
キャットフードを利用している場合、栄養過多になってしまう可能性はある。
そのため私の場合、牛乳はあくまでも補助食品、おやつの位置づけ。
というわけで、まずはすでに家にある『カルダス』を連中に試してみることにした。
‥‥大さじスプーン1杯からね。ビクビク
結果はのちほど。
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