1月の最後の日曜の夕方に一度おしっこが出なくなることがあった以外は、変わりなく過ごしていたげんたです。
毎日家族の食事時には顔をむっくりとあげて「お相伴」する気満々!
大きな目をさらに大きくして「げんにもちょうだい」と言う顔です。
多くは食べられないけれど、ジャガイモをゆでてすりつぶしマヨネーズで和えた「サラダ」がお気に入りです。
ストーブの前で少しあっためてティースプーン1杯ほどをペチョペチョと舐めます。
活きのいいお魚をと週に2回も尾道に買いに走った母手作りの舌平目のムニエルや小さい小さいフグを水煮にしたもの、カレイの煮つけも食べました。
特にカレイは私が食べる分のおよそ半身も食べてくれました。
節分の時はいわしの焼いたのをほんの少しだけ。げんた初めての味でした。
でもそのころから少しずつおしっこの量が減ってきていました。
先週の月曜日から利尿剤を少し入れてもらい、増えるほどではなくともおしっこの量も安定していました。
10日右手と右足に少しむくみが出てきました。がおしっこの量はいつもと同じくらいでていたように思います。
11日夕方、いつもと同じ時間におしっこをしぼり、むくみの出ていた足をマッサージしようと押したときズルっと皮がめくれそこからたまっていた点滴の液なのか透明なさらっとしたものが染み出てきたのです。あわてて皮をもとどおりにひっつけうえからティッシュで押さえました。
げんたは下半身の感覚がほとんどないのでまったく痛がらずそのまま平気にしていました。
夕食時もいつもと同じくらいの舌平目の煮つけとジャガイモを食べたので、げんたの分のお魚を明日用に少し残しておきました。
12時すぎ母もいつもどおりに「また明日ね」と言って寝ました。
その後、しんどそうに口を開ける回数が多くなり、なんとなく今夜は寝てはいけないのでは?と感じました。
それでも前夜仕事で半徹だったためうつらうつらしてしまい、気づいたら2時30分過ぎ。
日課になっているおしっこしぼり。きれいなおしっこが勢いよく出て一安心。
外は激しい雨。げんたはしんどそうに口を開けたり、何か飲みたいような口をします。
もう自力では水が飲めない状態で、口の横からストローで少しずつ水を落とすと「こっくん」と飲みこみます。
どしゃ降りの中ポストに新聞が入った音。「げんちゃん、新聞が来たよ」
と言ってる間にげんたは口を開け続けるようになり、苦しそうな声を出すようになりました。
「げんちゃん、げんちゃん」「しんどくならないように・・・」と言いながら背中をさすり続ける中。。。。
すーっと瞳が遠くなっていきました。。。。
4時過ぎでした。。。
二晩寝かせました。きれいな寝顔ですぐにでも起きてきそうでした。
朝から冷たい雪とみぞれまじりの雨の昨日、ちいさな箱で帰ってきました。
今はまだ家族みなげんがいないことに慣れず、ずっと寝ていた場所を見るとまた大きな目でこちらを見てくれそうな感じがします。
涙もあとからあとから滲み出てきます。
ここ10年内に犬2匹と猫1匹を見送ってきたのですが、みなそれぞれに特別な「うちのこ」
お別れは寂しいです。。。
ただ、別室で暴走しているふうこときんたのおかげで少し気が紛れるようです。
げんたの腎臓悪化がわかってからの2年。
先生も驚かれるほどの回復力をみせたのはこの子たちが来るまでの時を待ってくれてたのかなあと思います。
「げんちゃん17年一緒にいてくれてありがとね」

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