猫履歴（２）初代サム－第二章－

2011年3月8日(火) 482 / 8

病気などの大きなトラブルもなく、
病院へ行くのもサマーカットやワクチン接種だけとなり、
何年かが経ったある日の事、
元気が三年半で生涯を閉じ、
元を受け入れたり、母を亡くしたりと
色々あり、それが落ち着いたある日の事でした。
サムが嘔吐したのです、
嘔吐したモノは緑色、それを何回か繰り返したため、
何かおかしいと思い、私たちは、
かかりつけの獣医師に連絡を取り、
「大須にある夜間診療所へ連れて行って下さい」と
アドバイスを受け、電話をし、タクシーで
一路、夜間診療所へ
診断の結果、糖尿病と判明、血糖値を下げるための
処置を深夜二時までしてもらい、
その間、父と共に知人の店で待っていましたが。
電話があり、処置が済んだとの事で
一緒に家に戻り、仮眠を取ったあと、
二人でかかりつけの動物病院へ,
獣医の先生からは、「恐れていた事が起きてしまいました」と。
夜間診療所で糖尿病と診断されたとき、
すでに手遅れの状態だったのです。
そのまま入院となりました。
状態が落ち着いたかのように見えました。
足繁く病院に通い、サムの顔を見に行きました。
お見舞いに行ったある日の事、
その時は訪れました。
帰り道、父の携帯に動物病院から電話が入りました。
「サムちゃんの容態が急変したので戻って下さい」と。
私たちは、すぐ、動物病院へ戻りました。
診察室に通され、もう、持たないと教えられました。
先生から「体を撫でてあげて下さい」と言われ、
私と父は「もう頑張らなくていいよ」と体を撫でると、
サムは、すぅっと眠るように息を引き取りました。
享年１５歳、人間に直せば７８歳、
大往生と言ってもいいかもしれません。
私は、病院で泣きました、
１５年、ずっと一緒に過ごしてきた、
その思い出が一気によみがえりました。
サムの遺体を引き取り、家で、母のいる
部屋に彼を安置しました。
そして、ペット霊園の方に来てもらい、
家で葬儀を行ってもらいました。
その時、私が気に入ってきていたシャツを
棺に入れてくれと父に頼みました。
現在、サムは、母のいる天国で私を
ずっと見守ってくれていると思います。

初代サムのお話はこれで終わりです。

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