
まるちゃんのお見合い中、更に連絡が入りました。
「新聞見たんですが、子猫いますか?」
若い女性の方からの問い合わせでした。
「はい、まだいますよ。新聞ではキジトラのメス2匹とサバトラのオス1匹と出したんですが、ご希望の子はいますか?」
「全然決めていません。直接見てから決めたいのですが・・・。」
「分かりました。だた、すでにキジトラに問い合わせが二件あり、一匹はすでに決まっています。この後もキジトラのお見合いがあるので、もしかしたらそこで決まってしまうかもしれません。大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。」
ももちゃんのお見合いが終わった後、我が家に来ていただく事になりました。
さすがに車の移動が続くと、子猫達に負担がかかるので、我が家に戻って一休みさせてから、お見合いする事にしました。
「自宅に来ていただける準備が整ったら連絡します」と一旦会話は終了。
そして時間は過ぎ・・・・
再度、ご連絡。
「先ほどのお見合いで、キジトラは決まりました。しかし新聞には載せていなかったのですが、黒の男の子が一匹いるんです。サバトラと黒の子と兄弟なので、一緒に会っていただけますか?」
「そうなんですね。分かりました。あのぉ、ちなみに子猫に会う時、何を持っていけばいいですか?」
「子猫を連れて帰る場合に必要なケージさえあれば大丈夫ですよ。」
「分かりました。」と電話は終了。
30分もしないうちに我が家に到着。
若いご夫婦の方でした。
猫を飼うのは初めてだそうです。
ボス(サバトラ)とクロッペ(黒猫)とご対面。
ご夫婦共におっかなびっくりで、小さい2匹を眺めています。
奥さんがボスを。旦那さんがクロッペを抱いてみます。
猫の抱き方もぎこちなく、おろおろしていましたが、とっても優しそうご夫婦です。
2匹の特徴や子猫の世話の仕方。
猫を飼う上で、最低限に必要な物とワクチンや去勢についてご説明。
ご夫婦で熱心に話を聞いていました。
初めて猫を飼われるご夫婦に、私はボスを勧めました。
クロッペは保護して5日だし、まだビビリ君です。
少し手がかかると思いました。
その点ボスは、保護して10日以上経っているし、5匹の中で一番のおりこうさん。
とっても人馴れしていて手のかからない子なので、飼いやすいと思いオススメしました。
ご夫婦で2匹をジッと観察。
「それじゃあ、この子にします」とボスの頭をひと撫で。
「猫初心者ですが、大切に大切にします。よろしくお願いします。ありがとうございます」
そして、ボスが里親決定の第三号になりました。
ボスは5匹の中で1番体が大きい子でした。
後から保護した2匹が怯えていると、いつも側に寄り添っていました。
緊張をほぐそうとしているのか、遊びにも積極的に誘っていました。
一匹でいる子を見つけると、すぐに駆け寄って顔を近づけ、「どうしたの?」とまるで心配しているようでした。
また、トイレのお世話も積極的でした。
他の子がおしっこやうんPを隠し忘れていると、ボスが代わりに砂をかけていました。
人にも凄く慣れていて、私の背中によく飛び乗っていました。
兄弟で遊びながら、私の事も気にかけて、ちょくちょく側に寄ってきて、じゃれてくれる子でした。
そんなボスですから、きっとこのご夫婦の素敵な猫ライフを提供出来るでしょう。
ご夫婦の車を見送る際、何度も何度も頭を下げていたのが印象的でした。
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